一部上場 人材・DXサービス運営会社 人事部門 人事職(労働担当)
国家公務員 一般職 県下の地方出先機関 事務職
池上 将司 氏 28歳 / 男性
学歴:茨城県立土浦第一高等学校 卒
都内 私立大学 法学部 法学科 卒
TOEIC Listening & Reading 830点
私は大学卒業後の4年弱、国家一般職として出先機関で働いていました。ゆえに、ハイキャリアでなくても公務員から民間企業へ転職できることの証となれば幸いです。
何故私が国家一般職として働くことを決めたかと言うと、「地方でそこそこ働いて、そこそこ暮らせれば良いかな」と思っていたからです。入省先によっても異なりますが、出先機関は地方公務員と同様に県外転勤がなく、また昇進は最低でも地方課長職までは保証されているので、私にとっては非常に魅力的な待遇でした。
もちろん「何か人のためになりたい」という漠然とした想いもありましたが、それは行政でなくても叶うと思うので、本音ベースの志望動機で言えば上記のものが正確に表されていると思います。
一つ目に自身のライフステージの変化に伴い、東京で暮らす必要が出てきて、そうであれば生活水準を上げたくなったからです。そのため、年齢に応じて微増しかしない給与体系よりも、能力に応じて増加する給与体系の方が良いと判断しました。
私のいた省庁は、手を挙げれば霞ヶ関に異動ができる体制でしたので、今後霞ヶ関に移ってゴリゴリやるか、民間に転職してやっていくかは正直悩みました。しかし、霞ヶ関に移ったとしても採用の入り口がキャリアとは違うため、せいぜい本省課長補佐クラス止まりで終わること、どれだけ頑張っても50代で本省課長クラスにしかなれないことは不満でした。さらに、本省に行った場合でも地方と霞ヶ関を行ったり来たり、もしくは地方行脚させられることを考えると、自分の求める暮らし方とはやや違うと感じたのも上記の理由に付随します。
二つ目に、自分の能力に応じて評価される環境に身を置きたいと思ったからです。これは給料を上げたいという理由にも繋がりますが、自分を成長させたい気持ちと、向上心を持っている人たちが一定数集まる環境で切磋琢磨して働きたいと思いました。
というのも、入省してすぐに分かったことですが、仕事しないおじさんが多数いることが衝撃的だったからです。入省1年目は出先期間の本部で働いており、県内の下位組織を取りまとめる仕事をしていましたが、期日を守らない、提出が遅れるのに何の事前連絡もしないおじさんがちらほらいることに苛立ちを覚えました。もちろん私の管理能力の甘さが原因と言われればそれまでですが、少なくとも働く環境を変えたい気持ちが入省して間もない私に芽生えたことは事実です。
エリートネットワークの転職カウンセラー 篠原さんにお世話になる前に一度転職活動をしていましたが、納得のいく結果は出なかったので転職はしませんでした。当時は営業職で見ていたため、自分の素質とは合わないと企業側が判断したのだと思われます。
その後、やはり自分は公務員にしがみついて研鑽していくしかないのか?と悩みながら仕事を続けました。しかし、どうしても今のキャリアでは自分の望む暮らしが達成できそうになく、転職したい気持ちは日に日に増す一方です。とりあえず、以前のような転職活動をしても結果は見えているわけですから、何か別の切り口で転職する方が良いと思いました。以前の転職活動で面接時にT O E I Cのスコアを聞かれることが多々あったのを覚えていたため、まずはT O E I Cをしっかり勉強してスコアを取ってみようと思い立ちました。申し込みから6週間後に試験があるので、毎日少なくとも1時間は勉強をし、結果800点台を超えることとなりました。
少し自信を取り戻したので、勢いで転職活動を再開します。そんな中「公務員から転職」と検索していると、エリートネットワークさんのHPにたどり着きました。『転職体験記』というものが豊富にあり、ハイキャリアな人ばかりですが、中には私のような国家一般職から民間に転職された方の『転職体験記』があったので、私にも紹介してもらえるんじゃないか、何かアドバイスをもらえるのではないかと思い、登録しました。
あくまで個人の感想を述べます。大手転職エージェント、小規模の転職エージェント等複数のサービスを経験した身から申し上げると、エリートネットワークさんの強みは大手転職エージェントと小規模の転職エージェント双方の良いところを両どりしているところです。具体的に言うと、一つ目に豊富な求人数、二つ目に転職希望者のサポートがしっかりしている点です。
(ア)大手転職エージェントについて
① どんな人が向いているか:自身の進む先がはっきりしており、書類選考が通る人
② 良いところ:求人数が豊富なところ、実績。
③ 悪いところ:エージェントとの距離感が大きいところ。キャリアカウンセリングも事務的な要素が強く、必要最低限のことしか聞かれず、サポート要素が薄かったところがありました。もちろん彼らにとっては、登録者が非常に多いため、効率良く仕事を回して売上を伸ばすための方法としては一番だったのでしょうが。中には、新卒をキャリアカウンセラーとして配置しており、転職活動をリードして欲しかった私にとってはイマイチ信用に欠けるエージェントもありました。
(イ)小規模の転職エージェントについて
① どんな人が向いているか:自分のキャリアについて相談したい人、書類選考で落ちてしまう人
② 良いところ:転職希望者との距離が近く、キャリアの相談がしやすい
③ 悪いところ:エージェント各社のレベルの差が激しいこと。転職サイトに登録するとやたらめったらヘッドハントやらプラチナスカウトやら聞こえの良い謳い文句で転職エージェントから求人案件の紹介が来ます。転職エージェントというのはどうやら多少ノウハウさえあれば独立しやすい業界らしく、群雄割拠の状態で、会社によって能力の差がかなりあると感じました。よって質の見極めが非常に難しいところではあります。
その点、エリートネットワークさんは大企業からベンチャーまで求人案件を豊富に扱っておりますし、サポート面でもキャリアの深掘りや模擬面接といった対策も講じてくれる等、とても充実していました。実績も『転職体験記』の豊富さから垣間見えるでしょう。無理に勧める訳ではありませんが、転職活動をどの転職エージェントと一緒に進めるか、という選択肢の一つとして考えても決して損はないと思います。
まずエリートネットワークさんに登録するとカウンセリングの場を設けてくれますが、そこで自分の転職のキャリア・軸を深掘りしてもらい、条件に合った求人案件を何件か紹介してもらえます。私がエリートネットワークさんのキャリアカウンセリングを受けて良かったと思う点は、私の経験や適性を踏まえて「営業職よりもコーポレート側の方が向いている」と自分にはなかった観点から提案をしてくださったことです。
私は面接に対して苦手意識も持っていたので、本番で練習しながら整えていく意味も含めて、最初に紹介してもらった求人案件については全て応募しました。
書類選考は大体4割ぐらい通りました。そして面接前に面接対策を講じてもらい、自分の至らない点を優しく指摘してもらい、改善してから面接に臨みます。他にも事前準備として、各企業のHPやIR情報を見てノート2ページぐらいにまとめ、会社のビジョンや取り組みを頭に入れることで面接対策兼「本当に自分はこの会社に入りたいか」という気持ちの整理も行っていました。
結果的に最初に紹介された求人案件の中から内定をいただき、自分の望むことが叶う条件だったので、転職を決めました。期間としては最初の面談から内定まで2ヶ月弱でしょうか。途中、追加で希望に沿った求人案件を紹介されることが2回あったことも安心できる点でした。
転職活動をするかどうか悩んでいて、この『転職体験記』を見ている20代の方は早く動いた方がいいです。まして公務員から民間といったキャリアチェンジをするのであれば、なおさらです。そして輝かしいキャリアでない人はT O E I Cのスコアを取った方が良いです。私は大学一年生の時に受けたT O E I Cのスコアが600点台で、それっきり受けていませんでした。しかし募集の条件にT O E I Cスコア800点以上という一文はざらにあるし、スコアによって面接官の反応も違います。低コストで働きながら取れる、履歴書に書ける資格なのでかなりおすすめです。
余談ですが、転職を最終的にするかどうかは別として、自身のキャリアや仕事を振り返る機会は非常に大事なことだと思います。そういった意味では、転職活動を行ったことは私の人生にとって大変意義がありました。転職がゴールになってしまわないよう、今後もより一層がむしゃらに頑張って精進していきたいと思います。
この度は全面的にサポートしていただきありがとうございました。