東証プライム上場 財閥系 総合商社 リスクマネジメント部
大手監査法人系 M&Aアドバイザリー会社 マネージャー 財務DD(投資銀行及び弁護士とのミーティング等)
吉田 宏樹 氏 34歳 / 男性
学歴:立命館大学 卒
公認会計士
TOEIC860点
[新卒就職時]
私の場合は大学在学中に公認会計士試験の勉強をしていた為、一般的な就職活動は経験していません。
そもそも公認会計士試験の勉強を開始したきっかけは、当時、兄が大学在学中に税理士の勉強をしていた為、私も何かしら資格を取っておけば役に立つかなと思ったことと、大学内での広告に乗せられて始めました。
その後、学習を続けていく段階で、資格の将来性や自分の性格にも向いていると思うようになり、本腰を入れて学習に取り組むようになりました。
試験合格後の就職活動では、海外への漠然とした憧れもあり、グローバルなクライアントも含め幅広く経験出来そうな大手監査法人に入り、英語は苦手でしたが仕事で使うことになれば勉強するだろうと海外事業部を志望しました。
[1度目の転職時]
監査法人にて6年程度働き、一通りの業務内容が把握出来るようになった段階で、多少のマンネリ感と自分の得意分野を身に付けたいという焦燥感を感じるようになり、転職を考えるようになりました。
当時の転職検討時には、まず、事業会社の経営企画職や経理職で一つの会社で安定して末永く働くか、コンサル寄りの会社で専門性を伸ばす為にバリバリ働くかと考え、独身で20代であれば働ける時に働こうと後者を転職の軸としました。
その上で、監査法人時代の先輩からの勧めもあり、同グループ内のM&Aアドバイザリーの会社へ転職することに決めました。
監査法人では、主に、上場会社の金融商品監査にて10名程度のチームメンバーとしての業務や、上場会社の子会社を対象とした監査にて5名程度のチームのインチャージとしての業務を経験しました。
そこでは、社会人としての基礎や自身のランクに応じたチーム内での役割等を経験・体得出来たと思います。
M&Aアドバイザリーの会社では主に財務DDを行う部署に所属していました。
ここでは、会計の知識に限らず、取引の対象となる会社の業界や商流等のビジネスを理解することや、クライアントや他のアドバイザー(投資銀行や弁護士の方々)との関係構築といったソフトスキルを得られたと思います。
今回転職を思い立った一番の理由は、子供が生まれたことで自身の環境も大きく変わり、同じ働き方を続けることが困難だと感じた為です。
クライアントにとってM&Aは一大事であることが多く、期待されるサービスの要求水準も年々高くなりがちである為、M&Aアドバイザーの仕事は激務になることが多いと思います。
やりがいを感じる一方で、私の場合は家族との時間を大切にしたいという気持ちも強く、もう少し家庭と仕事を両立しやすい仕事に変えたいと思い、転職を決意しました。
一つ目にこだわった点は、ある程度現在の年収を維持しつつ、働き方はもう少し余裕のある職場という点です。
二つ目は、海外赴任の可能性のある会社という点です。
二つ目については、過去に抱いた海外への憧れというよりは、自身の子供が海外での生活を通じて、将来の選択肢の幅が広がると良いなという考えから加えた点です。
上記の点を考慮すると、現実的な転職先はある程度絞られてきて、その中から自身の興味とキャリアの広がりを考慮して総合商社を第一候補としました。
幸いにも概ね希望が叶う形で転職活動を終えた為、あまりこだわりを捨てた点は無いのですが、転職先での1年目の年収には業績連動賞与分が反映されない為、想定年収はある程度下がることになりそうです。
私の場合、1度目の転職活動時はグループ内での転籍であり、かなり簡素化された選考プロセスであった為、今回初めて一般的な転職活動を経験しました。今までの経験や自身のスキルの棚卸という意味で、とても良い経験になったと思います。
今後、再度の転職機会があるかは定かではありませんが、定期的な実務経験とスキルの棚卸は常々心掛けたいと思います。
総合商社独自の文化やしきたりといったものも多くありそうですが、中途の専門性を持った人材として採用されていることもあるので、染まり過ぎず、自身の強みを存分に発揮出来るように頑張りたいと思います。
担当して頂いた(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの黒澤さんには、転職活動期間を通じて丁寧にサポート頂き、大変感謝しております。
今回の転職活動中に複数のエージェントの方々とやり取りをしていましたが、一番親身になって相談に乗って下さいました。
そのお陰もあり、業務との両立をしながら無事満足した形で転職活動を終えることが出来ました。
本当にありがとうございました。