マザーズ上場 インターネット専業コンサルティング会社 コンサルタント
中堅広告代理店 法人営業部門 副部長 (プレイングMgr)
石本 栄一 氏 40歳 / 男性
学歴:信州大学 人文学部 卒
東洋大学大学院 経営学研究科 修了予定
中小企業診断士
上級ウェブ解析士
●中小企業で感じた将来の自分への疑問
私は前職で中小規模の広告代理店に勤めていました。新卒以来15年超を法人営業職として過ごし、社内的な評価も高く、このまま在籍して経営幹部として会社を支えていくだろうと見られていたと思います。
しかし、実はキャリアが10年を過ぎた辺りから将来に対する疑問を持つようになっていました。
きっかけは、自分のビジネススキルを向上させようと自腹で受講した経営大学院の単科講習の受講でした。シミュレーションとはいえビジネスに近い議論を他社の人々と行ったのはほぼ初めてで、皆のレベルと意識の高さに驚かされました。当時の私は社内的に管理職となり若干経営に関わる立場になってきた頃で、営業面での貢献ではなく、より経営という立場から会社の力になる事はできないかと考える様になっていました。また、同時に今の会社に居続ける事は、良くも悪くもキャリアの先が見えており、このままで良いのかという疑問を抱くようになりました。
●MBA、経営の勉強
その後経営に対する支援をしたいという思いが強まり、コンサルティングに対する学びを深めたいという思いから中小企業診断士の資格を取るべく勉強を始めました。不規則な上実働時間が非常に長い当社の仕事を続ける中で何とか勉強時間を確保しながら2年ほどで試験に合格した後、更にMBAの資格を取得する為大学院へ通う事にしました。
●実習等を通しての気持ちの変化 (決意)
学びを進めていく中で、それまでの自社の経営を改善したいという思いから、経営を改善する事を生業にしたいという思いが強くなりました。加えて、大学院の中で同期の仲間との学び合いや実習に於けるクライアントとのやり取りに手ごたえを感じるにつれて、このまま慣れ親しんだ今の会社に居続けるのではなく、より刺激が多い新たな環境で自分を試してみたいという気持ちが強くなってきており、コンサルティング会社を強く志す様になりました。
会社の幹部の面々もそれを感じていた様で、どちらから言い出すともなく、一度外の世界に出る事を会社と話し合う様になりました。社内でも一定の立場に居る人間の退社話なので、引き止め等の話もありましたが、身近な上司や部下たちの心強い協力もあり、退社の話は比較的円満に進めることが出来ました。
●ネットでの失敗
初めての転職活動という事もあり、最初は何をしてよいのか全く分からない状況でした。ネットで頻繁に出てくる転職サイトに登録して、片っ端からコンサルティング関係の会社に応募してみるものの、書類が通過する事はほとんどありませんでした。今になって振り返れば、自分を客観的に見る事も先方に対して応募書類を魅力的に見せる工夫をほぼ行っていない状況で、書類選考を通過しないのも当たり前だったと思います。
●エージェントとの出会い
そんな中、色々とネット上で検索している中で出会ったエージェントが(株)エリートネットワークさんでした。実は転職エージェントという存在を知ったのもそれが初めてでした。担当の方との最初の面談時、『今の会社に “ぬるさ” を感じる様になったのでしょう?』 と、ズバリ心の内を言い当てられた事を覚えています。
彼は、転職が初めてという私に丁寧なアドバイスをくれました。履歴書や職務経歴書の書き方は勿論、証明写真の撮り方までかなり細部に渡って改善のヒントをいくつも貰えました。また、転職について相談する相手も居ない状態だったので、色々な想いを伝えていき又アドバイスを受け取る中で、自分の思考も改めて整理する事が出来ました。
●勘違いの修正
とは言え、前職とほぼ関連性が無いコンサルティング業界への転職は厳しいものがありました。常識的に考えて、未経験であれば若い人間を採ろうとするのはどこも同じで、特にコンサルティング業界は若い人材の採用が標準となっている中で、40歳という年齢とコンサル業界未経験の私を受け入れてくれるコンサルティング会社は少なく、書類選考も突破できない事が続きました。正直私が転職活動を少し甘く見ていた所もあり、自分の勘違いや自惚れが現実に打ちのめされた感じでした。
勿論、前職を活かした広告関連の会社であればスムーズに転職活動は進んだはずです。実際に、試しに受けてみた大手広告代理店は内定近くまで容易に進む事が出来ました。しかし、私は自分が進む道をコンサルティング業界と決めて前職を退社したのですから、ここで道を曲げる事は将来後悔すると考え、初心に則りこのままコンサルティング業界に挑戦する事にしました。
●書類選考、面接との闘い
書類の内容等を試行錯誤しながら様々工夫して改訂していく中で、ある段階以降、書類選考を突破する事が出来る様になってきました。その後のステップである1次面接も初めての経験で、最初は戸惑ったものの、元々営業畑という事もあってか割と早い段階で慣れ、徐々に複数社で先に進む事が出来る様になりました。
しかし、会社と面接を重ねていく中で、自分をアピールする事は勿論ですが、面接官として直接表に出てくる先方のご担当者の方々とのコミュニケーションを通して、その会社の文化や風土、そして募集要項からは解らない詳細な業務内容の差異を感じ取る事ができました。その様な経験を重ねるにつれ、違和感を受ける会社も多く、人の部分や社風との相性の重要性を肌で感じる様になりました。
●自分を必要としてくれる会社との出会いと気持ちの変化
そんな中、(株)エリートネットワークのご担当者から、ある会社を推薦されました。
それは上場しているインターネット専業コンサルティングの会社でした。しかしIT経験の無い私は、その時点ではこの業界を検討外にしていました。勿論、今やコンサルティングとITは不可分の関係である事も知っていましたし、非常に魅力的な業界であるとは感じていたものの、『コンサルティング業界の経験も無く、IT業界の経験も無い自分が進める訳が無い』 と、最初から全く候補に入れていませんでした。しかし、ご担当者の強い勧めもあり、『受けるだけ受けてみようか』 という感覚で面接に臨みました。
ところが、実際に受けてみると実に先方の面接官の方々との相性が良いことが強く感じられる面談となりました。最終的には10人近い方々との面談を行いましたが、どの方とも非常にコミュニケーションの波長が合うと感じました。また先方も面談後の次回選考への案内を非常に短時間で下さった事から、私と同じように相性の良さを感じてくれているという事を実感しました。
そんな相性の良さもあった為か、面談の中で先方の社風や業務内容、経営状況等の深い部分までお話頂く事が出来、非常に魅力を感じる様になりました。私が望むコンサルティング業務に就ける部署をご用意頂き、そこの部門長の方を初めとする様々な階層の方々と面談が出来、人事の方も熱心に私を誘って下さいました。正直、相性が良いとここまでスムーズに行くのかと自分でも驚く程にトントン拍子で内定まで進んだ様に思います。
●再び湧き上がる不安
内定を頂いた後、今度は 『本当にここで良いのだろうか?』 という漠然とした不安が襲ってきました。他に数社内定を頂いていたこともあり、各々の良い所が強く印象に表れたりして、意志がブレ気味になってきました。選択肢がある為、最終的な結論を出すのに少し慎重になっていたと思います。
●不安の解消〜決意
その不安を払い、決断を後押ししてくれたのも、(株)エリートネットワークさんと先方企業のご担当者でした。追加面談をセッティングして下さり、時間をかけて少しでも私の不安を解消しようとして下さいました。その面談で話をした内容もさることながら、その気遣いが大変嬉しく思いました。コンサル業界での自分の価値を中々見出す事が出来なかった私を業界の優良企業が必要としてくれ、熱心に勧誘して下さった事は最終的な決断を強く後押ししたと思います。
●内定他社へのお断り
就職活動を振り返った時、内定頂いた他社へお断りを入れる事が最も辛い作業でした。今回内定を下さった各社さんは様々な違いこそあれ、どこも非常に好意を以て私を迎え入れようとしてくれていました。その方々へのお断りは正直心苦しいものがありました。実際に非常に残念そうな先方の声を聴くと、後ろ髪を引かれる様な、実に辛い気持ちになった事を覚えています。
しかし、様々な過程を経て1社に決めたのです。自分の判断の正しさを証明する為にも、お断りを入れた各社さんの思いも抱えて、転職先での実績を上げる事に邁進する事が全てだと思っています。
●準備
現在は、約1カ月半先の入社を控えている状況です。私にとってインターネット専業のコンサルティングという新しい業界へのチャレンジを控え、楽しみな気持ちでいっぱいです。大学院の修了試験や修士論文の仕上げに最注力しながら、転職先の業界研究も行い、出来るだけスムーズなスタートを切れる様に準備しています。
最後に、末筆ながら(株)エリートネットワークのご担当者に、御礼を申し上げたいと思います。
さして目に留まるような学歴や会社の出身でもなく、尚且つ40歳で未経験領域に飛び込もうとする私は、おそらく人一倍手間が掛かる存在だったと思います。最後まで丁寧にフォローして下さった事に心から感謝致します。私が転職先で成果を上げる事がご恩返しになると思っています。本当に有難う御座いました。