一級建築士30歳女性、注文住宅の設計から保育サービス会社の新設保育園の企画・設計に

一級建築士30歳女性、注文住宅の設計から保育サービス会社の新設保育園の企画・設計に

No.1318
  • 現職

    一部上場 大手保育・介護サービス企業 事業開発部 新規保育園開設担当

  • 前職

    一部上場 大手ハウスメーカー 住宅設計課 注文住宅の設計担当 

穂高 夏美 氏 30歳 / 女性

学歴:茨城県立高校 卒
私立大学 建築・デザイン学科  卒
一級建築士

【はじめに】

わたしが転職をするにあたりご担当頂いたエージェントの転職カウンセラー 黒澤さんには最初から最後まで、そして入社後数ヶ月が経過した今日に至るまで、感謝!感謝!の日々です。(勝手に親戚のおじさんのように慕っています)

この『転職体験記』が誰かのお役に立てることを願い、わたし自身の転職体験について記したいと思います。

【新卒での就職活動・前職での経験】

建築学科で意匠系の研究室に在籍していたこともあり、就職活動はハウスメーカーを中心に行っていました。子どもの頃から住宅展示場のモデルハウスを見ることが好きで建築の世界へ進み、縁あって大手ハウスメーカーの注文住宅の設計という第一志望の職に就くことができました。

新入社員の一年目から件数をこなし、スピーディ且つ精度の高い仕事が求められ、それが評価へ直結するという仕事のやり方は、わたし自身の仕事に対するモチベーション・やりがいという面において非常に貴重な経験ができたと思っています。今だに事務所内で怒号が飛び交うような体育会系の会社だったので、お陰で並ならぬ根性も身に付いたことでしょう・・・・・。また住宅部門に属していながらも、戸建住宅に限らず、賃貸物件やクリニックなどといった幅広い設計業務にチャレンジする機会をもらい、わたし自身もそれに応えようと貪欲に取り組んできたことが、今の自分のベースとなる部分を作り上げてくれたと思っています。

【転職するに至った背景や理由・きっかけ】

先にも述べたように、建物を見ることが好きで、住宅の設計をすることが本当に大好きでしたし、大手ハウスメーカーに勤務しているということで結婚・出産後も同じ部署に復帰できる制度が整っていたため、一生この会社に勤めるぞ!という気持ちで仕事をしていましたが、そんなわたしが転職を考えるようになったきっかけは大きく3つあります。

1つめは、大企業特有の縦割りが極度に強い社内環境や、本社と支店間との温度差が生み出す仕事のやりづらさが年々増してきていたことです。
2つめは、それによって支店の担当者が業務過多となり、自身のワークライフバランスが崩壊していたことです。(今に始まったことではありませんが・・・・・)
3つめは、実際に同じ部署で出産・育休・復帰を繰り返していた身近な先輩社員を見ていて “注文住宅の設計“ というBtoCの仕事と家庭を100%満足に両立することはほぼ不可能だと感じたことです。
会社の事業の中には、戸建住宅以外の店舗・倉庫などといったBtoBの設計ができる部署もあり、そこへの異動も選択肢としてはあり得ましたが、わたし自身が最もやりたいことであった “注文住宅の設計“ ができなくなるのであればその会社に残る理由を見い出せなかったことから、漠然と転職を考え始めました。

定休日でも会社携帯が鳴らない日はほとんど無く、いよいよ月の休みが1~2日しかないほどの激務の日々が続き、転職活動を始めるに至りました。

【転職活動、そして転職活動を振り返って】

転職先の候補としては、自分の中での条件(休日・勤務地・職種・年収など)の優先順位は明確に決めていました。資格取得のための試験も控えておりましたので、そのための本格的な勉強開始の時期などを考えて、期日を定めて転職活動を始めました。また自分自身の性格的に、こだわりたい部分の妥協は絶対にできないことは理解していました。転職するに至った理由も明確になっていたため、これらを軸に転職活動を始めました。

希望の職種については、設計としての経験を活かして、建築の意匠に携わる仕事がしたいということが1つの条件でした。転職活動時には二級建築士しか持っていなかった為、それがかなりのネックになるのではと不安に思っていましたが、年齢的な部分もあるとはいえ結果としてはそれほど重要では無かったのではないかと感じています。それよりも、新卒で入社した大手ハウスメーカーで一担当者として8年弱設計業務を続けてきたということをどの会社も高く評価して頂いた印象がありました。長く続ける、ということが何よりも評価されるという事実は転職活動をして初めて知り得たことであり、非常に驚きました。

黒澤さんとは週に何度もやり取りさせて頂き、応募書類の添削、実際に選考が始まってからの面接での対応方法、面接後のフォローなど、細部に至るまでサポートして頂きました。そんな転職活動中のエピソードとして特に記憶に残っている出来事があります。始めてからしばらくして、応募していた複数社の選考がまったく上手くいかない時期が重なり、自分の中で定めていた期日も迫ってきて、一度転職を諦めようかと思い、黒澤さんへ長文のメールを送ってしまったことがありました。お休みの日にも拘らず、すぐに反応してくださり、当日に電話面談の時間を設けてくださいました。わたしが激務で疲弊しながらも数ヶ月間にわたる転職活動をやり切れたのは、黒澤さんと二人三脚だったからです。限られた時間の中で、どんなに無理なお願いをしても最後まで付き合ってくださった黒澤さんには本当に感謝しかありません。

【転職後・現在の仕事について】

先月、試験の合格発表があり無事に一級建築士の資格を取得しました。30歳という節目の年に、やるなら今年しかない!という勢いで転職・資格取得などといった様々なイベントを乗り越えて、自分はまだまだやれる、というバイタリティの高さを実感することができました。

現在は、前職での経験を活かして自社の新規事業開発に携わり、図面を見ながら設計・施工会社、デベロッパーなどと打合せをする担当者として仕事をしています。BtoCからBtoBの世界へ飛び込み、前職とはまったく異なる仕事の進め方、その難しさを日々感じています。また建築という面においては、ハウスメーカーの鉄骨プレハブ商品しか扱ったことがなかったわたしが、現在は木造からRC造までその他幅広い建物に触れ、一般建築に関する知識を業務の中で吸収、勉強しています。案件毎のスケールも大きくなり、数年先の大規模プロジェクトの一角に自分が携わっているという仕事に日々やりがいを感じています。

私生活においては、転職前は仕事の忙しさやストレスを理由にメリハリの無い生活を送っていましたが、今はワークライフバランスの面も改善されてオン・オフの切り替えが上手くできるようになりました。自分の時間をきちんと確保することで充実したプライベートを過ごせるようになったことが何よりも嬉しいです。

【おわりに】

面接をしてくださった同じ部署の方に、入社後しばらく経ってから聞いたことがあります。
「なぜわたしを採用してくださったんですか?」と尋ねたところ、「最初はすごく緊張してこわばってたでしょ。でも途中であなたがお母さんの話をしたときに笑顔になった瞬間があったのよ。それで良いなと思ったの。」と仰って頂きました。わたしも一次面接で受けた社員の方々の印象が非常に良く、こんな人たちと仕事をしたいな!という気持ちを持ったことを思い出しました。やはりこの会社に入って良かったと感じています。

最後に改めて、転職するにあたりエリートネットワーク黒澤さんにお世話になり、本当に良かったと感じています。黒澤さんから頂いた当時のサポートが心の支えとなっており、新しい環境でも頑張れています。大変お世話になりました。ありがとうございます。

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