東証一部 年商7000億円の専門商社 社内システム部
一部上場 独立系SIer SE
大久保 利光 氏 30歳 / 男性
学歴:私立大学 理工学部 機械工学科 卒
ITパスポート
TOEIC755点
「いい会社かと言われると疑問符はつくけど、人は良い会社」 周囲に現職での会社をそう説明してきました。その言葉に嘘はありませんでしたが、今思えば、転職の必要性を感じてはいながらも、そう言って自分自身を納得させる事で現実から目を背けていたのかもしれません。
今年30歳という節目の歳を迎えるに当たり、改めて給与明細を見て、「このままでは家庭を養えない」 と危機感を覚えました。更に現在の会社では、前年よりも給与が下がる事もある為、ライフプランを立てにくい事も相まって転職に向けて動き出しました。
決して給与面だけに固執していた訳ではありませんが、お金は人を幸せにする手段だと考えています。お金が多くあれば、その分自分や家族にしてあげられる事も増える。
つまり人生の可能性が広がる。そう考えた時、現職での収入は将来に対して決して希望が持てるものではありませんでした。
更に、現職での仕事内容も決められた手順を忠実に実行出来れば良しとされるものばかりで、物足りない気持ちがずっとくすぶっていました。一つの作業を機械的にこなすよりもお客様との直接やり取りをできるような職種を希望していました。何よりも、その人にしか出せない持ち味、取り組む人によって成果が変わるような仕事をしてみたいと思っていました。
また、多くのプロジェクトを転々とし、社会人になってからのキャリアに一貫性のない自分にとっては、「転職できるとしたら、これがラストチャンスかもしれない」 と思い、藁にもすがる思いで転職活動に臨みました。
「現在よりも状況が良くなれる企業様に入社したい」 この想いは転職活動を開始してから最後までぶれずに持ち続ける事が出来たと思っています。
「現在よりも状況が良くなる」 と言うと定義は曖昧ですが、考えていた事としては、会社という枠を取り除いた時の自分自身の市場価値が高まる働きの出来る会社様へ入社する事が必要だと考えていました。
「(株)エリートネットワーク様の担当者様に直接お会いしよう」 と決めたきっかけはホームページ上にある 『転職体験記』 でした。読んでいて、非常に親身になって下さる良心的なエージェント様だという印象を持ちました。実際、その期待を裏切らない面談でした。
キャリアカウンセリングの際、最も印象的だったのは転職カウンセラー廣重様の 「鍵を握るのは企業分析だ」 という言葉でした。それまでの自分は 「これまでのキャリア=現在の実力」 によって面接での合否が決まると思っていたため、「企業分析次第で結果を変えられるのだ」 と目から鱗でした。
また、「変な (福利厚生・労働法が守られない) 企業様は紹介していない」 という廣重様の言葉通り、応募先企業として推薦して下さる企業様は、廣重様が直接足を運んで実際に企業担当者の方と会われた上で自信を持って推薦して下さる企業様であった為、仮にそれまで名前を聞いた事のない企業様であっても調べるにつれて、どんどん惹かれていく。そういった事が何度もありました。隠れた優良企業様も数多くご存知でいらっしゃり、私の今後の市場価値を高める事も親身になって考えて下さった上での応募であった為、(株)エリートネットワーク様に対しては、絶対的な信頼感がありました。
それまでに回ったエージェントさんの中には、候補者の将来よりも、自社の目先の利益だけを考えて、とりあえず内定が出る可能性のある会社を推薦してくるところも中にはありましたので、将来を考えて下さっている事に対してより一層感激しました。
(株)エリートネットワーク様と出会った直後から、(株)エリートネットワーク様だけでなく、他のエージェント様から紹介頂いた企業様も含めて、面接の通過率が上がっていったのも決して偶然ではないと思っています。
大学4年生時の教育実習の楽しい思い出が忘れられず、転職活動を開始し、まずは教育業界を1社受験し、転職活動開始早々に内定を頂けました。
内定に対する回答を出すまでの1週間。この時はそれまでの人生の中で最も深く悩みました。「確かに教育は自分が本当にやりたい事である事に違いはないが、一旦教育業界に行くと、もう二度とビジネスの世界に戻れなくなってしまう」 という不安、土日休みでなくなってしまう事に対する不安。様々な要因から、結局辞退しました。
「教育業界以外のこれまでの経験を活かすビジネス業界の企業を受けよう」 と決めたは良いものの、現実はそう甘くはなく、結果が出るには時間がかかりました。
これまでの自分のキャリアは1つの専門性が深まるものではなく、多くのプロジェクトを転々とする浅いものだったからです。あまりにもお見送りが続いた為、途中心が折れそうになった事もありました。しかし、妥協はしませんでした。
最終的に転職先となった一部上場企業様の1次面接を受けた時の感触は 「恐らく、厳しいだろう。」 廣重様にもそうお伝えしました。それまでに受けた企業様の面接で感触が芳しくない時は常に結果も同様でした。しかし、この企業様だけは違いました。私のどこかに可能性を見出してくれました。
「このチャンスは何としても活かさねば」 と必死な想いでした。
その思いから、精一杯企業研究を重ねて臨んだ最終面接では、「もしかすると、希望が持てるかもしれない。」 そう思えました。そして翌日、晴れて内定の連絡を頂けました。
実際に現在の会社に辞意を伝えると、今の会社の良いところもたくさん見えてきました。
恋人に別れを告げた後、その人の長所や良い思い出が色々蘇ってくるのと同じですね。
いやな事もありましたが、なんだかんだ言っても新卒の時からずっと居た会社です。
新人研修の時の楽しかった思い出、同期から 「最近会ってないけど、大丈夫か?」 と電話をもらった事・・・・・。そういった掛け替えのない思い出もあります。
また、多くのエージェント様を回りましたが、それも決して無駄ではなかったと思っています。頂いたアドバイス、ご紹介頂いた企業様との面接。それらが全て、次の転職先への内定につながったと思っています。
最終的には、年収も大幅に上がり、社会からの評価もより高い会社から内定を頂く事が出来ました。(株)エリートネットワーク様・廣重様には感謝してもし切れません。
正直、現在は不安な気持ちと未来に対するワクワク感が混在しています。戦力になれるのか。一刻も早く会社に貢献出来るようにならなければならない。その為の努力は惜しみません。その一方で 「どんな人たちと一緒に働けるのだろう」 という楽しみな気持ちもあります。
今でも、「内定を頂いていた教育業界に足を踏み入れていたらどうなっていただろう」 「毎日楽しかっただろうかな」 と思う事があります。
今後もしかすると、「転職して本当に良かったのだろうか」 と思う日が来るかもしれません。
しかし、【正しい道を選ぶという発想ではなく、選んだ道を正解にする】
後々振り返った時に、「この道で良かった」 と思えるにはどうすれば良いか、考えながら生きていく。それが今の自分の目標です。
所属会社という枠を取った時の自分自身の市場価値はどうなのか? を常に考えながらキャリアを積んでいくと良いと思います。「この人のこの点はすごい」 と思わせられる武器があれば、決まり易いようですので、何を武器にしていくのかも考えられると良いと思います。
景気が良い時期であっても、昨今は、各社の採用基準が緩くなっている訳ではなく、思うような好結果をなかなか得られない事もあると思います。
そういった時でも、諦めずに転職活動を続けていれば、縁のある企業様に巡り合えると思います。ご健闘を祈っています。