東大理3 (医学部) 中退をバネに、コンサルティング会社へ

東大理3 (医学部) 中退をバネに、コンサルティング会社へ

No.852
  • 現職

    大手コンサルティングファーム   スペシャリスト職

  • 前職

    独立系ゲーム制作会社   経理業務責任者(月次・年次決算、税計算、給与・原価計算、B/S、P/L作成、等)

吉元 沙緒里 氏 28歳 / 女性

学歴:福島県立 会津高等学校 卒
東京大学 理科三類 中退
BATIC(国際会計検定)アカウンティングマネジャーレベル取得
漢字検定1級

大きな挫折からスタートした社会人人生

1つしかない目標を失ったのは、大学入学の時でした。小さい頃から ”医者になる” ことだけを夢見て勉強してきた人生。その大きな目標に向けて志望の大学に入学したにも拘わらず、家庭の事情で退学せざるを得なくなった瞬間は、未だにどんな辛い出来事にも比べものになりません。

大学中退後、資本金60億円の不動産会社に入社したきっかけ

今思えばとても恵まれた入社だったと思っています。高校の時に出場していた英語弁論大会で同社のオーナーに声を掛けられました。当時は進学という選択肢しかなかったので全く興味を持たなかったのですが、大学を中退して働くことになり、以前声を掛けて頂いたことを思い出しすぐに連絡をしました。
すると、明日から来ていい、家も引越し費用も用意すると言って下さり、そのまま入社をしました。

派遣社員としての活動とゲーム制作会社に入社したきっかけ

約2年半、不動産会社で仕事をしていく中で、日に日に1つの疑問が浮かんでくるようになりました。『生活の為、早期に独り立ちをするために入社したものの、これは本当に自分がやっていくべき仕事なのか? このまま働いていった先の自分がうまく想像できない……』
そう考えていたある日、リーマンショックが起こったのです。
もちろん不動産は大打撃、会社の経営は一気に悪くなり、すぐに退職者を募ることとなりました。
不安はあったものの、「これはチャンスだ!」 とすぐに思い立ち、次の道に進むことを決意したのです。

しかし世の中は、最終学歴高卒で、たった2年半で転職、リーマンショック後の不景気が加わり、私には厳しい現実でした。ですがそれを逆手にとって、学歴を見られない、契約期間のある派遣を利用することにしました。

ただし自分の中で、以下のルールを設けました。
・最低1年は勤めるようにする
・業種、職種は被らないようにする
・何でも積極的にやる

これを基に、証券会社のコールセンター、音楽レーベルでのクリエイター、外資製造業での経理、と様々な仕事に触れることができました。そうした中で転機となったのが、経理という職種との出会いでした。
元々理系だったので数字を扱うことが好きだったこと、1円単位までぴったり合わせる正確性や、数字から見えてくる会社の事業内容や業績の善し悪し、その全てが魅力に感じたのです。

当時、私がお世話になっていたCFOに経理でやって行きたいと相談をしたところ、「日系ベンチャーで1人で年次決算をできるようになれば、選択肢はもっと広がる」 という言葉に納得し、正社員で経理をやっていくことを決意しました。
そこで入社したのが直近のゲーム会社でした。立ち上げたばかりの10人にも満たないゲーム会社で、経理を1からではなく、“0から” 始めるような環境で、毎日が勉強だったように思います。

今回の就職活動の方向性

年次決算が1人で出来るようになり、新たな目標を持ちたいと考えるようになりました。
そこで設定した目標は、『10年以内に年収1000万』 です。正確に言うと、1000万をもらえるに値する仕事人になるという意味です。
直近の企業はベンチャーということもあり、仕事は経理だけではなく、予実管理や借入、P/L レポートなど、財務、経営企画側まで携わることができ、自らの提案や実行したことが、会社の経営、数字にダイレクトに反映されるというやり甲斐を感じていました。
それらを考慮すると、目指すべきはCFOが一番近いと思っていました。

では、それになるためには何が必要か? と考えた時、
海外連結、IPO関連、IFRS、M&A、更に、マネジメントと英語 と考えました。
しかし直近の企業ではこれらの事ができないため、止む無く転職することを決めたのが理由です。今回の転職活動では、これらの職務内容に携われる可能性がある企業、ということで探していくことにしました。

(株)エリートネットワークさんに依頼したきっかけ

実は直近のゲーム会社に入る前に一度、登録をしていました。
元々は 「経理 転職」 等の検索で引っかかって登録をしたのですが、そこで初めてカウンセリングをして頂いたご担当者の方が今でも記憶に残っていたからです。
私の経歴や考えに対して 「なんで、なんで、なんで」 と深く掘り下げられ、少しでも納得ができないと、できるまでしつこく聴いてこられたのです (笑)
しかし、私にはそれがとても嬉しかったです。

某大手転職エージェントでは、担当者が何名にもなったり、重要な面談自体を電話で済ませたり等、自分の意向と違う案件を紹介されることが多かったり、同じ話を何度もしなくてはならなかったり、こちらの負担が多くなったり、案件の話を聞いても半信半疑だったりと良くない思いばかりでした。
それに比べて、1名のご担当者で時間をかけて面談をじっくり行った上で理解をしようとしてくれる姿勢が信頼できました。

今回の大手コンサルティングファームに決めた経緯

正直、上場企業の経理のみ頭にあり、コンサルは最初から選択肢に入っていませんでした。
むしろ考え浮かぶことすらありませんでした。
なぜならコンサルはエリートの集まりで、良い大学を出て、みんな英語をしゃべれて……など、私がチャレンジできる土俵ではないと思い込んでいたからです。
面談の中で、その目標であればコンサルが近道なのでは? と提案され、その時初めて、私が思い込んでいたイメージが違うこと、私も土俵に立てることを教えて頂きました。
以前読んだ本の中で 「いいエージェントとは? 転職者が想像すらしていない新たな可能性を提案できるエージェントである」 という言葉を思い出し、信頼して受けるだけ受けてみることに。
結果、スルスルとパスしていき、思っていた期間より早いうちに内定を頂くことができました。

ですがその時、他の企業からも内定を頂いており、正直そちらの方が優先度は高かったのです。しかし、大手コンサルティングファームからは他企業より200万円も高い年収提示を受けました。
汚い話かもしれませんが、私の目標は年収1000万でした。200万は転職を1〜2回しなければ上がらないかもしれない金額です。更に最終面接では 「あなたなら1000万円は3、4年で行ける。もっと上を目指してもいいのでは?」 とも言われていました。
そのことから、10年後の自分を想像した時、もっともっと大きな目標を掲げられると思えた大手コンサルティングファームへ入社する決意をしました。

転職カウンセラーの大森様に対しての感想、活動の振り返りと抱負など

私自身がとても細かい性格なので、面接を重ねていく中で新たに気付いたこと、些細な疑問等、どうでもいいと思われるようなことがたくさんあったかと思います。ですがエリートネットワーク大森さんはきちんと話を聴いて下さり、最後まで信頼が揺るぎませんでした。また、レスポンスもこまめで安心できましたし、とても心強かったです。
大事な一歩の踏み出しに協力をして頂けたこと、とても感謝しています。
コンサルティングファームでは今までとは何もかも違う仕事内容に、きっとかなり苦労していくかと思いますが、何としてでも乗り越えます。
そしてまた次の目標実現の為に転職が必要になった時、その時もまたお世話になりたいと思っています。
この度は本当にありがとうございました。

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