外資系医療機器メーカー
カスタマーサービス部門
貿易関係業務に携わり、港湾運送・通関業者を
経て、欧州系工具メーカー日本法人に勤務
千歳 章造 氏 33歳 / 男性
学歴:立命館大学 法学部卒 →
青山学院大学 国際経営学修了
理由は一言では言えない程多くの要因がありますが、幾つかを挙げると、例えば、
1.「自分がこの会社に、在籍する場合10年後どういうポジションにいるのだろう?」と考えた時に、居場所がないと思った事。
(営業が主体の会社であり、管理部門からの将来展望は、決して明るくなかったのです。)
2.仕事の特性上、1日中デスクの前に座ったままであり、話をする相手は通関業者、倉庫業者といった極めて狭い範囲でしか外部との接触がない事。
(人との接点が少な過ぎるという不満に繋がります。)
3.仕事が楽しくなくなったという事。
(一通り自分の出来る範囲で業務改善を行ったので、今後、しばらくの間は通関関連での大幅な業務改善は不要となりました。自分としては他にも様々なことにチャレンジしたいと考えていたのですが、実際は、日々のルーチンワークをこなすだけの毎日になってしまいました。)
他にも色々ありますが、このような不満が募り、新たなチャレンジの場を捜し求めたのです。
現職への着任をした後、過去を振り返ってみると、転職のキーは「人の縁」と言えます。
世の中、人材紹介会社は星の数程あります。私の転職活動は、偶然にも(株)エリートネットワークさんの広告が目に止まった事から始まります。後日、担当して下さったカウンセラーの高橋さんとの面談を設定して頂き、私の経歴や、現職が不満である理由、今後挑戦してみたい仕事等をご説明しました。その時点で4社程紹介可能会社を挙げて下さいました。
数日後、2社から書類通過した旨を連絡頂きまして、実際に面接に出向いた会社は1社だけで、現在、私はその1社で勤務しています。
企業との面接は、今回初めてではなかったのですが、今まで経験した面接とは明らかに違った雰囲気で事が進んでいくのを感じました。面接終了後時計を見て驚いたのですが、1次面接120分、2次面接90分も経過していたのです。しかし、面接中に長さを感じたり苦痛を感じたりはしませんでした。つまり、居心地が良かったのです。
纏めますと、内定にたどり着いたのは、「人の縁」の要素が極めて大きいという事です。もし、(株)エリートネットワークさんとめぐり会っていなかったら、もしカウンセラーが高橋さんではなかったら、今回の紹介案件にはアクセスできなかった可能性が高いと言えます。また、もし、企業との面接で居心地の悪さを感じていたなら当然、選考辞退/不採用という結果になります。つまり、「人の縁」で、無理することなく、あるがままの姿で内定までたどり着いたのです。
巷の本には、書類の書き方だの、面接に際しての注意事項だのが書かれています。その辺りの事は、巷の本に任せるとして、私なりに「事前準備」とは何かを書き綴ってみます。
事前準備とは、いつの時点でも、自分の持ち場で、与えられた職務に120%以上の成果を出す事だと思います。もし、それだけの成果が上げられたなら、「私はxxxxというプロジェクトを立ち上げ、xxxxという成果を上げました。それは、会社にとって、xxxxという影響を与え、xxxxという程のインパクトがあります」という事を、胸を張って、客観的でかつ、論理的に説明が出来ると思います。
要するに、目前にある仕事をきっちりこなす事が重要であるということを申し上げたいのです。一見いくら立派に見える書類を作っても、自分の力で成し遂げた仕事でなければ、面接の場ですぐにボロが出ます。一定の成果を上げていない人に対して、採用側が、「この人なら仕事を任せられる」と思うでしょうか?常識で考えて、あり得ません。
私は、前職に対しては、正直なところ「飽き」がありました。だからこそ職を変えたいと考えていた訳ですが、しかし、前職在籍中に手を抜いたことはありません。自分のできる事は、何でもやってみました。たとえジョブディスクリプションに書かれていない業務であっても、興味があればどんどん他の職責の分野にチャレンジするくらいの意気込みがあってもいいと考えています。
私の座右の銘です。内定にたどり着くかどうかは、「縁」次第です。一度や二度の面接で、ステキな「縁」に出会えるかどうかは分りません。が、未来を信じて前向きに企業を訪問すればきっと「縁」にはめぐり会えると思います。
誰しも、気心知れた仲間と共に仕事がしたいはずです。「一緒に仕事をしたい」、「彼/彼女ならこの仕事を任せられる」、こんな事を採用担当者に思わせたら、内定が得られるのではないでしょうか? 企業との面談は、対等の目線で会話がなされなければなりません。一緒に仕事をしたいと感じる上司、仲間でない限り、幾ら企業から内定を得ても辞退すべきなのでしょうね。事実、私も、過去、辞退したこともあります。卑屈に「採用して欲しい」と企業に言うのではなく、対等の立場で話をしていると感じた上で、納得して次の会社へ移られることをお勧めします。