財閥系海運会社グループ 貨物航空会社 本社部門 マーケティング担当
東証プライム上場 自動車及び産業機器部品メーカー 地方支店(2度の転勤含む) 法人営業職
地球 みどり 氏 32歳 / 女性
学歴:中国上海市 私立 高級中学(高等学校) 卒
公立大学 経済学部 経済学科 卒
日本語能力検定1級
英検2級(高校時代の来日時に取得)
中国語(母国語)
文系出身でしたが、日本の先進的なものづくりに強く惹かれ、理系知識への好奇心も高く、ぜひ独特な技術力を持つメーカーで仕事をしたいという強い意思のもと、メーカーを中心に就職活動をしました。
当時のこだわりとして、ニッチな市場での独占に近いシェア率、世界一・世界初の技術力、グローバル市場へ積極的に展開していること、営業職として日本の素晴らしい技術を普及し、国の基幹産業を支え、経済発展に貢献出来ることでした。
業界違いの数社に最終面接で落ちて(自身のバカ正直さが要因の一つでしたが)焦りや挫折もありましたが、最終的に運良く志望通りの会社を見つけて入社出来ました。
この企業は就活仲間の貴重な情報のお陰で発見出来たので、就職活動は孤高な戦いではないと気づきました。今でもその仲間に感謝しております。
9年近く、希望した自動車部品産業の大手法人向けの営業職に従事しました。
見積書・依頼書・報告書・提案書の作成、外注先との交渉、営業側での生産・品質管理、法務部と連携した契約書確認・交渉、伝票・請求書の発行等の社内事務処理をこなしながら、顧客企業(設計・調達・生産管理・品質保証等)への技術提案・スケジュール管理&調整・原価低減活動・クレーム対処等、売上・利益向上並びに損失低減に向けての情報収集→提案検討→社内外の各関係者との折衝や協議→課題解決等も昼夜問わず行いました。
時々、違う製品を扱う他部署や子会社への中国語での営業支援、新入社員教育、学生向け採用説明会のプレゼン・座談会、中国現地法人の経営層視察同行、数社の中国トップ企業の来社時の技術プレゼンや展示場・工場見学の案内、質疑応答の同時通訳、初の海外建築展の出展企画等にも従事しました。
数回の転居を伴う転勤もあり、色々な地域のメーカー・ものづくりの客先や仕入先で、様々な人々の価値観・考え方と出会うことが出来、憧れの物理や化学の理系知識も多く身に付けられ、非常に貴重な経験が出来ました。今でも前職に深く感謝しております。
前職での仕事を有意義に感じながらも、業界のしきたりや仕事のやり方、働き方等への疑問が増え、更に自身の成長の鈍化も感じてきたことから、違う世界を見てみたいという気持ちが徐々に高まりました。
また、年齢的にそろそろ現状を変えないとますます今後の成長が難しくなると意識したことが、転職を考えたきっかけでした。
転職するか、関心分野を深める為に留学もしくは日本で進学するか、支援中のNGO・NPO活動に従事するか、中国へ帰るか…。
将来の歩み方について、前職への愛着心、自分の夢や今後の生計、親の扶養等を考えると非常に悩みました。まさに人生の岐路に立ったと実感しました。
ただ、「今(当時)の自分は好きではない」、「今(当時)の環境を変えたい」という気持ちが限界を超えた瞬間に、前職の上司への退職意思・退職日の相談から上層部への説明、4カ月後末日付けでの退職を記載する退職願の提出へと動き出していました。
私の場合、転職先を決めてからの退職連絡は、お世話になった大好きな前職への裏切り行為になるような負の感情があったのに加え、まず退職を決めないとズルズルと前職に残ってしまう恐れがありました。
退職願の提出後に、なんとなく数社の転職サイトに登録し様子を見ていました。転職にこだわらなくても他の人生の選択肢もありえたので、大学時代の就職活動ほど焦っていませんでした。
しかし、前職で取引があった(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの黒澤様のお声掛けが運命を決めました。
黒澤様は理系の出身で、自動車産業やメーカーに精通されており、お話する度に非常に親近感を覚えました。更に私の希望を親身に聞いて下さり、私の置かれている転職活動の状況や紹介企業の具体的な分析、レジュメ作成のフォローや詳しい添削等の心強いサポートもして頂いたことで、前向きに転職活動をするようになりました。
転職活動において一貫して大切にしていたポイントは次の通りです。
・経験していなかったフレックス制等の柔軟な働き方
・出来ればマーケティングや企画系へのキャリアチェンジ
・語学力や大学時代から培ってきた国際政治経済の情勢分析力を活かせる仕事
・海外出張・赴任の機会が多い会社で、スケールの大きい・グローバルな業務
・私と同様のバックグラウンド(外国人・経済学専攻・法人営業職経験有り等)の持ち主が多くいらっしゃらない会社(会社内での自身の存在価値を左右する為)
最初の頃は、従来の経験や知識を最も活かせるのはいわゆるメーカーの法人営業職が現実的だろうと思っていました。
しかし、毎回面接後に一番早く書類通過・面接合格・内定通知の連絡をして下さり、非常にスムーズに活動を進めることが出来た貨物航空会社様が、上記全てを叶えてくれるとは、思いもしなかったです。
転職活動を通じて、気づいたことや反省したことは色々とありました。
・面接の前には最大限の事前準備が必須であること。
初対面の方への営業経験が多かったので、面接は問題ないだろうと過信し、事前準備を疎かにしてしまいました。
更に、業務を終えて疲れたタイミングで面接を行って、考えがまとまらなかったり、適切な言葉や表現が出てこなかったりしたことがありました。
それで焦ったり自信喪失したり、負のスパイラルになる面接を経験し、相手と自分自身の時間を有意義にする為の事前準備の大切さを痛感し、猛省しました。
黒澤様から頂いた詳しい面接対策のように、事前に質問を予想した後、面接用回答文の作成や口頭での練習・録音による自分での再確認が非常に重要なプロセスだと気づきました。
・面接中、色々なお話で盛り上がった時でも冷静さが必要。
順調な面接の中でも、テンションが上がって身振り手振りが過多になったり、よく考えないで軽率な発言をしてしまったりして、面接の途中から悪い印象を与えてしまったこともあります。常に冷静さを保つ意識(事前の心構え)が必要と反省しました。
・ウェブ面接に向けてイヤホンの事前用意が必要(ノートPCが声を拾いにくい)。
転職先の面接は会議室での対面形式だったので良かったのですが(しかも片道長時間の電車の中で面接準備も出来て…)、それ以外の数社は全てウェブ面接でした。そして、またまた面接対策を軽視して、イヤホンを購入しませんでした。
事前音声テストでは人事のご担当者にきちんと聞こえていても、面接本番では先方にとって声が小さかったり途切れたりして、面接官の方のお顔に何度も「え?」と困惑した表情が浮かびました。それを受けて焦ってしまい、急に緊張したことで受け答えのリズムが悪くなり、一気に面接官(全員ではなかったのですが)の心象を悪くしてしまったこともあります。
一期一会を大切にしようと思っていたので、油断大敵を痛感しました。
職務経歴書や履歴書については、転職サイトへの登録前から、自己分析や過去の振り返りを記録する癖をつけて、レジュメを推敲し、何度も修正した方が、忙しい転職活動中の二度手間や機会損失を防げたと反省しました。黒澤様にはレジュメの編集で色々とご負担をかけてしまい、今でも恥ずかしい限りです。
最初は激務に加え、転職活動に前向きではなかったことで、計画的な活動をしておらずギリギリで行動してしまい、準備不足等による問題が多かったです。
誰にとっても転職活動は、日々の業務からわずかな時間を捻出する労力のかかる作業ですので、計画性や努力、健康維持(良好な睡眠)の工夫が少しでも足りなければ、常に多くの人材を観察している面接官にストレートに伝わってしまい、わかりやすく結果に反映されてしまいます。
応募企業に関する情報収集やまとめ、自身の各企業への貢献可能なスキルや経験の論理的な分析、納得出来る志望動機を考え抜くことを、もっと計画的に時間をかけて全力で準備すべきでした。
モチベーションを高める為に、転職後の活き活きした自分を想像し、思い切った断捨離で精神的・時間的な余裕を作ることが有効だったのかもしれません。
(ちなみに転職活動中、ガンダムX主題歌の『DREAMS』(ROMANTIC MODE)を沢山再生していました。個人的におすすめです。)
反省点の多い転職活動でしたが、非常にご縁を感じた現職企業に対し、結果的に一番時間と労力をかけていたと最後に気づきました。
未経験業種・職種で、通常なら現場を経験してからマーケティング業務への配属が定石にも関わらず、最初から希望通りの職種・職場をご用意頂き、面接官全員に大歓迎して頂いたとの黒澤様のフィードバックも受け、大変嬉しかったです。
深く感謝しておりますがゆえに、ぜひ今まで培ってきた思考力や交渉調整力、提案力等を活かして、全力で努力し、多くの結果を出すよう新天地で楽しく活躍していきたいです。
自己分析の多い転職活動を行い、反省して、しっかりと自分自身と向き合えたからこそ、精神的に一層強くなり、自信も増え、視野も広げられ、深く考える力を磨くことも出来ました。多くの貴重な学びが出来た転職活動は私にとっては良いことばかりでした。
短い期間の中で、面接前後のご指導や精神面でのフォロー等、何から何までお世話になっていた黒澤様に近い将来ぜひ一度お会いしてお礼を伝えたいです。
本当にありがとうございました!