化学修士女性、化学メーカーの材料開発から、学生時代の研究を活かしてシンクタンクへ

化学修士女性、化学メーカーの材料開発から、学生時代の研究を活かしてシンクタンクへ

No.1353
  • 現職

    日系 大手シンクタンク 環境・エネルギー部門 コンサルタント

  • 前職

    東証プライム上場 財閥系化学・素材メーカー 電子部材の材料開発職 (特許の執筆)

土屋 紗弥 氏 26歳 / 女性

学歴:私立女子高校 卒
私立大学 応用化学科 卒
国立大学大学院 化学専攻 修了
TOEIC 920点
甲種危険物取扱者免状 取得

1.大学時代と新卒時の就活

大学時代には、自分のスキルを活かして何かしら社会や顧客に貢献ができるようになりたいと考えていました。そのため、大学院の研究では、社会問題の一つである環境問題の解決を目指す研究室を選びました。並行して、グローバルに働けるような人材を目指して、TOEICの勉強や海外学会の参加など語学力向上にも努めていました。
新卒時代の就活では悩みながらも製造業を中心に見ていました。
その中でも、開発職だけではなく技術営業など将来の選択肢が非常に多い点や裁量権の多い部分に惹かれて素材メーカーを選びました。
新卒の就活は多くの方の助けもあり、自分なりに志望動機や会社選びのロジックも立てて満足いく結果に終わりました。

2.前職でのキャリアと転職を決断するまで

前職では製品開発業務に携わり、開発・特許の執筆を行っていました。職場では様々な経験ができて非常に刺激的で多くの事を学ぶことができたと感じています。
ただ、自分のキャリア形成において、将来に不安を感じる点があり、悩んだ末に転職活動を開始しました。

一つ目に、自分の長期的なスキル形成です。どうしても製造業という中で顧客のニーズでプロジェクトが停滞・終了することが多い職場だったため、自分のエンジニアとしてのスキルを向上させるのに適していないと感じていました。そのため、いつか転職市場に出た際に自分が語れるスキルが無いという事実に危機感を抱いていました。

二つ目に、部署間の異動が柔軟ではないということを入社後に知りました。そのため、単身赴任をしている社員も多く、自分の働き方に合わせて職場を変えるという事の難しさに悩んでいました。当時、家族とも離れて暮らしていたため、プライベートの部分でも異動のしにくさが今後ネックになると考えるようになりました。
結局1年程度悩んだ後、特許執筆が終了し携わっていたプロジェクトもひと段落してから、転職活動を開始しました。

3.転職活動での自分のこだわり

こだわりとしては ①自分のキャリアやスキルが長期的に積めるか ②お客様・社会に貢献できるか ③将来のライフプランに併せて比較的柔軟に働けるかという点です。
①②の観点から、シンクタンク・コンサル業界に途中から絞りました。プロジェクトあたりの社員数が少なく、よりお客様への貢献度が高い点を魅力に感じました。また、同時に複数のプロジェクトをこなしていくことで2、3年程度でかなり成長ができるという話も年齢が若くない私としては好感が持てました。
また、異業種へのキャリアチェンジとはいっても、これまで培ってきたスキルが少しでも活かせるかも重要視していました。具体的には、大学院での研究で環境エネルギー問題になじみがあったため、エネルギー系のコンサルタントの素地はありそうだと感じていました。語学力に関しても、海外文献や資料を読む機会がある仕事で活かせそうだと感じました。
③に関しては、顧客の会社に派遣される形態のコンサル方式であったり、海外駐在になる可能性がある会社は避けました。内定受諾した会社は仕事内容だけでなく、リモートワーク中心だったり小さな子供を育てている社員もおられるという点にも魅力に感じました。

一方で、新卒時にこだわっていた「製造業」という部分は上記のこだわりと両立しにくいので転職時は避けました。
最初、(株)エリートネットワークさんを活用する前に製造業の求人案件も受けていましたが、キャリア選択が柔軟でない特色は製造業だと他社も同じだと感じました。どうしても製造業では、大規模に人材や資産を投入するので個人のキャリアを優先するのに限界が見えました。

4.転職を通して気づいたこと

転職はエージェントを活用するのが新卒以上に重要だと思います。
特に、エリートネットワークさんのようにエージェントが転職者を売り込んでくださるタイプが理想的に感じています。
私は第二新卒だったのでネットで求人案件を探しても少なく、条件(会社規模、給料、仕事内容)も結構下がるなあと覚悟していました。
だからこそ、最初に転職カウンセラーの保坂様から求人を頂いた時には、求人案件が非常に魅力的で驚いたのを覚えています。

最終的にその中で内定を頂いた複数の会社も、第二新卒を公には募集している会社ではありませんでしたが、ポテンシャルを買って頂き、面談を進められたのはエージェントを活用したためだと感じています。
また、製造業からシンクタンク業界へのキャリアチェンジだったため、「何がしたいか・できるか」の部分の掘り下げもエージェントの方に擦り合わせして頂いたのが大きかったです。企業分析をする中で、大学院時代の研究や英語力などとなるべく結び付けるように意識をしていました。

5.最後に

結局、私は、日系シンクタンク・コンサル業界を中心に10社程度受けて複数内定を頂いた後に、もともと第一志望の企業の内定を受諾し非常に満足のいく転職活動だったと感じています。
この転職活動を通して、エリートネットワークの保坂様にはたいへんお世話になりました。私は、転職活動中に逐次考えを更新しながら自分の軸を固めていったため、迷走することも多々あったと思いますが、根気強く面接のスクリプト作成に付き合ってくださいました。2次面接あたりで手応えをつかむまでは、心配させないために家族にも転職活動していることを伝えておらず、孤独な闘いだった時期は保坂様にとても支えて頂いたと感謝しております。

最後ではありますが、選考に臨んでいたのは実質2カ月程度だったものの、睡眠時間も休日も削ってずっとキャリアに向き合えたのは良い経験でした。今回の転職活動を自分のキャリアを形成する一歩にして、これからもトライアンドエラーを続けていきたいと思います。
同じく悩んでいる方の何か参考になれば幸いです。

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