繊維製品の品質検査技術者、転勤のないコンサル会社に

繊維製品の品質検査技術者、転勤のないコンサル会社に

No.873
  • 現職

    総合商社系  品質管理コンサルティング会社  品質コンサルティング業務

  • 前職

    繊維専門の公的検査機関  繊維製品の染色堅牢度、物性、化学分析試験・検査等

神谷 充則 氏 43歳 / 男性

学歴:日本大学 生産工学部 工業化学科 卒
技術士 (繊維分野) 一次試験合格

●新卒で公的検査機関に入社した理由

前職には大学の研究室の教授の推薦で入社しました。世界的なネットワークのある大手繊維検査機関でしたが、実家の近くに事業所があったため、学生の頃の私はその事業所へ配属されると思っていました。しかし、蓋をあけてみれば大阪で独身寮生活のスタートでした。実は会社の方針で基本的に地元以外に配属されるとの暗黙のルールを知らなかったのです。ここから海外を含めた転勤生活がスタートしました。

●前職の仕事内容など

一般社団法人であったために労働環境などは良いのかと思っていましたが、実際は思っていた以上に忙しく、毎日深夜まで働く日々の連続でした。しかし、そんなハードワークを20年間も続けてこられたのは、沢山の仲の良い同期が辞めずに頑張っていたからだと思います。

最初に配属された大阪では繊維検査を実際に担当し、検査業務や考え方の基礎を学びました。その後、中国へ転勤し、中国人スタッフの指導や人事管理などを行いました。中国の業務も今は大きくなりましたが、当時は人数や規模も小さく、ほぼゼロスタートから役割関係なく全員で一丸となって仕事に打ち込みました。苦楽を共にした当時のスタッフとは公私共に付き合い、今でも交流があります。

日本へ帰国後、大手GMS担当になり品質管理システムの構築・運用などにかかわりました。またこの時期にタイやモンゴルなどに頻繁に出張し、工場の指導なども行いました。そして再び、中国への異動辞令が出ました。

●転職を考えたきっかけ

再度の中国勤務は環境の悪さ (特に大気汚染) もあり、働く場所を自分で選べない転勤族であることに疑問を感じ始めました。また、長い勤務期間で業務もマンネリ化してきていて、違う環境で働いてみたいという気持ちも生まれていました。実家の両親の高齢化も転職を考えるきっかけになったと思います。そこで何気なくエリートネットワーク様の求人サイトを覗いたところ、興味のある求人を見つけて登録しました。ただ、年齢条件が合わなかったため、中国からskypeでアドバイスを受けることにしました。

●転職活動について

転職の方向性としては、勤務地が東京をベースに働ける事、それから検査業務のみではない仕事内容に重点を置きました。それで上手くいかなければ、前職は待遇も良く長年働いてきて恩義も感じていたので転職しないで定年まで勤めようと考えていました。
そんなワガママな条件を伝えたところ、担当カウンセラーの大森さんは興味ある求人にマネジメントも加えた仕事内容で役員に直接相談して下さり、求人内容とは違うワンランク上のポジションとして面接をセッティングして頂きました。

そのような大変ありがたい状況で活動が進んでいったのですが、海外在住での長期的な転職活動の中で私の気持ちは大きく揺れ動きました。活動を始めるまでは現職に対してマンネリ化や不満を感じていましたが、実際に開始する中で現職でも工夫次第で十分やりようがあることに気が付きました。これは現職の枠に囚われていてその範囲でしか物事を考えられなかったことが、活動を通して世間の広いフラットな目で見ることができるようになったからだと思います。その過程で何度も悩み考えましたが、いくら考えても結論が出ませんでした。その度に大森さんに相談して話を聞いて頂きました。
揺れ動く気持ちの中、毎回帰国のタイミングに合わせて面接をセットして頂き、なんとか無事に希望のコンサル会社から内定を頂くことが出来ました。

今思い返せば、ある程度考えることは必要ですが、それ以降は行動することの方が大切です。一番良くないのは不平不満ばかり抱えて行動しないという選択だと思います。

●なぜ品質管理コンサルティング会社に決めたのか

今回の企業は、伸び盛りの企業であること、業務が時流に合っていること、今までの経験を活かして貢献できる余地があることなどを考慮して決定しました。ただし、一番決め手になったのはその会社や面接して頂いた方と縁があると感じたことでした。帰国時の面接では社長を含め役員の方々が貴重な時間を3回も割いて下さり、企業のビジョンや担当業務の期待・役割を直接お話しして頂き、直感的に縁を感じました。

●(株)エリートネットワークの大森さんに対して

転職活動は学ぶこと、気が付くことが数多くあり、良い経験になりました。転職で辞める人が殆どいなかった環境に身を置いていた自分が、この年齢になって世の中の広さを実感することが出来ました。また、転職するにせよ、しないにせよ、努力次第、やり方次第で人生は変わると実感できました。この経験を活かし、今の気持ちを忘れずに新しい人生を歩んでいきます。

最後になりましたが、担当カウンセラーの大森さんには転職にあたり初歩的なことも一つ一つ丁寧に教えていただき、本当にお世話になりました。また、前職で役員に説得されて決意が揺らいだ時も親身に相談に乗っていただき、転職を思い立ったきっかけを振り返りながら冷静にアドバイスをしていただきました。

海外在住での転職活動という難しい案件を的確に導いていただいた大森さんがいなければ、今回の転職は成功していなかっただろうと思います。新しい道に踏み出すお手伝いをしていただいたことを本当に感謝しています。大森さんに繋げていただきましたご縁を大切にし、これから新しい環境で業務に励みたいと思っています。
ありがとうございました。

以上

この転職者を担当したカウンセラーに
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