元国家公務員、相性が合うと判断し、航空会社から、海運会社へ

元国家公務員、相性が合うと判断し、航空会社から、海運会社へ

No.1377
  • 現職

    東証プライム上場 財閥系 大手海運会社 人事部

  • 前職

    東証プライム市場 大手航空会社 人事部
    国家公務員 技術系行政官

三谷 冬馬 氏 42歳 / 男性

学歴:大阪府 私立高校 卒
東京大学 工学部 卒
東京大学大学院 工学系研究科 修了

TOEIC875点

① 新卒での就職時の志向

新卒での就職活動においては、「インフラ」というキーワードをもとに、海運会社・航空会社・国家公務員を受験していました。
ただ、ちょうど修士論文の実験が立て込んでいる時期で、実験の時間を確保したいこともあり、自身が受けている会社の中で一番初めに内定をもらったところに入社することを決めていました。その結果、たまたま内々定の一番早かった国家公務員にて就職を決めることとなりました。
この時、海運会社と航空会社は選考途中で辞退となりましたが、この時点でに未練などはなく、修了に向けて論文を完成させることに集中しました。

② 入社した中央官庁での今日迄の担当業務や実務経験、体得したスキル

新卒では国家公務員(技官)として、国道の整備や港湾の計画、空港の企画設計に携わりました。住民対応やプロジェクトの進め方など、社会人の基礎は学べたのですが、1年ごとに地方転居を伴う転勤が続き、今後もこの状況が続くとなかなか個人的な生活の見通しが厳しいと改めて思うようになり、ワークライフバランスを考えて転職を考えるようになりました。

ちょうど入省して3年目の転職を考え始めた頃に、空港の整備に関わっていたこともあり、次は是非その空港を使ってお客様の役に立つ仕事がしたいと思い、航空会社への転職を検討し始めました。たまたま航空会社での中途採用の募集があり、受験して内定をもらうことができました。
航空会社事務職として入社し、初めは貨物分野での空港勤務から始まりました。なかなか航空会社の中でもニッチな領域ではありましたが、空港で輸入貨物の搭載貨物申告やお客様対応から始まり、空港でのハンドリング調整などまで、世界の産業や人々の生活を支えている航空貨物に広く携わりました。
その後空港での経験を活かし、貨物事業の総務部門、収入計画部門を経験、航空会社における貨物領域で幅広い業務をさせていただきました。

自身の希望である海外勤務(東南アジア)も叶えていただき、海外支店での総務営業も経験させていただきました。海外では貨物だけでなく旅客の営業や、現地での総務・人事担当など文字通り「総てを務める」状況で、ここでも多くの業務経験を積むことができました。
帰国してからは、旅客のマーケティング企画業務へ配属部署が変更になり、リゾート戦略や海外販売戦略に関わることができて、企画系の業務経験を積むと同時に、その後マーケティングの総務担当を経験し、総務のスキルも向上することができました。

管理職になってからは、航空会社の技術職の総務人事担当となり、総務・人事関連業務を中心に人事ローテーションさせていただき、総務・人事・貨物及び旅客のマーケティング・収入計画などを中心に、総合的にスキルを高めることができました。

③ 転職するに至った理由

1社目の国家公務員については、転居を伴う転勤が多く、今後の生活設計に全く目処が立たない気がしたので転職を決意しましたが、2社目の航空会社については、特に業務上の不満は全くなく、このまま更に幅広い業務を担当させていただき視野を広げながら、会社を支える人材になりたいと考えていました。
ただ、新型コロナウイルスの感染拡大という非常に大きな出来事が起こり、航空会社の経営に大きな影響を与え、賃金が大幅に減少する中で、今後の家族の生活を考えると、このまま航空会社で働くことが最善の答えなのか確信が持てなくなり、転職して収入をある程度回復させることを検討し始めました。

興味があることは新卒の時と大きく変わっていないことから、新卒時期にも受験していた海運業界にターゲットを絞って活動を行いました。自身の持っている総務・人事系、及びマーケティング系の強みでうまく海運業界へのマッチングができないものかと考えていた中で、たまたま人事系のスキルでの募集が今回あり、受験する機会をもらうことができました。

④ 自身のこだわり

どうしてもこだわりたかったのは、収入を大きく回復させるという一点です。特に2社目では会社業務に不満があったわけではないので、収入面の問題がなければ、転職をする気は全くありませんでした。
更に、海運業界という領域のみに絞り、そこが難しいようであれば今の会社に残る、といった思いで転職活動を行いました。

それから、会社組織においては業務だけではなく人と関わりながら仕事をしていくことになるので、「転職希望先の人と相性が良さそうか」ということは絶対に譲れないポイントでした。
一般的に公募されている中途採用に申し込む形だと、なかなか転職希望先の雰囲気などわかりにくいことが多いのですが、(株)エリートネットワークの皆様は転職希望先の実情にも精通されていて、「あなたは転職希望先の職員の雰囲気に非常に似ていて、合いそうだ」と仰っていただいたことは、小さいことですが私にとっては転職先として非常に合っているのだろうという確信を持ちながら転職活動を行うことができました。この部分は本当にエリートネットワークさんからアドバイスを頂戴できて良かったと思っております。

⑤ 転職活動を通じて、気づいた点や学んだ点

転職活動を通じて、改めて自身の強み・弱みを冷静に分析することで、キャリアの振り返りを行うことができました。初めは自身で職務経歴書を作ってみましたが、エリートネットワークの転職カウンセラーの高橋さんや堀さんに客観的に見てもらうことで、改めてどこを強調するべきか、キャリアにもストーリーがあり、どことどこを結びつけながら話をするかなど、具体的なアドバイスをいただくことで更に深みのある経歴書に仕上げることができて、転職活動にも有用なものとなりました。

十数年間働いていると、自身に対する他社・他業界での市場価値がなかなか見えにくくなってしまいますが、カウンセリングを通して客観的に見ていただくことで、自分ではそんなに重要だと思っていなかったスキルが、実はアピールすべきポイントであるといった、新たな視点をもらいながら自分の強みを更に強化して、転職活動に当たることができました。

⑥ 転職活動におけるアドバイス

新卒の就職活動の際は、ある程度就職活動に専念できる時間が確保できるので、多くの会社を受けるとしても企業研究や面接準備など入念に準備ができましたが、転職となるとそうはいきません。現職で働きながら、転職希望先・業界の情報収集や面接対策を準備する必要があるので、必然的に自身の興味ある分野を絞り込んでいく必要があるかと思います。

私の場合、海運業に絞って転職活動をしようと決めていましたが、仮に他の業界・会社も受けるとなると、少なくともリサーチを行う時間が取れなかったと思います。手当たり次第受けてしまうと、逆に第一希望の会社への対策がおろそかになることもあるかもしれません。その辺りは気をつけながら転職活動を行っていただければと思います。

また、転職活動を行っている間はどうしても「現職への想い」とも戦うことになるのではないかと思います。私の場合も、航空会社で不満だったのは収入だけだったので、人間関係や業務などは正直なところ何の不満も無く、むしろこの航空会社より良いところなんて無いのではないかと思うほどの状況でしたので、転職活動をしながらも、自身はこのまま転職して後悔しないだろうか、ということも少し懸念として持っていました。ただ、私の場合年齢的にも転職するにはかなり限界に近付いていることも理解していて、このまま会社に残っても先が見えない中では後悔する可能性の方が高いと判断し、挑戦する気持ちを転職先が受け入れてくれるのであれば、是非それに賭けてみたいという思いに至りました。結果的に自分自身で色々試行錯誤しながら決断できたことは、自分の人生でも非常に良い経験になったかと思っております。

⑦ 次の職場に賭ける意気込み

自分がずっと興味を持っていた海運業界で、これまでの社会人生活で培ってきた総務人事系のスキルを活かしていけるということは、本当に幸せなキャリアパスを描かせていただいていると思っております。新しい会社には、採用して良かったと思ってもらえるように初めから全力で業務に取り組んでいきたいです。また、社会人のキャリアもすでに20年近く経過して折り返し地点を迎えているので、ゴールに向けて悔いのないように1日1日を過ごしていきたいと改めて思っています。
実際に、すでに新しい海運会社に入って数日が経ちますが、人間関係や業務内容とも非常に良好で、自分への期待も理解しながら高いエンゲージメントで仕事を進めていけそうで、安心しています。

今回の転職活動は、年齢的なこともあり、もう転職は難しいと思いながら活動しておりましたが、エリートネットワークの堀さん、高橋さんから初回面談時から選考の各段階でさまざまなアドバイスを頂戴して、安心して選考に臨むことができました。お陰で、本当に短期間で転職活動も決着させることができて、自身のキャリアとしても非常に満足しております。あとは自分がちゃんと真摯に仕事に取り組むことが重要であると、改めて気持ちを引き締めて頑張っていきたいと思います。

自身の人生は、最後は自分で決めるしかありませんが、今後転職を考えておられる方は、エリートネットワークの皆さんと相談しながら進めれば、きっと良い方向へと向かうことができると思います。是非頑張って下さい。

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