人材サービス会社 アウトソーシング事業部門 法人(大企業)担当
産業機械メーカー 法人営業職
増山 幸広 氏 27歳 / 男性
学歴:立教大学 法学部 政治学科 卒
私は今回、新卒入社から2年半働いた会社を退職し、転職しました。私と似たような境遇の方のご参考になればと思い、執筆します。
私は公立高校を卒業後、2浪の末、都内の私立大学に入学しました。そして4年時に公益法人の医療関係の団体より内定を頂きました。この頃は漠然と、「社会貢献できる仕事がしたい」 と、特に業界や職種は絞らず、自分の能力を素直に発揮でき、受け入れてくれる企業で働きたい思いでした。無事に就活を終えた後、思いもよらない事態になりました。
必修の単位がもらえず、卒業できなかったのです。内定は取り消され、私は留年し、再び就活をすることになりました。しかし、既に次年度の新卒採用は本格的に始まっており、私は流れに乗ることができませんでした。また2浪・1留ということもあり、大手企業のエントリーは通過できませんでした。そのような状況の中、私は次第に気力を失っていき、就職活動は頓挫してしまいました。
ただ、このまま卒業したら怠惰な人生を過ごしてしまうと、ようやく重い腰を上げ、就活を再開した頃には秋口にさしかかっていました。とにかく現状でベストを尽くすことにし、人材会社の紹介サービスを頼り、卒業間際の2月、機械メーカーの法人営業職として内定を頂くことになりました。人数は10名程の小さな会社でしたが、直属の上司となる部長の人柄に惹かれたことが、就職の決め手でした。
入社して1年程は上司と同行して外回り、社内にいる時は現場で機械の組み込みをしながら、自社の製品や、業界のことを知ろうと一生懸命頑張りました。2年目からは一人でお客様を回るようになり、少しずつですが、法人営業として成果を出しつつありました。ただ、商材が機械であり、ユーザーは専ら理系の研究者がほとんどで、文系出身の私にとっては多少の知識を身につけても太刀打ちできない、技術面でのセンスの壁にぶつかりました。
そしてこの頃から上司の風当たりが強くなってきて、営業職としての資質を問われるようになりました。人とコミュニケーションを取ることは好きなのですが、決して積極的な性格ではないため、決め手に欠ける部分は確かに自覚していました。しかし、一度自分で決めた道、途中で諦めたくないという思いから、仕事に励みました。ただ、センスや性格は努力だけではなかなか変えることができず、苦しい日々が続きました。
ついには営業部門を離れることになり、私は現場のサポートに回ることになりました。会社の規模を考えると、このままずっと働くことは厳しいと考え、転職することを決意。当初は在職しながらの転職を考え、大手転職サイトや、エージェントとの面談を行いました。しかし、社内での役割が変わったこともあり、私は退職することを決断しました。
この時期は、退職に関する交渉と転職活動の同時進行で、かなり焦っていました。当初私は営業職以外を志望していました。前職の経験や適性を考えると営業職には向いていないことは重々自覚していました。しかし、大手のエージェントのアドバイスは、私の意向とは裏腹に、前職同様の業界で営業職としてやっていくことが成功につながるとの一点張りでした。志望を重視して頂けなかったことや、どこか機械的な対応に不安を覚え、今後の転職活動に迷いが生じてきました。
ちょうどこの頃、知人に退職や転職に関して相談していたところ、(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの杉本様をご紹介頂きました。前述の通り、大手のエージェントに対しては不安を抱えていたため、どこか祈るような気持ちで電話を掛けたのを覚えています。また退職の交渉も控えていたため、せめて少しでも早く転職活動を進められればという思いでした。
お会いして現状をお話ししたところ、杉本様は私の状況を汲んで下さり、直近の日曜日に面談して頂けることになりました。振り返ると、この素早い応対があったからこそ、杉本様に全幅の信頼を寄せることができたのだと思います。初回のカウンセリングでは、私の学歴から前職の状況を包み隠さずお話ししました。人よりも回り道が多く、新卒で入社した会社も2年半で退職することになり、正直こんな私がうまくいくのだろうか、不安しかありませんでした。
しかし、杉本様は私の現状を冷静に深く理解し、的確なアドバイスをして下さいました。同じ法人営業でも商材を変えればうまくいくこと、そしてその場でいくつか具体的な企業名を挙げて頂きました。これまで全く見えていなかった可能性が広がり、転職活動に少しずつ光が見えてくるようになりました。
大手のエージェントにも引き続き登録はしていましたが、レスポンスや私の意向をあまり踏まえて頂けなかったこともあり、(株)エリートネットワーク様のご紹介一本で転職活動を進めました。杉本様にご紹介頂いた企業は積極的に応募していきました。ただ、前職の人数規模が小さかったため、ある程度の規模の会社であることだけは条件としました。
何社か書類選考を通過し、説明選考会に臨むことになりました。書類が通っていくことは、転職が進んでいく感覚で、メールや連絡を頂ける度、前向きな気持ちになることができました。今までとは違う別の業界で面接を受けることが多かったので、どこかフワフワした気持ちと、現実が追い付かない感覚もありました。なるべく杉本様からの事前情報を確認、インターネットでの情報収集を欠かさず行うようにし、入社・着任後のイメージを持って面接に臨むことを心掛けました。
内定を頂くことになる会社は、当初は法人営業職でご推薦して頂きました。しかし、アウトソーシングという部署の募集も行っていること、私の性格や適性を踏まえるとこちらの方が向いているとのことで、面接の機会を頂きました。一次面接では人事部長との面談でした。たまたま同じ大学の先輩ということもあり、面接というよりも叱咤激励を受けるような内容でした。そして人材の会社ということもあり、しっかりと 「人」 を見て頂けていることを感じました。仕事内容もコツコツ物事を進めていくタイプの私にとっては向いていること、非常にやり甲斐の多い仕事であることを感じ、第一志望になりました。
二次面接では事業部長より、仕事内容に関して詳細な説明や、厳しさに耐えられる? と覚悟を問われました。第一志望と決めていた私は強い気持ちで答えることができました。最終の役員面接では、うまく答えようとして墓穴を掘るようなことをしてしまいましたが、杉本様のフォローの御蔭で、無事内定を頂くことができました (杉本様、本当に感謝しております)。
面接や説明選考会を数社進めていきましたが、正直、内定を頂いた会社以外は相性的にあまりしっくりこず、焦る気持ちも出てきました。退職日が決まり有給消化期間を活用し転職活動に集中できましたが、決まらなければどうしようと、ネガティブな気持ちも生まれてきました。そのような中、杉本様には、転職が決まるまで全力でサポートして下さいました。そして温かいサポートと共に叱咤激励のお言葉を頂戴しました。重ねてではございますが、この場を借りてお礼申し上げます。
私のように浪人や留年を重ね、コンプレックスを抱えている人もいるかと思います。増してや私は新卒で入社した会社も2年半で辞めることになりました。しかしそのような状況でも、人の縁を大事にしていけば、きっと成功します。今回の転職活動を通じて強く実感しました。この度の御縁を大切にし、覚悟を持って仕事に取り組んでいきたいと思います。