生命保険以外の事業会社 アクチュアリー職
日系生命保険会社 アクチュアリー職
山田 純也 氏 37歳 / 男性
学歴:国立大学大学院(応用数学系統) 修了
社団法人 日本アクチュアリー会 正会員
今後転職なさる方々に対し、出来る限りのアドバイス・経験談を記しましたが、私の話が少しでも参考になれば幸いです。ただ、本体験記は、個人的な見解がかなり多く含まれていることを、念のため断っておきます。
私は、学生時代、応用数学を専攻しており、学んできたことを出来る限り活かすことが出来る専門職としてアクチュアリーを新卒時に選びました。
新卒時も幸いながら志望度の高い会社から内定を頂き、いわゆるアクチュアリーが従事する仕事をさせて頂く日々を送っていました。
これらの仕事は、それなりにやりがいはあり、1つの部署を3~4年程度経験した後、別の部署へ異動をするサイクルの中でキャリアを積んでおりました。
そのような中、生保以外のとある別事業に携わらせて頂く機会があり、それに特に強い興味を持ち、意欲的に仕事をしていました。
ただ、しばらくすると異動になってしまい、興味を持って仕事をしてきた別事業には携われなくなっただけでなく、そのために勉強してきたことがほとんど役に立たないことになる残念な状況となりました。
非常に迷ったのですが、会社を変えてでも、興味を持った仕事を続けていきたいと思ったことが転職を考えるきっかけでした。また、その別事業は前職の会社では本流ではない位置づけで積極的に推進していく雰囲気はなく、今後縮小することが予想されたことも転職を決意した理由の1つでした。
前職とは事業形態の違う会社を目指しましたものの、アクチュアリー業務をしている前職からアクチュアリー関連業務をする部署への転職であったことと、やりたいことが明確であったため、志望動機や職務経歴の説明については、さほど苦労はしませんでした。
懸念していたことは、自分の年齢が少し高いかなと思っていたことでしたが、30代後半であれば、概ねどこの会社でもまだ管理職(所属長となり、部下の人事評価をする立場)経験前でも大丈夫で、年齢がネックになった印象はありませんでした。
転職活動・面接でアドバイス出来ることとして、事前準備では「今後、何がやりたいのか(どういう仕事をしていきたいか、どういうキャリアを歩みたいか)」という点を明確化することが最重要で、その軸が出来ていれば質問に対する受け答えの台詞も自然と違和感のないものになるのではないかと思いました。
また、新卒時の就職活動はポテンシャル採用であることを踏まえ、自分の人柄を伝えることがメインとなることが多いように思いますが、転職活動ではこれまでの業務経験を踏まえて転職先の会社にどのような貢献が出来るのかということを重点的に説明しなければならないことについても留意が必要です(特に年齢を重ねている人はなおのことだと思います)。
昔と比べて、転職の垣根は低くなってきたとはいえ、日本企業はまだまだ新卒の生え抜きを大切にする文化はあるように思いますので、特に初めての転職は慎重になった方がいいと思います。新卒生え抜きではなくなるリスクを背負うことを踏まえ、面接の場では、聞きにくいけども、気にせざるを得ないことは、後悔のないようしっかり細かく聞いてから会社を判断するようにした方がよいと思います(もちろん、自然に聞ける雰囲気・流れを作るような要領の良さは必要ですが)。
(株)エリートネットワーク様については、とある転職サイトで何度も何度も面談依頼のメッセージが来て、一度くらいは話を聞いてみようかなと思ったことが連絡を取ったきっかけであり、当初はあまり関与に乗り気ではなかったというのが正直なところでした。
ただ、実際に面談をさせて頂くと、転職動機を深く掘り下げて考えさせて頂くような機会を作って頂き、改めて自分の考えや状況を知るうえで非常に有意義な時間を過ごすことが出来たことを覚えております。
他社転職エージェントではなかったことで、特に印象的だったことの1つに、前職の会社に残ることも強力なキャリア選択肢の1つとして念を押して話されていたことです。
こういった転職仲介ビジネスは、転職を成立させないと利益は得られないため、兎に角、面接をまず受けさせようという会社が多い中で、本当に様々な角度から中・長期的なキャリアを考えて下さっていると感じました。
また、エリートネットワーク様しか持っていない求人案件もありました。なぜ持っているのか不思議に思って転職カウンセラーの横関様に質問したりもしましたが、営業活動を通してお付き合いがあるとのことで、取引のある会社、情報網も広いです。
結果として、エリートネットワーク様しか持っていない求人に応募して、ご縁を頂くことが出来ました。
最後に、転職初心者であった自分の細々とした稚拙な質問に対して、余すことなく丁寧にアドバイスをして下さった横関様にこの場を借りて感謝申し上げます。現職の会社にご縁を頂けたのは横関様のご尽力なくしてあり得ないことでした。ありがとうございました。