事業戦略・会計コンサルティング会社 海外進出コンサルタント
学生時代にベンチャー企業を創業 代表取締役に就任
木田 進 氏 25歳 / 男性
学歴:慶應義塾大学 法学部 政治学科 卒
私の転職体験記をご覧いただきましてありがとうございます。また、今回の転職活動でご尽力いただきました株式会社エリートネットワークの杉本様に感謝の気持ちを書かせていただくと同時に、ご覧いただいている転職希望者の方の参考になりましたら幸いです。
私は学生時代から起業し、卒業後3年経ってからの就職となりました。同じような経験をされている方は少数かもしれません。しかし、私なりにここ約3ヶ月に及ぶ転職活動を経て感じた事や、全体を見てみて 「あ、こう動けばよかったのか」 等、思った事を寄稿させていただきました。
《流れ》
バックボーン・経験内容
転職経緯
転職活動をしてみて
転職活動を終えて
転職活動をされる方へ
私は小中高と陸上競技を続け、その陸上と勉強との往復の生活によって自分の人間としての視野が狭くなっていると感じ、大学では今までに経験したことのないような経験をしたいと思い、大学に入学しました。最初は新入生を対象としたイベントなどを企画運営し、自分たちでサークルも作りながら学生生活を満喫していました。
そうしたところ、別団体の不祥事によって歴史的な学内イベントであるミスコンテストが中止となり、その代わりに私たちが行う運びとなりました。最初は、学校側や学園祭実行組織との調整がうまくいかず、開催まで運べるのかすら分からない状態でした。しかし、様々な方々からのご協力をいただき、無事に開催することができました。ここでは記載できないほど多くの障害や妨害があり、いま考えてみても開催できたことが奇跡ではないかと思うくらいのことでした。
そういった経験を踏まえ、このままではいけない、と思い、もっと多くのことに挑戦し、自分のレベルアップが急務であると考えるようになりました。そうした延長線上で友人とベンチャーの立ち上げを一緒に行い、修行・勉強をすることとなりました。コンサルティングの事業がメインでしたので、様々な案件をさばいていくのに必死でしたが、継続していくにつれ自分でも成長していることを実感しました。そこでは主に2つのパートを担当しておりました。
[1] 企画運営 [2] 資産運用です。[1] 企画運営 においては新商品の開発や自分で考えた企画を実際に行い、お金を作っていくことになります。プロジェクトマネージャーと言えば聞こえはいいかもしれませんが、実際には企業内起業のような形で様々な新規事業を考えては実行し、PDCAを回転させることに必死になっていました。それも、同時に担当するのが一つや二つではないため、頭の切り替え力というのはこの時に身についたと思います。そうした中で成功してくる事業体がいくつか出てきましたが、こういった企画運営系というのは、当たるか当たらないか不明な部分もあるため、日々の現金を作る動きが非常に重要になってくることは言うまでもありません。
そこで、高校時代から多少触っていた [2] 資産運用 を会社で本格的に教わりながら同時並行でお金を作っていく動きをしていました。その結果、顧客から資産運用の相談が多く寄せられるようになり、日本では法律的に対応できないため、海外法人を作り、しっかりと受けることのできる体制を作ることとなりました。その後、ファンドとして機能させていくなかで、自分自身も自信がついてきて日本でファンドをやりたいと強く思い、同グループをやめる運びとなりました。
その後、金融庁や関東財務局、と調整を繰り返し、会社を設立しました。ここでは [1] 資産運用と、[2] 教育事業を展開しておりました。順調に法人も動き出し、いよいよこれから、という場面で金融不安と重なり、開始早々から [1] 資産運用においては苦しい展開となりました。そこで、チームで相談を重ねた末に、[2] 教育事業に絞り会社の経営を軌道修正していく流れとなりました。
そういったチーム内での話し合いをしていく中で、一度立ち止まって自分の人生を振り返りました。今までは勢いでここまでやってきましたが、ここから10年20年とこのスタイルを貫き通し、専門性のみを磨いていくことに疑問を抱くようになりました。実際に自分の能力であったり求められているものがあまりにも専門的なものや限られたものであることが多く、このままではビジネスパーソンとしてバランスが良くない。この状態では先に進めないぞ、と。
それであれば、サラリーマンとして社会を知ることでより一層成長できるのではないか、と一つの選択肢として考えるようになりました。これが40歳であれば考えることなく、今までと同じスタイルで貫き通すことを選んだと思いますが、25歳という年齢を考えた際に、まだまだ勉強するチャンスはある、それならやってみよう!と。今までとは全く違う世界での挑戦というだけで自分自身とてもわくわくしていました。
最初は、大手の転職エージェントに登録し、紹介を受けた求人の中から業種業態を見ながら吟味していました。最初は転職活動というよりも就職活動自体が初めてでしたので、全てエージェントに任せて言われるがままに受けていました。しかし、そういった受け身のスタイルではうまくいくこともなく、難しいなと実感していました。
そこで次に、エージェントに登録しまくる、という選択肢をとりました。
理由としては、エージェントや会社には色があり、懇意にしている企業がエージェントによって違うからです。この際に、エリートネットワークさんも登録させていただきました。
合計20社以上登録させていただきました。その中で様々なエージェントに会い、紹介求人を出してもらいました。やはり私に合ったものということでベンチャー企業が多かったです。
しかし、ベンチャー企業はマッチするだろう、ということはわかっていたし自分自身の今までの経験してきた分野ではなく、自分をバランス良く効率良く成長させたいと考えていたため、ベンチャー企業は一つも受けませんでした。日系金融大手、外資金融大手、外資系コンサル、のみだったと思います。そうしていく中でいくつか内定をいただいたものの、あまり腑に落ちない結果も多く、月をまたいで転職活動を継続していました。起業経験者は会社として 「どう扱っていいかわからない」 と言われることが多く、日系企業は厳しかったです。
そこで目線を変えて、アジアを中心に海外の求人も探してみることとしました。シンガポール、香港、上海、インド、インドネシア、フィリピン、タイ、などの国々の現地のエージェントを探し、やりとりを行いました。なぜアジアかと言うと、アジア以外はビザがとれないからです。アジア以外は可能性がないとは言いませんが、企業側の採用コストを考えてみても、ビザを通すことが難しいのに、敢えて外国の人間を採らないというのが実態でした。アジア現地のエージェントは比較的容易に見つかり、連絡を取って面接はスカイプで行うことが多かったです。給料はシンガポールは日本と変わらないか多少少ないくらい、ほかは日本の平均給与の半分くらいではないでしょうか。そういったこともあって、シンガポールを中心に受けていきました。
そうした中で、日本でいただいた内定と、シンガポールでの内定と比較し、どこに行こうかと決める最終段階に入って行きました。残り一週間で決めなければならない最終段階の時に、エリートネットワークの杉本さんにご連絡をいただき、私の志向と非常にマッチする企業がある、とのことで急遽面接を設定いただき、次の日に1次面接をする運びとなりました。その後、トントン拍子に進み約3日で3回の面接を経て内定をいただきました。転職活動を始めた時に、母に 「転職は縁」 と言われていたこともありましたが、これ程まで希望する職務内容にマッチする企業がなかったので、すぐにこちらの企業に行かせていただく旨をお伝え致しました。
上記でも記載しましたが、20社以上転職エージェントに登録し、かなりの人数にお会いしました。そうした中で、私の中で感じたことを記載します。
大手転職仲介会社
求人数は多いが、担当者によりけり。何度も担当を替えてもらいました。
大手は、紹介求人数のノルマが設定されており、機械的な紹介や対応が多く、お勧めしない。
わかりやすい経歴をお持ちの方はいいと思います。
早慶以上、大手企業勤務、外資系大手金融勤務 など。
こういった方はどこでも引く手数多なので、マッチする求人というよりも、自分の行きたい求人の掘り起こしには最適です。
担当者の力量というよりも、大手求人仲介会社だからこそ成せる技。
そうでない人は、自分がどの程度の市場価値なのかを測るのには良いと考えます。なるべく多くの求人を見て、自分の給与水準や、求められていること、求められているジャンルなどを把握するのには非常に良いと思えます。しかし、選考に進むとエージェントの持っている案件数が多いからなのか、企業側に対するプッシュが非常に弱いうえに、選考の情報がまちがっている場合が多い。ので、本命に使うのはお勧めしない。
日系が親会社の外資系特化エージェント(日本にある)
人が入れ替わり立ち代りでエージェントが話を聞きにきてくれる。みんな外国人なので、フランクで笑顔で、非常に好印象を受ける。上記の大手仲介会社には紹介されない外資系大手企業の案件ばかり紹介され、期待する。「君は絶対にここに入社できる」 と、外資系大手金融のかなり良いポストを紹介される。
しかし、実際には面接まで進んだところはほとんどなかった。面接までいかないということは、書類選考で落ちているということなのだが、かなりの数を出しても通らないということは、そもそも出す意味があるのかわからなかった。
外国人という偏見で話すわけではないが、詰めが甘いエージェントが多かった。一週間前と前日に言われていたテストを準備し、いざテストを受けに行くと、全く違うテストであったり、連絡ミスや、こちらが希望していない企業に勝手にエントリーしていたり、エントリーしてから通過しなかったものはこちらに連絡せず放置していたり。細かい点ではあるが、非常に雑な人が多かった。最初だけ調子が良いので注意が必要。
外国が本社の紹介会社
会社によると言うか、担当者によるのだが、非常に良かった。情報量が多く、安心して進むことができた。面接の相手の情報を事細かに教えてくれたり、英文レジュメや対策をしてくれたり、非常に良かった。出してくる案件も、世の中に出ていない掘り出し案件も多く、今回はご縁がなかったが、次回も相談したいと思えるところだった。
海外のエージェント
日本人は、海外で立ち上げを任されているだけあって、非常に優秀であった。スピードも早く、こちらの希望通りに選考を進めてくれ、一つ一つ丁寧にやっていただけた。エージェントにもよるのだが、優秀な方が多かった。日本人はあまり海外を見ないと思うが、一つの選択肢として検討しては如何であろうか。思わぬところに自分の将来が眠っているかもしれない。
エリートネットワーク
他の転職カウンセラーの方にはお会いしていないため、他の方はわかりませんが、私をご担当いただいた杉本さんは非常に優秀な方でした。私自身、起業したり様々な事業を経験し、知識を吸収していたことから、ある程度人よりも知識があるほうだと思っていました。しかし、杉本さんは話していく中で 「そこまで知っているのか」 と、多岐に渡る情報量と、情報の厚みを感じたのは、杉本さんだけでした。転職を行う上で、情報はかなり重要で、色んな選択肢がある中でどの選択肢が自分にとってのベストな選択かを考えるときに、杉本さんのように情報量と推察力が高い方にご相談したほうがいいと思います。実際に他の選択肢をとることで自分がどうなるのか、既にそれを経験されている方の例を交えながら説明してくれ、イメージしやすかった覚えがあります。
長い3ヶ月に渡る転職活動を踏まえて、ご報告に伺った際に食事に行きましょう、とご提案いただいたのは、エリートネットワークの杉本さんともう一社のみでした。転職活動が終わってからの話なので、気にされる方も少ないかもしれませんが、そういった些細なことができ、人と人とのつながりを大事にされる方と一緒にこの転職活動を乗り切ることができて本当に良かったなと思っています。ビジネスは、お金が絡む以上お金にばかり目が行きがちですが、こういったことを大事にできる方だからこそ仕事がうまくいくのだと思います。私も、新しい会社で杉本さんのように誠実に頑張っていきたいと思います。
私が転職活動を終えてみて思う、転職活動の最適解です。
1、転職エージェントに登録しまくり、エージェントに会いまくる
2、出してもらう求人票をもとに、自分の方向性を固めていく
3、気になったところはすべて受ける。出し惜しみしない。
4、エージェントの特性や自分との相性が見えてくる
この段階で、“縁” があれば選考が進む企業が出てくる。
こちらの選考状況を気にしながら希望に沿って提案してくれ、連絡を密にとってくれるエージェントと進めるべき。
この4段階でやってみては如何でしょうか。1社のみのエージェント登録では、自分の価値もわからないし、本当に良いエージェントに出会える確率が下がってしまいかねません。私はその結果、一番自分に合った企業に入ることができたので、そのご縁を繋いでいただいた杉本さんに感謝しています。こういったご縁は結んでくれるエージェントの方の力量次第でかなり変わってきますので、私は本当に良かったと感じております。