SAP技術者、5社目の正直で、零細SESから東証プライム上場 機械メーカーの社内SEに

SAP技術者、5社目の正直で、零細SESから東証プライム上場 機械メーカーの社内SEに

No.1406
  • 現職

    東証プライム上場 精密機械メーカー 経営推進本部 社内SE職

  • 前職

    零細SES企業 ERP事業部 ブリッジSE職、ITコンサルタント

河崎 奈津美 氏 28歳 / 女性

学歴:東京都内 私立高校 卒
上智大学 文学部 英文学科 卒
TOEIC Listening & Reading Test 880点
SAP S/4 HANA FI認定資格
SAP S/4 HANA CO認定資格
SAP S/4 HANA SD認定資格
SAP R/3運用スキル(FI,COモジュール,ABAP読解)

① 新卒時の就職活動の志向

総合商社に2社応募し、そのうち1社は書類選考及びSPIを通過しましたが、怖気づいてそのまま選考を辞退してしまいました。
「就活」を制するには経済的・精神的な余裕が必要不可欠ですが、当時は両者ともに不利な状況に置かれており、その状況を乗り越えてまでも「就活」に挑む強さが足りませんでした。
早いうちから就職活動を始め「先手を打つ」等、今思えば不利な状況を克服する方法はいくらでもありましたが、社会に対する「無知」と「甘え」があったが故に、正社員としての内定を一社も獲得できませんでした。
結果として、在学中から派遣社員として社会人のキャリアをスタートしました。

② 前職での担当業務、実務体験

1社目では、派遣社員として大手外資系IT企業で通訳・翻訳業務を担当しました。
業務を経験する中で、通訳の質を高めるために、IT専門用語の暗記に力を入れました。しかし、IT専門用語を完璧にマスターしている「通訳」よりも、英語のできる「技術者」の方がパフォーマンスを発揮していることに気づきました。社会人になりたての頃は通訳志望でしたが、通訳業務がAIに取って代わられる時代、「通訳」よりも、英語のできる「技術者」の方が社会に必要とされると予見しました。

また、それまでは世間知らずであるが故に、社会では雇用形態に関係なく実力で評価されると思っていましたが、例え本人がその仕事に誇りを持って働いていたとしても、雇用形態が「ハケン」である以上、正社員との待遇面での差には想像以上の開きがあることを体感しました。
1社目で得た「気づき」を体現すべく、第二新卒として、SAP ERPパッケージの導入・運用保守を行っている中堅Sierに入社し、財務会計領域の運用保守を担当する技術者としてのキャリアをスタートしました。(2、3社目)

③ 転職に至ったきっかけ

4社目の転職先選びに失敗してしまいました。

「運用保守」から「導入」へのキャリアアップがしたいという想いを抱えて転職活動をしていたところ、意向と募集ポジションが合致した4社目に出会い、入社をしました。
しかし、業務内容が入社前に聞いていた内容と異なること、さらに、収入面も当初の提示額を下回っていることが入社後に発覚したことから、半年という短期間でしたが離職を決意しました。

④ 転職活動におけるこだわりと軸

譲れない軸
1. これまで培ってきたSAP技術者としての経験が活かせること
2. 長く安心して働けること(社員同士の相互尊重、誠実性、品の良さ)
3. ベンダー側(コンサルティング会社、Sier等)ではなく、ユーザー側(事業会社)であること 

従来のこだわりを捨てた点
1. 年収(直近の額よりも将来の年収の上り幅、退職金や企業年金を鑑みた生涯年収を重視)
2. 特定の技術の習得(導入がやりたい、 要件定義がやりたい等)に固執する考えをやめ、会社の一員として、自社の基幹システムの面倒を長期で見るマインドに変更。

⑤ 転職活動を通じて気づいた点とエリートネットワークを選んだ理由

(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの梨本さんとの出会いは、スカウトサイトを通じてでした。
そのスカウトサイトでは100件ほどスカウトが来ており、全件には対応し切れない状況の中で、梨本さんのプロフィールには「面談満足度上位」の評価がついていたので目が留まりました。

SAP人材は引く手数多なため、SAP人材を大量採用しているコンサルティングファームやSierへの求人は多くあり、他エージェントからはそれらを紹介されることがほとんどで、求人ラインナップはどこも似たり寄ったりでした。
しかし、梨本さんにご紹介いただいた求人のラインナップは、他とは毛色が異なり、表立って求人を出していない隠れ優良企業が多く含まれていました。
そのうちの1社の書類選考が通過し、面接での印象がとても温かく感動しました。応募者一人一人を尊重する空気感があり、社員同士の相互尊重がある会社で働きたいという転職軸と合致すると感じました。

これまで、SAP人材としての将来の選択肢はコンサルティングファームやSierや独立しかないと思い込んでいました。
しかし、そんな私に「IT業界はポジショニングが大切。いくら能力があっても、下請けサイドにいる人が裁量を持つことは難しいし、その逆も然り(極端な話、現時点での能力が発展途上でも発注サイドや上流ポジションにいてしまえば裁量を持てる)」という梨本さんの見解は、これまでの私の経験と照らし合わせてもまさに言い得て妙だと思いました。

そんな私に、事業会社の社内SEという新たな選択肢があると分かったことは大きな気づきでしたし、この転職は、私の性格や価値観を考えても、梨本さんのお話にあった「IT業界内でのポジショニング」という意味でも、最良の選択だったと思っています。
それもこれも、エリートネットワークの梨本さんとの出会いのお陰だと感謝しています。

⑥ 次の職場に賭ける意気込み

今回内定をいただいた精密機械メーカーは、5年前の自分だったら「堅そう」と敬遠していたかもしれません。しかし、梨本さんに「堅い」ということは「守られている」ということでもあると言われ、なるほどと思いました。「守られている」からこそ、人は安心して挑戦できるということを、これまで身に染みて痛感してきたからです。
 
また、やはり大手メーカーに内定が決まったことにより、今まで苦労してきた母親を安心させることができたと感じています。良い就職は、もちろん自分のためですが、家族を安心させることにも繋がると近頃感じております。

新天地では、これまでの社会人生活で得た気づきや、内定をいただきホッとした瞬間のありがたみを忘れずに、「守られている」環境に甘んじることなく、どんどん更なる挑戦を続けていきたいです!

この転職者を担当したカウンセラーに
転職相談したい