東証プライム上場 バイオ医薬品メーカー 品質保証部 品質保証担当
東証プライム上場 老舗新薬メーカー 地方主力工場 生産技術部門 GMP担当
黒岩 瑞姫 氏 29歳 / 女性
学歴:早稲田大学大学院 先進理工学部 修了
TOEIC920点
――――あれ、なんかこの会社、所々おかしくない?
私が人生で最初の転職をして、3ヶ月後の感想だった。
新卒採用で入った会社は、自分の専攻と違う業種だった。仕事は充実していたけれども、業界自体が斜陽産業であり、やっぱり専攻を活かせる製薬業界に入りたい。
そんな思いで転職活動をし、中小企業で「何でも屋」をやっていた経験を買ってもらい、製薬業界上位の会社の生産技術職に内定を頂いた。
地元から数百キロ離れた地方工場勤務になるが、やりたかった仕事ができるのだから、そんなことはなんでもない。
この地域に根を下ろし、苦手だった車の運転も練習し、この地で定年までの30年間頑張ろう。最初で最後のつもりの転職活動を終え、私は順風満帆とはこのことだと思っていた。
しかし、実際に入ってみると、とても大きなギャップがあった。
その製薬会社は新規事業を急ピッチで進めるべく、2年間で元の2倍の人数となるような大量採用をしており、教育等の環境が整っていなかった。
また、同僚も若手が多く、皆慣れない仕事をどうにかこなしている状態で、質問しても困った顔で「僕も分かりません」という回答が返ってくる。
正直、「じゃあ何で、自分の分からない仕事を新人に振るのか」とも思ったが、言っても仕方ない。同年代が多いため、" 協働というより競争 " の雰囲気が強い、張り詰めた空気の中で毎日パソコンに向かっていた。
そんな中でも、他部署等を頼り、仕事に必要な情報やリソースをかき集め、機転を利かせてどうにかこうにか切り抜けてきたが、なにせ私が扱っているのは患者様の健康に影響する業務である。
入社数ヶ月の、ほぼ素人の私が重要文書のメインオーサーとなっていたり、10年選手の製造部員に指示を出す立場となっているような状況だった。
これではいつか、重大な問題が自分の責任で起きると危惧した。残り30年働くどころではない。そのため最初の転職からわずか1年と数ヶ月でこの地からの撤退、すなわち転職を考え始めた。
当時は、こんな短いスパンで転職を考えていいのかと迷いつつも、転職サイトに登録し、ご縁があって(株)エリートネットワークさんに声をかけて頂いた。
ご担当の方は、募集ポストの紹介だけでなく、キャリアの相談にも乗ってくれた。
その結果、自分の業務は生産系に近いと思っていたが、世間的には品質保証に近いことも分かった。
仕事をする上で、自部署で回答が得られない際に、よくお世話になるあの品質保証部。そこに少し手を伸ばせば、届くかもしれない。
今は他人に質問をして仕事上の問題を解決しているが、できればGMP等の知識を自分の頭に叩き込み、将来的には自分で判断できるようになる方がいいに決まってる。
そんなわけで、学生時代の研究に近い薬剤を扱っている、某製薬会社の品質保証部に早速応募した。
エリートネットワーク社では、他社よりもその会社について多くの募集ポストを持っており、会社の雰囲気や組織風土など色々な話を教えてくれた。前職の職場の雰囲気を転職の理由の一つにしている私にとっては、大事なポイントだった。
また、面接の感触等のフィードバックをくれたので、落ち着いて選考を進めていくことができた。
実は初回の面接が、その第一志望の会社の面接となったので、同業他社に前職の守秘義務を守りつつアピールする進め方について、かなり苦戦した。
もっと怖気付かず、具体的に話しても良かったと一次面接後に後悔した際には、先方にそれらの事情や背景を説明するなどのアシストをして頂き、大変ありがたかった。
お陰で二次面接では、再整理した上でアピールすべき点を話し、質問したいところを聞き、全てを出し切ったと思えた。
その結果、内定を頂けた。
前職が1年数ヶ月の職歴の、はっきり言えば「怪しい経歴」になってしまった私を、チャレンジしてみたかった品質保証職にステップアップする手助けをして頂き、本当に感謝しています。
担当転職カウンセラーの松浦さん、高橋さん、ありがとうございました!