外資系コンサルから、総合商社のシステム企画への転職

外資系コンサルから、総合商社のシステム企画への転職

No.845
  • 現職

    一部上場 総合商社 コーポレート部門 総合職 システム企画部

  • 前職

    外資系 コンサルティング会社 ITコンサルタント

日下 真 氏 34歳 / 男性

学歴:早稲田大学 理工学部 物理学科 卒
早稲田大学大学院 理工学研究科 物理学専攻 修了
TOEIC 840点

私は大学卒業後、世界に出られる環境を求め有名な外資系SIerにコンサルタントとして入社しました。10年弱、大手企業のクライアントをお客様とし、業務やシステムの構築に携わり、他では巡り合えなかったであろう上司・同僚、そして貴重な実務経験・成長を得ることができました。

コンサルタントとしての経験は時にクライアントの一世一代のプロジェクトに構想から構築・完遂まで携わることができ、また別の時には希望していたアサイメントが叶わず、ドサ周りのような仕事を転々とし悶々とすることもありました。そして多くのコンサルタントが近い経験をすると思いますが、朝9時に出勤し翌朝の5時、6時に帰宅し、出勤途中のタクシーの中で寝る、ということもよくありましたし、夜通しデータパッチをし翌日の業務に備えることを作業者としても管理者としても経験しました。
大変辛い仕事でしたし、ちょっとしたことで 「転職するか!」 と思ったこともありましたが、これもきっと回り舞台、その内良いこともあるだろうと思い直し、具体的な行動には移しませんでした。

そんな10年弱の経験の中で大概のコンサルティングワークはできる自信と度胸は付きました。コンサルティングの実務スキルも身に付きました。しかし、クライアントの仕事を見ていると、そこにはもっと本質的な仕事、そしてまだ私が経験したことが無い領域が広がっているように思えました。それは世界に通用するITを企画し本社と海外子会社を説得し実現するであったり、自社のITサービスを運営する基盤を構築するためにその道のベストパートナーに出資し協業するであったり、お世辞にも上手にITを使いこなせているとは言えない日本企業がITを上手に使おう、そして世界と戦おう、そんなクライアントの姿にいつしか自分は憧れを感じるようになりました。
それはスキルでは片付かない仕事だと思います。10年、20年と一緒に働くことで顔を売り、関係者からの信用を獲得し、そういった職歴を積み重ねられる職場で働こう、そんな風に考えていたある日、(株)エリートネットワーク様の広告で私が入社することになる総合商社の求人を見つけることになります。

広告を見つけ、コンタクトを取り、転職カウンセラーの高橋様と面談をし、当初はITを軸に事業企画をしたいとお伝えしました。高橋様からは事業企画の道へ進める可能性がある求人と私のバックグラウンドであるシステムコンサルタントとしての求人を紹介して頂きました。しかし最初に求人広告で見た総合商社について調べれば調べる程、この会社はITをもっと上手く活用したい、そして世界でもっと有利に戦えるようになりたい、と強く願い、最近数年間様々な取り組みをしてきたことが分かりました。この時点で私の気持ちはこの総合商社一本です。会社帰りのタクシーの中で運転手さん相手に面接の練習をしたこともありましたし、土日は洗面所で鏡に向かい面接の練習をし続けました。そのお陰か面接では 「若いのに堂々としているね」 と褒めて頂き、無事内定を頂くことができました。

私が内定を頂くことができた理由は、3つあると思います。
【1】自分がどんな職業人人生を歩みたいか具体的なイメージがあった
現状が嫌だというのも人並みあったものの、転職活動に踏み出したのは必死に良いIT、世界で戦えるITを作ろうとしているクライアントの姿に感銘を受け、自分もそうなろうと思ったからです。

【2】運良く自分のイメージと重なる会社 (総合商社) があった
強く求めれば、いつかは必ずチャンスが巡って来ると思います。但し求めるイメージがぼやけていると、チャンスに気付けないかもしれません。

【3】適切なアドバイス
最初に自分でやった面接準備は今から振り返っても甚だお粗末なものでした。強い思いはあるけれど相手に伝わる気がしないことに最初は焦りも感じました。そこで転職カウンセラーの高橋様に面接の練習をして頂き、何がダメか・何が足りないかアドバイスを頂きました。私はアドバイスに忠実に事前準備を進め、最終面接が終わった時には 「やりたいことは伝えた、これで不採用だったらこの会社ではないのだろう」 と思えるまでに至りました。
高橋様から頂いたアドバイスは対策本やインターネットで言われていることよりも、もっと大切なことだったと思います。それは自分の進む道を拓きたい、そう強く願う者がどうすれば良いか、ということだったと思います。転職活動を終え、道を拓こうと日々苦労している今でもこのアドバイスから気付きを得、職業人として更に磨かれて行きたいと考えています。
お世話になり、本当にありがとうございました。

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