プロダクトデザイナー、一部上場メーカーから一部上場メーカーへ

プロダクトデザイナー、一部上場メーカーから一部上場メーカーへ

No.859
  • 現職

    一部上場 制御・計測機器メーカー デザインマネジメント部 プロダクトデザイナー

  • 前職

    一部上場 医療・分析機器メーカー 総合デザインセンター プロダクトデザイン
        ↓
    一部上場 工作・繊維機械メーカー 研究開発センター プロダクトデザイン

山根 和美 氏 39歳 / 女性

学歴:京都工芸繊維大学 工芸学部 造形工学科 卒
書道7段

今回、私がエリートネットワークさんを通じて転職をしよう!と決め、その後のお力添えのおかげで希望の会社に転職できたのは、担当の方からいただいた1本の電話から始まったように思います。

当時、私はインターネット上から何社かの転職サイトより職歴を登録していました。
希望職がデザイナーで、今までもデザイナーとして経験を積んできたため、履歴書と職務経歴書以外にポートフォリオ (作品集) を提出するのは必須だと知っていましたが、作品集の提出も無しにメールでいい加減な返事をしてくる紹介会社さんも多く、人材紹介会社さんを通じるメリットをあまり感じられずにおりました。

そんな中、エリートネットワークさんだけが早々に直接電話を下さって、今後どういう流れで転職までサポートしていただけるのかを丁寧にお話いただいた上で、何よりも 「まずは作品集を直接会って見せてもらいたい」 と言われた時に、自分のことをきちんと見てから判断してもらえそうな会社だと思えて、安心することができました。

お会いすると、自分が希望していた企業さん以外にも可能性のある会社をいくつか挙げていただき、「まだまだ可能性がある」 と言ってもらえた気がし、とても自信につながりました。

30代後半で女性、職歴はあっても資格は何も持っておらず、今までの経験をいかに理解してもらえる会社と出会えるか? にかかっている転職でしたので、作品を見てもらった時のコメントがとても的確だった事に、デザイン業界のご理解が深い会社なのだと感じられました。そして何よりも、少しでも 「可能性がある」 という言葉を掛けて下さった事が、やる気につながりました。

今回で転職は3回目。一回目は自ら会社に対して直接応募し、2回目は同業者の紹介を通じて。人材紹介会社を通じての転職は初めてでしたが、一次面接・二次面接と進むにつれ、応募先企業との間に入ってやり取りをしてもらえるだけでなく、心理面でも支えになってもらっていると感じられるようになりました。
転職活動中というのは、常に気持ちを前向きに保てるかどうか? が一番大事だと思います。
特に私は会社を辞めてからの転職活動だったために、自宅に引きこもってしまうのは絶対に良くないと考え、アルバイトも少ししながら、時には気分を上げる為にスーツを着て展示会に出かけたり、図書館で経済雑誌を読みあさったり、刺激を受けるためにバリバリ働いている昔の同期に会ったりしました。
そうやって自分で工夫はしていたものの、やはり転職はシビアなものなので明らさまに内容までは同期や友人には相談できずにいましたので、全部隠さずに話をできるエリートネットワークさんの存在は大きかったと思います。

精神面の話でもう一つ。
とても些細なことではありますが、私が転職活動中に心掛けたことは、
「採用に至るまでの経過のすべてが出会いの場だから、会って下さる時間を大事にしよう。」 と、面接も一つの出会いの場だと心に言い聞かせていたことです。
職種が技術職だと、どうしても自分の細かい経歴ばかりを気にしてしまいがちですが、面接が近づくと細かいことよりも面接の時間を楽しみに待とう! と考えるようにしました。
忙しい中、時間を作って知らない人と会うということは、冷静に考えてみれば 「それだけでも貴重なこと」 です。その時間を大切に思うと、「面接で何を聞かれるだろう?」 という不安ではなく、「私の何に興味を持ってもらえるだろう?」 という期待に変わりました。

その考え方で全て発想を逆転すると、「落ちたらどうしよう。」 ではなく、「もしもご縁が無いのならば、誤解されたままは嫌なので正直な自分を見てもらおう。」 となります。

最終的に役員面接の前には、「普段は入れない会社の応接室で、会社役員の偉い方が時間を作って自分と面談して下さる。これってもしかして、新米の記者が、著名人にインタビューする時間を作ってもらっているくらい、貴重なのかもしれない。」 と前向きに考えるようになり、楽しみに待つことができました。
ちょっと大袈裟なのかもしれませんが、今でもこの発想の転換はとても役にたったと思っています。

あと、面接で気が付いた事があります。
20代前半での転職、30代前半、30代後半、と3回の転職を経験して分かったことなのですが、若い頃の転職では履歴書を見ながら一つ一つの項目に関して、短い文章で質問をされました。ですが、30代も後半の転職にもなると、「では、ご自分の経歴、特技、志望動機、などを一通りお話下さい。」 と一気にすべてを振られます。
冷静になって自分自身を振り返り、人に解り易く説明するというのは難しいことです。
私は今も自分自身のことが理解できているとは思っていませんので、上手くは話ができたかどうかはわかりません。
ただ一つだけ言えることは、履歴書や経歴書を書く段階で自分が覚えているくらい深く考えた上で記入した文章は自然と面接時に言葉に出ており、それは相手にもきちんと伝わるのかもしれない。と後で気が付きました。

最後に、プロダクトデザイナーで転職を希望されている方へ。
自分のやりたい分野にぴったり当てはまるデザイン職の募集というのは、多くはないと思います。昨今のデザイナーの求人内容は、各業界の流行を鮮明に表していて、細かいデザイン分野の中のピンポイントを狙ったような書き方をしています。 (昔は、大学も企業も、デザインの分野を細かく分けずに、何でもやるデザイナーという人が多かったようです。)
「○○を経験したことのある○○デザイナー募集」 と分野と確実な経歴の指定まであり、さらに何年以上の経験と、何歳から何歳まで、という年齢の制限も置かれています。

私自身は、あまりにも細かい指定が記されている求人には 「センスの良いデザイナーは、少し分野が違っても、良いデザインができるものなのになぁ〜。」 と少し首をかしげながらも、当てはまらない項目がある度に、毎回挑戦する気持ちを折られてきました。
ですが、本当に自分が挑戦したい求人なら、内容と少しずれていても可能性があるかもしれませんし、あんまり勝手に自分で諦めない方が良いと思います。

私も、今思えばもっと早くエリートネットワークさんに登録しておけば良かったと思います。
現実として、応募する前に該当しないという答えの企業もあるのは確かですが、自分よりも詳しい人材紹介会社のご担当の方に委ねてしまった方が、絶対にチャンスは広がると思います。該当しないならしないで、次に進めますし、どちらにしても一人で悶々と考え込まないことが、転職への近道なのかもしれません。

以上が私の転職体験記です。
あまり参考にならないかもしれませんが、共感していただける方がいらっしゃれば幸いです。

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