一部上場 製薬メーカー 法務部
霞が関 中央官庁 国家公務員 総合職
仲井 謙太 氏 31歳 / 男性
学歴:東京大学 法学部 卒
TOEIC900点台
今回、エリートネットワーク様にご支援いただき、転職活動を無事に成功させることができました。非常に丁寧にご対応いただいた転職カウンセラーの杉本さん、高橋さんには心から感謝しております。
元々法律を使って社会の役に立ちたいという気持ちがあり、法学部を選択し、就職活動に当たっても、法律を活かすことができる国家公務員の仕事を選びました。民間企業からも内定をいただきましたが、最終的には人の生活や安全を支える使命を持つ省庁を選びました。
法律の仕事に興味があったので、法曹への道、ロースクールへの進学も選択肢として考えた時期もありましたが、経済的な事情もあり、ロースクールには進学せず、法律区分で国家公務員総合職の試験を受けました。
入省後の最初の仕事は、政令や省令等の改正など、まさに自分がやりたかった法令の仕事に携わることができました。また、その後のキャリアの中で法改正を経験することもできました。
国でしかできない仕事に携わることができ、大変やりがいも感じましたし、周囲の同僚や上司にも恵まれ、刺激的な経験を得ることができました。他方で、国会対応や総合調整型の業務の割合も高く、特に年次が上がるにつれて総合職としてジェネラリストとしての役割が期待される中で、本当に自分はジェネラリスト型のキャリアを歩みたいのだろうか?という疑問も生じてきました。
留学については、官庁の事務系職員の場合、海外の公共政策大学院に進学することが多いですが、私の場合、経済学や統計学、組織論などを幅広く学ぶというよりは、海外の法制度を深く学んでみたいという気持ちが強かったため、アメリカのロースクールに留学しました。
官庁の仕事の中で、個人情報関係の法改正に携わったこともあり、プライバシーの権利の歴史が長く、近年も情報通信技術で世界の先端をいく、アメリカを選びました。留学する中で、改めて法律を深めてみたい、今後も法律を中心にキャリアを形成したいという気持ちが強くなりました。
留学中には転職活動をすることはなく、法務の仕事がどのようなものか、どのような求人案件があるのかといった情報収集に努めました。杉本さんからは、その頃からアドバイスなどをいただき始めましたが、帰国後に具体的に応募先などの検討を重ねました。
杉本さんとの面談は電話が主でしたが、転職自体を強く勧めることもなく、私の大学時代からの経験や考え方などを深く聞いていただいた上で、今後のキャリア形成にあたって何が最善かを一緒に考えてくださいました。また、個別の求人への応募に際しても、客観的に率直なコメントやアドバイスをいただくことができ、冷静に、じっくりとキャリアを考えることができました。もちろん、個別の戦略的な部分についても大変有益なアドバイスをいただくことができました。
第一希望の業界の法務のポジションにいくつか応募しました。自分が法務未経験であることを踏まえると、書類選考通過やその後の内定までたどり着くことは容易ではないと想像していましたが、最終的に希望する製薬業界の法務職で内定をいただくことができました。面接では、未経験であることも含めて、飾らずに自分の経験や考えを率直に話すようにしました。
転職活動においては、会社の知名度や年収などの条件面ももちろん重要ではありますが、やはり職業人生において「自分自身が何を一番大切にしているか」を突き詰めて考えることが重要だと思います。私の場合、「法律を使って人の生活や安全を支えたい」という気持ちは学生時代から一貫して持っており、それをこれまでの職務経験や留学経験を経て、より一層明確化・具体化してきました。
その上で、実際の転職活動においては、親身にサポートしてくださるプロの存在が不可欠だと思います。杉本さん、高橋さんには、自分のキャリアビジョンなどの大きな方向から、具体的な転職活動の場面での些細な注意点まで、本当に丁寧に対応していただき、心から感謝しております。
国家公務員から民間企業への転職というと、コンサルティング会社などが多く、未経験で法務職に転職する人は、あまりいないかと思います。私のケースは一つの例ではありますが、分野や職種を限らず、この文章が少しでも多くの方々のお役に立つことができれば幸いです。