社内弁護士、ネット企業から、投資銀行への転職

社内弁護士、ネット企業から、投資銀行への転職

No.806
  • 現職

    一部上場 大手証券会社 投資銀行部門 企業情報部

  • 前職

    一部上場 有名IT・ネット企業 法務部 社内弁護士

香川 民夫 氏 29歳 / 男性

学歴:大阪大学 法学部 卒
私立大学 法科大学院 修了
司法試験合格
弁護士
TOEIC  695点

私は、将来は自分の才覚や工夫が仕事の成果に結びつく職業に就きたいとの思いから、弁護士を志し、法科大学院に進学しました。司法試験合格後の就職先の選択では、法科大学院時代の成績がいまいち振るわなかったこともあり、大手の法律事務所等はあまり考えず、自分の得意分野となる法務領域を確立することが出来そうな就職先を選ぼうと考えました。

その結果、業界の確立自体がここ十数年の未成熟なIT業界に関わる法務であれば、まだ専門的知見を備えた実務家もそう多くはなく、活躍の余地があるのではないかと思い、一部上場のIT・インターネット企業の法務部に入社することにしました。入社後は、大きな裁量の中で様々な業務に携わり、忙しくも充実した業務経験を積むことが出来ましたし、そういった意味での満足感はありました。

ただ、法務の仕事は、会社の中でも顕在化したリスクの事後的な処理 (争訟法務) や潜在的なリスクの分析・評価 (予防法務) が業務の中心になります。私は、成長を志向するIT・インターネットベンチャーで業務を続ける中で、企業の成長により直截的に関われるような仕事 (経営コンサルタントやバンカー) でキャリアを積んでいきたいという気持ちが次第に強くなっていきました。

もっとも、弁護士の働き方が多様化した現在でも、法律事務所、企業法務部以外で働く弁護士の数は、官公庁等への出向を除けばあまり一般的ではありませんので、大多数の同期や先輩の実務家が辿る道から大きく外れたキャリア選択をすることは、それなりに勇気がいることでした。また、もともと自分の専門分野を確立して弁護士として一本立ちしたいと考えていたことから、実際にコンサルタントやバンカーを目指して転職活動を始めるまでには葛藤もありました。

他方で、法科大学院を卒業し、1年間の司法修習を終えた時点で既に27歳であった自分には、未経験でそうした職業にチャレンジできる時間的な猶予はそう長くは残されていないだろうと考えたこと、何より挑戦をせずに後悔や言い訳をすることはしたくなかったので、転職活動を開始することにしました。

転職活動を始めるにあたり、いくつかのキーワードでインターネット検索をした結果、(株)エリートネットワークさんのHPに巡り合いました。「公認会計士」 や 「弁護士」 といった 士業人材 の転職サポートを多数手掛けられていそうであったことから、早速登録、カウンセリングを実施して頂きました。

担当して下さった転職カウンセラーの高橋さんには、転職市場やターゲット企業が希望する人材・人物像等について詳細にアドバイスを頂けたので、複数のエージェントに登録したものの、実際に転職サポートをお願いしたのは高橋さんだけでした。

転職活動は、縁やタイミングによるところも大きいですが、私が遭遇した予期せぬ出来事としては、志望度の高かった国内大手コンサルティングファームの最終面接で不合格となってしまったことが挙げられます。この会社は最終面接までは非常に良い雰囲気で面接を終えることが出来たので、とても好印象で、内定を頂けたら是非入社したいと考えていました。それだけに、最終面接後二週間以上経た後に不合格のお知らせを頂いた時は、正直ショックでした。


しかし、その際も高橋さんは私の希望に沿う求人案件をすぐにご紹介して下さり、日系の大手証券会社の投資銀行部門から無事内定を頂くことが出来ました。証券会社の投資銀行部門から内定を頂けたことは、自分にとってはこれ以上ない成果であり、非常に嬉しかったのですが、同時に金融未経験の私で本当によいのかという驚きがありました。このような幸運に恵まれたのは、高橋さんの手厚いサポートがあってこそのものですが、やはり 「縁」 と言うか、タイミングという要素によるところも少なからずあったのだと思います。

転職を検討する理由は個々人により様々であると思いますが、転職の成否はタイミングによるところが少なからずあるので、期待通りの結果が出ない時も、気を取り直して前進することが大切だと思います。

末筆とはなりましたが、私が希望通りの転職を実現させることが出来たのは、(株)エリートネットワークの高橋さんが、最後まで的確且つ親身なアドバイスを下さったお蔭です。
本当にありがとうございました。

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