46歳、学校法人管理部門責任者から大学事務局長に

46歳、学校法人管理部門責任者から大学事務局長に

No.1446
  • 現職

    甲信越 大手教育系オーナー企業 大学事務 事務局長

  • 前職

    東証プライム上場 精密機械メーカー インターネットビジネス推進本部 事業企画職
    →中小企業向け経営支援企業 コンサルタント
    →大手学校法人 服飾系専門学校・専門職大学 事務・管理部門責任者(キャリアサポートセンター センター長、大学講師も兼務)

田上 敏樹 氏 46歳 / 男性

学歴:私立 成田高等学校 卒
横浜国立大学 経済学部 経済法学科 卒

1.    新卒での就職の時の志

新卒の時は、今思えば社会について何もわかっていない事はまだしも、自分の事すらわかっていなかったと思います。
もちろん、ある程度自覚はしていたつもりでありましたので、業界研究と称して、色々な会社説明会に参加をしました。
具体的には、外食、流通、IT、商社、小売り、メーカー(電機、車、繊維、薬、精密、インテリア)、金融、マスコミ、広告、通信、サービスの会社50社以上の説明会に参加をしたと思います。

ただ、頭の中では商社に行きたいという気持ちが強かったので、他の業界は良かったら受ける位の感覚しかなかったと思います。従って、本気で取り組んだのは、商社のOB訪問であって、他社に関してはエントリーシートも時間をかけて作成したとは言い難く、書類選考や面接の初期段階で落ちる会社がほとんどでありました。
そんな状況でありましたので、危機感を持って取り組んだのは、商社が全滅してからです。

それからは、就職先を決めるために、必死で取り組みました。
幸い、受験していた会社の数は多かったため、いい意味で就職試験慣れもしてきていましたし、面接の経験値も上がっておりましたので、結果的には、IT会社、自動車メーカー、精密機械メーカー、システム会社の4社から内定を頂くことができました。
4月末の事です。
そして、会社の規模や、海外赴任があるとの事から精密機械メーカーに就職する事に決めました。

2.    入社した会社での担当業務や実務経験

これまで3社経験しているのですが、1社目では、インターネットビジネス(ISPサービス)の事業企画を2年間担当しました。
具体的にやっていた業務は4点です。

① 顧客データベースシステムの立ち上げ、運用
顧客情報、申込サービス、課金履歴等の情報を一元管理するためのデータベースシステムの立ち上げ及び、運用を行いました。
② 事業部の中期経営計画立案の進行
中期経営計画立案事務局メンバーとして、各部署マネージャーによる合宿形式の会合の司会進行役を務め、アウトプット資料の作成を行いました。
③ PL管理
ISPサービス事業の損益報告を月例で行い、幹部陣へ報告を行いました。
④ 事業シミュレーションの作成、価格の見直し
ISPサービス事業の価格の決定、修正の際、競合他社の価格調査並びに、数十通りの損益シミュレーションを作成し、幹部陣に
価格案を提示し、意思決定の場に参画しました。

ここで身に付けたスキルは、書類作成スキルや社会人としての基本的なビジネススキルです。
 
次に2社目では、コンサルティング業務を8年間担当しました。
具体的にやっていた業務は次の4点です。

① 飲食店のコンサルティング
スーパーバイザー(SV)として、フランチャイズ加盟店の業績改善コンサルティングを行いました。
② 学習塾・学校法人のコンサルティング
小・中・高校生向けの教育プログラムのフランチャイズ本部で、プログラム導入加盟企業(学習塾)、導入加盟校(学校法人)のコンサルティング業務を行いました。
③ 学習塾・学校法人への営業
新規の加盟企業の営業活動、契約先企業に対する追加契約営業活動も行いました。テレマーケティングによる電話でアポ取りから研修会による事業説明会の運営、クロージング業務までの一連の業務を担当しました。
④ 研修講師
教育プログラムを使った授業の実施に必要な資格取得のための研修会の企画、運営も行いました。

ここで身に付けたスキルはコンサルティングスキルです。
具体的には、①業績好調のお店等から成功ノウハウの抽出、②ノウハウの標準化(マニュアル化)、③ノウハウ伝達のための研修会の企画・運営、④個別面談、⑤各店舗がノウハウを徹底し成果を出すまで伴走という5つのサイクルです。

最後の3社目は、会社ではなく学校法人に就職しました。ここでは教職員としての業務を13年担当しました。
具体的には次の3点です。

① 事務・管理業務
官公庁への届け出業務や、補助金等申請書の作成、公的書類全般の作成、チェック等を担いました。
② キャリアサポート
学生のキャリア指導を行いました。具体的には、就職内定を得るための指導で、就職活動における指導は勿論のこと、就職内定が得られた後も、スムーズに入社につなげられるよう、入社前研修等に対する指導も行いました。
③ 教育指導
教員として、キャリア形成に関する授業を担当しました。

ここで身に付けたスキルはマネジメントスキルです。チームマネジメント、プロジェクトマネジメント、コストマネジメント等のスキルを身に付けることができました。

3.    今回転職するに至った背景

背景は、現在の業務が激務であるという事です。
年齢的に転職する事は一切考えていなかったのですが、心の中ではチャンスがあればしたいという気持ちは持っておりました。
そんな時、検索サイトの広告欄に出た学校法人の求人情報に目が留まり、クリックしたのがきっかけとなりました。

4.    転職活動のこだわり、及び、従来のこだわりを捨てた点

転職の背景でも述べたのですが、激務から抜け出したいという想いが強かったので、その点は確認を致しました。
加えて、扶養家族が3人おりますので、収入が現状以上になる事もこだわった点にはなります。

それ以外の点は全て捨てました。
具体的には、これまで築き上げてきた人間関係、立場、就業場所、退職金等です。

5.    転職活動を通じて気づいた点

自分にも可能性があるんだという事が、一番の気付きです。
前述した通り、もう転職はしたくありませんでしたし、できるとも思っていなかったので、転職する気はありませんでした。
ただ、現実、こうやって転職する事が叶ったので、年齢だけで諦める必要はないのだという事に気付きました。

6.    次の職場への意気込み

また一から人間関係を作ることになりますので、その点は負荷をかけて、信頼が得られるように努力したいと思います。
頑張ります。

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