財閥系 大手信託銀行 証券代行営業部 法人営業担当
メガバンク 都心支店 法人営業担当
→老舗 米菓メーカー EC事業部兼経営企画部 EC事業部責任者
滝口 誠治 氏 28歳 / 男性
学歴:中央大学 卒
TOEIC870点
FP二級
ITパスポート
MOS excel エキスパート
体育会 フィールドホッケー部 卒部
新卒での就職活動は体育会フィールドホッケー部での活動と並行して行っており、正直真剣に取り組んではいなかったと記憶しております。
選考に進む社数も絞っており、なんとなくの感覚で、他大の体育会の先輩方が入行していた銀行を受けていました。
セミナーや選考が進んでいく中で、「ああ、銀行員ってかっこいいな」という漠然とした憧れが芽生え、結果的に1社目にお世話になるメガバンクから内定を頂き、新卒の就職活動を終えました。
振り返ってみても、なんだこの就職活動は(笑)という感じですが、今思うと、色々な人と関わることで成長が出来ること(「人」)と、自分の信じたことに情熱をかける人が多いこと(「熱」)の2点を無意識に重視していたと思います。
初任店はいきなり縁もゆかりもない見ず知らずの土地の地方支店で、「これがメガバンクか」と配属を言い渡された時に感じました。
しかし、不安感よりは「せっかくなら見ず知らずの土地を楽しんでやろう」という気持ちの方が強かったと記憶しています。
担当業務としては中小企業のオーナー先を中心に、法人業務のみならず個人領域の話も日々経営者と行いながら、1日1日必死に食らいついておりました。自分は銀行員に向いてないな、と自省することもありましたし、銀行員っぽくないね、と当時も周りからよく言われました。
一方で、お世話になった上司や指導をして頂いた諸先輩方を見て、この人達には全然敵わないなという思いもありつつ、入行前に感じていた「銀行員、かっこいい」という思いは変わりませんでした。そうしていくうちにあっという間に2年が経ち、ようやく自分で考えて動けるようになったかな?という頃に、東京都心の支店へ異動となりました。
2支店目での業務内容は1支店目と大きく変わりませんでしたが、中小企業のオーナー先や、中堅企業など規模の大きな取引先を担当する事も出来、1支店目での経験を活かして活動することが出来ていたと感じております。
また、支店の実績進捗の管理や支店目標の各人への落とし込みなど、全体をマネジメントする立場での経験も与えて頂き、成長実感はありました。
しかしながら、私が入行して当時3年ほど経過した頃、恐ろしいほどのスピードで組織再編が行われていました。小さなお店は大きいお店に統合され、人員の採用も減らす組織体系になっていき、「営業として常に現場で働き続ける」という自分の想いとのギャップを感じるようになっておりました。
今思うと、視野が狭くなっていたなあとか、せっかく頂いたチャンスを自分から手放したなあという後悔もあります。
結果的に、銀行で長く働くという実感が湧かず、4年弱という短くも充実した期間で退職を致しました。
銀行を退職し、地元に戻って色々と今後について考えていたところ、銀行時代にお世話になった方から誘われ、中小の事業会社に就職することとなりました。今思うと、えいやと恵まれた環境である銀行を辞めたなんてリスクしかないな(笑)、と感じています。
中小事業会社は、銀行とは全く違う環境でした。
特に自分は、入社してすぐに新規事業部の立ち上げに関わらせて頂いたこともあり、新しいビジネスを始める新鮮味や、メガバンクにはない開放感を感じながら事業推進をしておりました。
誰も知り合いがいない新たな環境で人間関係を作りつつ、主事業とは全く異なる業務をやらなければならず、自分も一から色々なことを吸収する必要がある中で、事業部を平常に回転させることにとても苦労をしました。
新規事業が軌道に乗ったところで、中小企業ならではの助成金や補助金をどう引っ張ってくるかという検討や、企業のブランディング向上など、新たな課題を次々と頂きました。
そうしたことをやっていくうちに、1社目の経験が全てにおいて活きていることを感じました。
銀行の環境がとても恵まれており、多くのチャレンジが出来ることを外に出て初めて実感し、可能であればもう一度銀行にチャレンジが出来ないかという想いから「2度目」の転職活動に至りました。
こう振り返ると、人生迷走中だなあ(笑)、なんて感じます。
一方で、新卒時のことを振り返ると、「やっぱり銀行員ってかっこいい」ということ、「人」を重視していたことは今も変わっていないのかなと思っています。
現に中小の事業会社に入っても、1社目で得た経験が無意識に全て行動に出ていたと思います。
1社目の最初の支店で大変お世話になった上司の言葉を思い出しました。
「辛い時も多くて、辞めようと思ったこともあったけど、結局は銀行の仕事が嫌いではなかった」という言葉でした。
結果的に見ると、自分は辞めてしまった、踏ん張れなかったなという後悔がありますが、大事にしていたことを1つも忘れずに、銀行の外でも歩んで来れました。
特に自分は不器用な人間で、人より多くステップを踏む必要がありますが、今でも変わっていない良さだと捉えるようにしています。
改めて行う転職活動こそ、自分の道は自分で進めようと思い、初めて大手転職エージェントのサイトに登録を行いました。
当初は一度辞めた銀行に戻れると思わず、銀行の経験が活かせる新たな環境で、かつ、銀行に限りなく近しい組織を見ていました。そんな時に(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの木村様よりたまたまオファーを頂きました。
自分の経験や想いなどを1つ1つ聞いて頂き、次のステップはどうすべきかのアドバイスを頂く中で、「せっかくならもう一度銀行にチャレンジしてみよう」というお言葉を頂き、メガバンクを中心に応募をしました。
結果的に、また同じグループの信託銀行に行くこととなり、まさかこうなるとは、という気持ちでおります。
担当の木村様や高橋様には、本当に感謝しております。
運が良い人間だなあ自分は、とつくづく実感しております。人に恵まれて、結局はいつも助けてもらったなという気持ちです。
外へ出て改めて感じた銀行の良さ、また銀行に戻るチャンスを与えて下さったことに感謝をし、今度は地に足を付けて丁寧に歩んでいければと思ってます。
中々このようなキャリアを歩んでいる人はいないと思いますし、参考にならないかもしれません。
でも、どのような理由であれ、自分と同じように志半ばで一度自ら捨てたチャンスも、もう一度掴むことが出来るんだとわかってもらえたらいいなあと思いながら、思う事を色々書いてみました。まとまりがなくて読みにくくてすみません(笑)
皆様1人1人の転職活動が良い結果となることを願い、最後の言葉とさせて頂きます。
お読み頂き、ありがとうございました。