外資系 海運会社から、一部上場 日本の海運会社への転職

外資系 海運会社から、一部上場 日本の海運会社への転職

No.842
  • 現職

    一部上場  大手海運会社  (日系)  法人営業職

  • 前職

    外資系  大手海運会社  海外駐在員   海外営業職

井川 淳也 氏 32歳 / 男性

学歴:都内  有名私立大学 卒
TOEIC 920点
IELTS 7.0

転職に至った背景

私は新卒で入った外資系海運会社にて10年目を迎えていました。それまでの10年間は、新卒の際の会社選びを含め、如何に自分が成長できるか・面白い仕事ができるか・グローバルな環境に身を置けるか、ということに重点を置いて仕事・会社選びをしてきました。実際、数ヶ月前まで海外駐在をしており、自分自身の理想通りのキャリアを築けていたと思います。ただ同時に、外資系がゆえの悩みも長年抱えてきました。それは、戦略的な意志決定などは本国にて行われ、日本支社での裁量には限界があるということです。10年のキャリアの中で、自分がマネージメントをする立場になっていくに連れて、この悩みが強くなったと思います。

今現在はやり甲斐のある仕事をさせてもらっていると思いますが、では5年後・10年後はどうなんだろうと考えた時に、自分の中に大きな疑問が生まれました。自分がマネージメントとして上に立つようになっても、本国のヘッドクオーターから任される裁量は大きくない。今の自分の上司、またその上司がやっている仕事をしたいか?、という問いに対して、はっきりとノーと感じる自分がいました。また、外資系の日本支社という立場上、営業支店としての役割が強いため、営業以外の職種、例えば経営企画、財務、人事など幅広い職種を経験できないということに対しても、自分の経験・キャリアの幅を広げる上で限界を感じていました。年齢的な問題もあり、何か新しいことにチャレンジするなら早いほうがいいだろう、そう思い幾つかの転職サイトに登録をしていたところ、(株)エリートネットワークの小中出様より声を掛けて頂きました。

転職活動開始前

その当時まだ海外 (タイ) 駐在をしていたため、エージェントの方とは電話・メールで遣り取りをしており、既にいくつかのエージェントとも話をしていました。私の場合、海外駐在を終えて日本に帰国してから具体的な転職活動に入るというプランでした。エージェントの方々とは何人かお話をしましたが、ほとんどの方が、「では帰国してから具体的な相談をしましょう」 というものだったのに対し、小中出様は私がまだ実際に応募できる状況にないことを理解していながらも、具体的な求人案件を次々とご紹介して下さいました。小中出様に説明していた通り、帰国してからの活動予定でしたので、その際に実際に応募に至った企業はありませんでした。

しかし、今振り返ってみると、あの時具体的な企業・案件をご紹介頂いたことで、より現実的に転職活動を、そして転職後の仕事・生活をイメージすることができたと思います。それは、仕事内容だけでなく、例えば勤務地などを含め、「転職とは何か」 を改めてきちんとを考えるきっかけになったと思います。転職というと、会社や職種ばかりに目がいってしまいがちですが、本当に具体的に転職後の自分自身をイメージすると、それ以外にも重要なこと・考慮しなければならないことが多々あると気づかされます。例えば、個人的に悩んだのは勤務地に関することでした。

転職後すぐの勤務地は応募用件で決まっている場合が多いですが、その後にどのような転勤の可能性があるか、これは私にとって大きな問題でした。自分の家族のこと・子育てのこと・親のこと、を考えた時に、例えば地方勤務になること、単身赴任になること等々を現実的に受け入れられるかどうか。転職とは仕事選びだけのレベルではく、人生設計に関わる問題であると、そしてそれを受け入れてまで転職する覚悟があるか、ということを考えさせられました。会社や仕事に対する理想も大事ですが、こういった現実的な問題を整理することができたことは有意義だったと思います。また、その後具体的に応募企業を選んで行く際に、よりはっきりと線引きができるようになったと思います。

カウンセリング

小中出様は私の帰国まで何度もメール・電話にてフォローをして下さり、帰国してからの具体的活動プラン・スケジュールまで考えて下さいました。帰国してから早速カウンセリングをして頂き改めていくつかの企業をご紹介頂きました。まず驚いたのがその精度・質の高さでした。その際に10件ほどの会社をご紹介頂きましたが、そのどれもが魅力的な求人案件ばかりでした。また、現職と同業界から全くの異業種まで、バラエティーに富んだ案件でした。また、更に驚いたのが小中出様の仰った一言です。「今出ている案件でなくても、井川さんが気になる会社があれば言って下さい。直接行って井川さんを売り込んできます。」 と。こんなことを言ってくれるエージェントは他にありませんでした。また、これは(株)エリートネットークの担当者様が会社と個人の両方を担当している強みからくるものでもあると思いました。
その際にご紹介頂いた求人案件から3−4件ほどの企業を選び、応募を進めて頂くようお願いしました。

面接対策

面接対策として特に時間をかけたのは企業研究です。小中出様からは、「企業のホームページを隅から隅まで読み込んでみて下さい。」 と言われ、言われた通りにやってみました。企業のホームページは一般的な内容しか載っていないと思い込んでいたのですが、実際に 「隅から隅まで」 見てみると、企業毎の違いが見えてきました。普段は気に掛けていないCSRなどにも、その所々に、各企業の考え・特色が出ていることに気がつきました。特に、企業が掲げている中期経営計画等のレポートは非常に興味深く、実際に面接にも多いに役立ちました。また、中期経営計画レポートは過去のものも見ました。過去のレポートと現在のレポートを突き合わせてみると、企業の過去・現在・未来がなんとなくですが理解できました。それには、近年どういった状況にあったのか、そこから何を学んできたのか、そしてこれからどういう方向性・戦略を持っているのか等を想像でき、これは面接の際の逆質問を作る際に非常に役立ちました。

小中出様にもアドバイス頂いたことですが、企業に対して自分なりの理解・見解を持ち、それを確認する又は更に深く突っ込むという質問形式は、面接官からの良い評価につながったと思います。
それと、逆質問にも力を入れました。小中出様からは 「質問を50個考えて下さい。」 と言われ、最初は少し戸惑ったのですが、言われた通りこれを実行してみました。すると、30個位は出てくるのですが、それ以降はなかなか出てこず、質問を作るために企業研究をするしかなくなり、これによって結果的に企業への理解が深まるという好循環が生まれたと思います。これだけ企業研究をして、質問をばっちり作ると、面接に対する自信が生まれていくのを感じました。

面接

企業研究をして練りに練った逆質問を準備していたので、面接に気負い過ぎることもなく、自信を持って臨むことができたと思います。それから、面接で心がけたことは、当たり前のことでもありますが、「笑顔で元気に」 ということです。自分が面接官だったらと想像すると、やはり笑顔と元気のある人と話がしたいし一緒に働きたいと思いました。どんなに実務経験やスキルがマッチしていても、結局選ぶのは人間ですので、最終的には 「この人と一緒に働きたい」 と思ってもらえることが大事だと思います。単純かもしれませんが、自分が面接官であっても、企業への理解がばっちりで、逆質問が鋭く、そして笑顔で元気にコミュニケーションが取れる、という人物への評価は高いと思います。

内定を頂いた海運会社からは計4回の面接があったのですが、それぞれの面接の段階に応じて、小中出様からはその都度的確なアドバイスを頂きました。その中でも、次の面接官の方の特徴やその質問の傾向などをアドバイス頂けたことは、面接に向けて心の準備が出来、とても助かりました。(株)エリートネットワーク様にはこれまでの転職サポート実績に基づく膨大なデータがあることが窺えました。

内定とその後

最初に応募した企業の中の一社から内定を戴き、その時点で他の選考を辞退しました。私の場合、内定を頂ければ入社したいと思える会社のみに絞って応募していましたので、内定から入社までに悩むことはありませんでした。これも、転職活動開始時に転職の現実に関して深く考えることができ、また企業選びをしっかりできたことが良かったかなと思います。小中出様は内定後のフォローもしっかりサポートして頂きました。退職の進め方から転職の事務手続きなど、内定が決まった後でも細かい点まで丁寧にフォローして頂き非常に助かりました。

転職活動を振り返って

私自身が転職活動に成功した理由は、主に以下3つかと思います。
【1】企業選び (仕事内容だけじゃなく、勤務地や条件などの現実を考慮したこと)
【2】企業分析 (面接官が少し驚くくらい勉強して準備したこと)
【3】良いエージェント選び (エリートネットワークの小中出様と出会えたこと)

転職での成功は 「内定」 ではありません。内定は、 「終わり」 ではなく 「始まり」 だからです。最も大事なのは内定を得ることではなく、新しい職場で自分が輝けることです。そのためには、「こんなはずじゃなかった」 ということは最も避けたいことかと思います。転職先が自分にマッチしているかどうかは、正直なところ入ってみないと判りません。ただし、自分が転職先にマッチしていることに自信を持って転職を決意すべきだと思います。今回の転職活動において、自分が最終的に成功したと考える理由は、「自分がマッチしていると確信できる企業に内定を戴けたこと」 だと思います。単に内定を得る、だけでは不十分です。大事なのは実際に働き出した後のことですから。

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