東証プライム上場 財閥系 倉庫会社 設備技術職
東証プライム上場 ゼネコン 施工管理職
楠本 竹志 氏 27歳 / 男性
学歴:大阪府立 四條畷高等学校 卒
大阪工業大学 工学部 建築学科 卒
1級建築施工管理技士
S造、SRC造、RC造の施工管理経験
建築学部での勉学、特に設計課題での製図や模型を無我夢中で取り組んでいる中で、建物を建てるのに「だれが」「どうやって」「何人で、何日で」「どのような手間がかかるか」等の過程も知識もないのに理想的な空間や建物の立案や計画を立てているのは腑に落ちない、納得できないな、という想いを抱いたことから"施工"に興味を持ち、前職のゼネコンにて現場施工管理のインターンシップを経験した後、新卒入社に至りました。
入社後すぐに配属されたのは都下の大規模現場でした。
造成工事を経て新築工事が着工し、主に躯体工事の担当として日々現場を駆け回っていました。その後も仮設・外装・外構工事の担当も兼務し、工事の着工から竣工まで一通り経験することができました。
その期間中に1級建築施工管理技士の資格も取得できました。
日々業務に励んでいる中で、元請側の立場から一つ気づいた事がありました。
極端に言いますと、施工管理という職は言わば決められたものを安全に正確に、決められた品質を守ってひたすらに造る仕事であるということです。なぜこの土地にこの建物を建てるのか、どういった背景があるのか等には気にも留めずに施工を行う日々に、疑問というよりも違和感を覚えました。
建設業に関わる以上、安全かつ高品質な美観性の高い建築物を造りたいという気持ちは誰しもが抱いていると思うのですが、ゼネコンの施工管理職では施工に特化した職種のため、その考えからは逸脱してしまっていることに気づき、自分がやりたいこととは何だろうと考え始めたことが転職活動を始めたキッカケでした。
転職の軸として何を重要視するか決断することは難しいことでした。
仕事で何がしたいのか、勤務時間・会社規模の理想はどれぐらいが良いのか、そもそもそれらは気にすることなのか等、転職における条件が定まらないと方向性が見えにくく、曖昧なまま活動を進めてしまう恐れがあったからです。
私が方向性を定めるためにとった行動は、様々な分野の求人にひたすら応募して面接の場数を多く踏むことでした。
住宅事業やオフィスB工事の専門職、リノベーション部門等、様々なジャンルの専門家と対話をすることで具体的な仕事内容が把握でき、面接の場で抱いた疑問や感情を人に伝えることで自分の考えや希望条件が見えてきました。
私は実戦形式を多く経験したことで自分の考えがまとまりましたが、やり方は人それぞれです。何よりこれは応募先の面接官を利用したようなやり方で、今となっては申し訳なかったなと心が痛みます。
転職活動をする前は、自分の進むことのできる道を勝手に思い込み、選択肢を狭めていました。
しかし、実際に様々な企業に応募して面接を経験したところ、自分が思っているより遥かに自分自身の施工管理という技術には需要があるのだなと素直に感じました。
思ってもみない企業に出会うこともできましたが、それは全てエージェントさんに相談をして、紹介して頂いた賜物です。少しでも気になった求人に関してはすぐにエージェントに相談し、書類選考に応募してもらったことが結果的に良い方向に進んだ要因だと思っています。
反省点は、面接時に自分の気持ちや意見をハッキリ言い過ぎて、心の中では該当職種を志望していないことが企業側にバレてしまい落選となったことです。どこか一つ内定を貰いたいという気持ちと、自分の本当にやりたいことへの気持ちがぶつかり合い、つい本音が漏れてしまいました。
結果的に私はやりたい事を叶えられ、かつ労働条件もこれまでに比べ遥かに良くなりました。
同じ業界ではありますが、新しい仕事を新しい環境で覚えていくことは新卒入社以来のため、初心に返って、これまでの反省を活かして業務に取り組みます。