弁護士、中規模法律事務所から一部上場証券会社インハウスへの転職

弁護士、中規模法律事務所から一部上場証券会社インハウスへの転職

No.823
  • 現職

    一部上場 証券会社 法務部門 インハウスローヤー (弁護士)

  • 前職

    中規模 法律事務所 弁護士

篠塚 竜夫 氏 33歳 / 男性

学歴:私立大学 法学部 卒
旧・帝国大学 法科大学院 修了
TOEIC 870点

動機

私は、弁護士登録後、5〜10年程度、中規模の法律事務所で勤務し、主に金融機関の案件を取り扱っていました。そのような中で、今後も金融法務をやっていくうえで企業内部の経験がキャリアアップに繋がり得ると考えていました。加えて、法務に留まらない金融機関内部での事業自体に携わることに関心を強めていました。
他方で、相応のリスクを伴う (法律事務所からの出向ではなく) 転職であることに加え、弁護士という職業のアイデンティティーからして組織に属すること自体の意義や疑問も少なからずありました。これらに加え、年齢、収入、家庭の状況など様々な要素を当然に考慮し、判断した結果、このタイミングでの転職がベストだと決意するに至りました。結果的に、これらの動機にマッチするご縁を頂き、良かったと思っています。

計画と準備 (情報収集、英語、エージェント)

まずは、企業内弁護士及び求人に関する情報を広く収集することから始めました。様々な書籍・雑誌にも目を通し、多くの人の話も聞き、具体的な公開求人情報にも接しました。また、興味のある企業の有価証券報告書などにも目を通し、イメージを湧かせていました。自分が関心のある業界の中でも、企業ごとに歴史、文化、組織体制、法務部門の位置付け、権限などが違うことが推測でき、振り返ってみても欠かせない作業だったと思います。一口に企業内弁護士といっても、個々の規模、体制、方針、分野など具体的に検討することが必要であり、そのためにはあらゆる情報収集 (実際にエントリーしてみることも含む) が必要不可欠だと思います。

また、多くの求人情報で英語のスコアが求められていることを再認識しましたので、TOEIC試験対策もしました。この期間は点数を取るためだけに徹底的に対策をしました。公式過去問集を繰り返し解き、パートごとの得意不得意を把握し、不得意なパートを徹底的に勉強しました。その結果、比較的良いスコアを取ることができ、英語のスコアで書類選考で足切りにあうということはなかったように思います。

また、エージェントにも登録しました。エージェントを利用するメリットは、様々な情報を収集できることはもちろんですが、エージェントを通じて公募以外のポジションを自ら積極的に打診し得ることにもあると思います。(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの横関さんには登録後すぐに個人面談をセッティングしてもらい、興味ある案件を複数ピックアップしてもらったうえ、更に、私が関心ある企業については積極的にポジションを打診してもらうことも検討して頂きました。エージェントと言っても、千差万別ですので、個人的には、実際にお会いして、自分のために親身になって活動してくれそうかを基準に選ぶべきだと思います (そのために、自分も活動を通じてエージェントに利益を与えられるような意識を伝えることも大事だと思います)。

書類選考

可能な限りの情報収集を行った後は、当該企業及び当該ポジションにマッチする内容に合わせて、履歴書及び職務経歴書を丁寧に記載することに努めました。書類選考通過のためのみならず、面接においても、提出書類に基づいて面接がなされることは必至だと思いますので、その内容は極めて重要であると考えます。個人的には、量ではなく、質を重視しました。新卒採用であれば量をもって熱意を伝えることもあり得ると考えますが、中途採用の場合には量ではなく質 (内容、順序、表現、用語など) に留意したほうがよいと考えます。

面接

(株)エリートネットワークの横関さんから、金融機関は、他の業種と違って、何回も面接を重ねることが多いと聞いていましたが、実際にそうでした。しかも、各回の面接時間も決して短くはなく、1時間を超えることもありました。その過程で私の思考や実務経験など全てが良くも悪くも曝け出されたことと思います。したがって、面接で大事なのは、(容易に想定される質問や応募に当たって当然知っておくべき当該企業の情報や考えておくべき事項について、予め回答を用意しておくこともそうですが) 敢えて、その場で考えている間をとったり、難しいですねと発言して一息置いたり、実際の仕事でも必要とされるであろうコミュニケーションが過不足なくとれることを当該面接で表現することも意識していました。

最後に

中途採用の場合には、自分とマッチするポジションにエントリーすること自体が、最初の大きなハードルだと思います。そのためには、情報収集、計画、準備の過程で労を惜しまず、多くの時間を費やすことも重要であると考えます。また、良いご縁を頂けたのは、(株)エリートネットワークの横関さんと二人三脚で活動を続けられたことにあると思います。当然のことながら、自分で行うべき情報収集、英語スコア獲得、書類作成の準備、面接のシュミレーションなども労を惜しまず徹底的に行いましたが、随所で横関さんに相談しながら進め、正に二人三脚で進めることができました。自分ごとのように取り組んで頂いた横関さんには大変感謝をしております。
ありがとうございました。

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