東証プライム上場 財閥系 海運会社 事務系総合職
東証プライム上場 高炉メーカー 海外営業・海外事業管理職
中林 政人 氏 31歳 / 男性
学歴:神奈川県立 横須賀高等学校 卒
東京大学 経済学部 経済学科 卒
東京大学運動会応援部 卒部
TOEIC L&R 810点
ファイナンシャルプランニング技能士3級
前職である鉄鋼メーカーには、新卒就活時の第一志望として入社した。私は神奈川の中規模な町に生まれ、両親が地方公務員という家庭で育ち、小学校から高校まで公立で学び東京大学に進学した。そのような生まれ育った環境もあり、漠然と将来の仕事選びとしては国家公務員総合職を考えていた。
そんな中、経済学部にて、実際に現場に赴くフィールドワークに興味を持ち、農業経済を学ぶゼミに所属した。周囲の先輩は農林水産省に入るようなゼミであったが、当時、既に「東大生の官僚離れ」が言われていた時代背景や実際に官僚になった先輩の「やりたいことができない」という苦労話から、自分は民間で日本を支えようと気持ちを切り替えた。大学生活では応援団に所属し、先輩たちが日系大企業に就職していることも、自分の背中を押した。
就職活動の軸としては
・日本の産業に貢献できること
・グローバルな活躍のフィールドがあること
・事務系の活躍領域が広いこと
の3点を掲げ、主としてメーカーの選考にエントリーした。
当時、前職である鉄鋼メーカーが経済学部で鉄鋼業についての寄付講座を開講しており、そこで語られた鉄鋼業の裾野の広さやグローバル展開はまさに私の就職活動の軸を満たすものだったため「ここだ」と感じ、その鉄鋼メーカーを第一志望として選考を進め、2013年に入社した。
入社して最初に配属されたのは、製鉄所の工程管理部門だった。
日本の鉄鋼業は、国内で製造した鉄鋼のおよそ半分を海外マーケットに輸出している。私が担当したのはそういった輸出向け鋼材について、工場と相談しながら製造スケジュールを決め、製品が出来上がるタイミングに合わせて配船し、出荷する仕事だった。製鉄所という現場・現物に触れ、グローバルなマーケットに出荷していく経験は、日本のメーカーとしての醍醐味を感じられるものだった。
その後、私の意向も酌まれ、本社に異動し、海外営業・海外事業管理を担当した。海外営業としては、アジア圏のマーケットの需要想定・製造能力増強投資・顧客への拡販を担当し、マーケティングからセールスまで広く営業実務を経験することができた。
海外事業管理としては、グローバルに展開するJV工場の管理を担当した。
前職の鉄鋼メーカーでは、就職活動の軸で元々考えていたようなやりたい仕事を有難くも一通り経験させて頂いた。
一方で、これから働き盛りの30代を過ごしていく場所として、どこがよいのか改めて考えてみたくなった。また、おそらく次の異動は海外となるであろうという中で、海外駐在から帰任したら40歳手前になる。そういった観点でも、進退について深く考えることにした。
私が譲れないと考えた軸は、新卒就活から一切変わらない下記の3点。
・日本の産業に貢献できること
・グローバルな活躍のフィールドがあること
・事務系の活躍領域が広いこと
一方で、新卒就活時には「日本の産業=ものづくり」と漠然と考えていたが、メーカーでの就業経験から、商社・海運等の業界にも興味を持った。むしろ、今後の日本の国際競争力確保には、産業間での人材流動性が必要だとも考え、積極的に業界の垣根を跨いでみたいと考えた。
転職活動はもちろん初めての経験だったため、手探りの状態だった。最初は、大手のエージェントと面談をしたものの、先に掲げた自身のこだわりを伝えても担当者との話が噛み合わなかった。
そのような中、ハイクラス専門のエージェントにも会ってみようと考えたタイミングで、(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの保坂さんからお声掛け頂き、面談を実施。大手エージェントとは異なり、私のこだわるポイントについてもご理解下さり、エントリー企業の選定から面接対策・フィードバックまでサポート頂いた。
結果的には、エントリーした企業からは概ね内定が獲得でき、第一志望としていた海運からも内定を頂けた。選考を進める中で、各企業の志望度の変化があったが、そういった悩みについても親身にご対応頂いた。
気づきとしては、エージェント選定の重要性を何より感じる転職活動となった。
日本の産業に貢献すること、グローバルに活躍することの2点を胸に、次の職場でも精一杯頑張りたい。