司法試験を断念した 法科大学院卒 未就労27歳、上場企業の法務職へ

司法試験を断念した 法科大学院卒 未就労27歳、上場企業の法務職へ

No.927
  • 現職

    株式上場 エンターテイメント企業   法務部 法務担当

  • 前職

    法科大学院 卒 (未就労)

植木 真緒子 氏 27歳 / 女性

学歴:中央大学 法学部 法律学科 卒
明治大学 法科大学院 法務研究科 法務専攻 修了
行政書士
司法試験 (短答式試験) 合格
実用英語技能検定2級
TOEIC 640点

私は、人の役に立ち、自分で考え、行動し、結果を出す仕事がしたいと思い、弁護士を志望し、司法試験合格を目指してきました。司法試験には3回チャレンジしましたが、合格できる確証がないことや落ちた場合のリスクを考えてしまい、毎回続けるべきか、否か悩みました。それでも試験勉強を続け、試験に挑戦してきたのは、今までやってきたことを無駄にしたくないという思いがあったことと、やはり法曹資格が欲しいと考えたからです。

今年、3回目の受験をして不合格となり、もう一度今後の進路を考えました。様々なことを考えた上で、法曹資格を得ることよりも、社会に出て仕事がしたい、一社会人として成長したいという気持ちが強くなり、来年の司法試験のチャレンジを諦めることを自分自身納得できたことから、本格的に就職活動を始めることにしました。
とはいっても、就職活動をどのように行ったら良いのかよく分からず、司法試験受験生を対象とした説明会に参加したり、民間に就職したロースクールの友人から話を聞いたり、インターネット等を使ったりして情報収集を行いました。そこで、転職エージェント等のサイトに登録し、求人情報を得ることが有効な手段であると知ったため、株式会社エリートネットワーク様をはじめ、何社かの人材紹介会社に登録をすることにしました。

登録した転職エージェントそれぞれでカウンセリングを行って頂きました。しかし、多くは司法試験制度やロースクールについての事情も知らない紹介会社が多く、その説明からしなければならないことや、私の意向を伝えても、社会人未経験者なのだから・・・・・・との理由で、法務とは程遠いまったく希望していないような案件について紹介されることもありました。正直、今まで何のために勉強を続けてきたのだろうと思ったほどです。

株式会社エリートネットワーク様では、担当してくださった廣重様が、私の話を丁寧に聞いて頂き、就職活動するにあたって的確なアドバイスをくださいました。カウンセリングを終え、企業に応募する上で、私は、まず自分自身が何をやりたいか明確にすること、希望条件を限定し過ぎないことを決めました。その際、自分の将来像を考え、ステップアップできるかということも考慮しました。希望条件を限定し過ぎないようにしたのは、未就労のロースクール卒業生を対象とした求人案件数自体が少なく、面接等へ進める可能性を広げるためです。私は、企業法務関係に携わりたいと思っていたため、出来れば法務部門での仕事がしたかったのですが、未経験者可の求人は少ないということも分かっていたので、法務・総務・人事まで広げて応募することにし、業界や会社規模等については、こだわらないことにしました。

履歴書、職務経歴書作成にあたって、私は社会人経験がないため、最初、何を書いていいのか全く分かりませんでしたが、インターネットや友人等からのアドバイスも参考にしながら、司法試験勉強をしてきたことを中心に書くのではなく、アルバイト等で経験した事柄を具体的に書き、そこから、自分のアピールポイントを分かりやすく書くように心がけました。さらに、就職活動を行うにあたっての自分の方向性や、志望理由などを盛り込みました。そして、実務経験がなくても応募できる企業には、できる限り応募させて頂きました。

書類が通過した後は、廣重様から会社の情報や面接のポイント等を教えて頂き、1次面接に備えました。その際、頂いた資料には目をしっかり通し、応募先企業の出している書籍を読んだり、企業のホームページ等を閲覧して、理念や特徴等を調べました。疑問に思ったことは箇条書きにして、面接時の質問事項として用意しました。また、自己分析の他、「なぜ司法試験受験を辞め、就職活動に方向転換を行ったのか」、 「なぜその企業に応募したのか」 を説明できるよう準備をしっかり行いました。

面接では、明るく元気に受け答えをすることを心がけ、未経験者であるというハンデを補い、人並み以上のやる気を示すことができるように気をつけました。企業法務を志望するにあたっては、企業における法務部門がどのような役割を担っているのか、法律事務所との根本的な違い等についても学んでおくことが大事だと思います。また、事前に企業情報をしっかり調べてから臨んだことで、会話に厚みが生まれ、結果的に面接官の方から様々なお話を伺うことができました。面接の度に廣重様からフォローの電話を頂いたことで、不安や疑問を解消しながら、2次面接、最終面接に臨むことができ、大変心強かったです。

結局、初回のカウンセリングから約1か月で、自分の希望に沿った上場企業の法務部から内定を頂くことができました。こんなにも早く内定を頂けるとは思ってもいませんでしたし、事業会社の法務部から内定を頂けるとも思っていなかったので、とても満足しています。就職活動全体を振り返ってみると、何より就職活動に集中して取り組んだこと、不安等があったとしても、出来る限り前向きに物事を考えて力まずリラックスして面接に臨んだことが、内定に繋がったのではないかと思います。
内定までサポートしてくださった株式会社エリートネットワーク様、転職カウンセラーの廣重様に感謝しております。ありがとうございました。

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