元国家公務員、海外大学院で組織人事を学び、未経験でメガバンクの人事職へ

No.1453
  • 現職

    メガバンク 人事部 組織開発の企画・推進担当

  • 前職

    国家公務員 霞が関勤務 総合職 係長

T.F 氏 31歳 / 女性

学歴:国立大学 経済学部 卒
海外国立大学院 人事管理 修士課程 修了

①    新卒で国家公務員を選んだ背景

私の大学には国家公務員出身の教授の方々が多かったこともあり、国家公務員という職業は身近に感じていました。
また、幼い頃から、将来は世の中に大きな影響を与える仕事をしたいという気持ちが強くありました。
就職セミナーに通い、実際に働いておられる職員の方々のお話を聞く中で、社会的インパクトの大きい業務に携わる機会が多いことに魅力を感じ、国家公務員を志望しました。

②    退職を決意し留学へ

国家公務員の仕事では、主に総括担当として課の窓口になり、他部署や外部との調整を行う業務や、予算事業の運営、管理などに携わりました。
入省前から聞いてはいましたが、国会開催期間や災害等の緊急時等、昼夜問わず対応に追われることが多く、精神的にも肉体的にも生活=仕事という状態になっていきました。
もちろん、そのような状態は自分だけに当てはまる訳ではなく、上司はこのような状況を当たり前のように受け止めておられるように見え、どうせ仕事に人生を捧げるなら、自分が楽しく、有意義に感じるように働いていきたいと思うようになりました。

また、様々な業務を経験し、他部署の同期の話を聞く中で、チームメンバーや上司、担当者本人によって、職場の雰囲気や事業の展開、業務に対する姿勢等が大きく異なることを実感し、働くとは何か、仕事とは何か、職場における人間の相互作用とは何かを深く掘り下げて考えるようになりました。

これらの実務経験から働き方や組織、人について学びたいという気持ちが芽生え、入省5年目という節目に退職を決意し、自費で海外の大学院で組織人事を学びました。

③    留学

学部時代に2、3か月程度の短期留学の経験はありましたが、1年以上の長期留学は初めてでした。
かつ、大学院の学生で日本人は自分1人だけという環境だったので、最初は英語による授業というだけでも大変で、悪戦苦闘する毎日でした。
しかし、リーダーシップ論や健康経営、集団行動学等、組織の人的開発に関する学問を幅広く学び、実際に働いていた際に感じていたが名前のわからなかった行動や反応について、その原因や意味を知ることができました。
まるで今まで感じてきたことへの答え合わせのようで、生まれて初めて学ぶことを心から楽しむことができました。

④    転職活動

大学院の講義や、組織人事分野での経験が豊富なクラスメイトとの日々の議論を通じ、前職で感じていたこと、違和感は決して異質なものではなく、人事部門やマネジメント層等が本気で取り組めば変えていくことができるのだとわかりました。
そして、卒業後は人事として職場の働き方、組織や人材の開発・改革に携わっていきたいと強く思うようになりました。

しかし、日本に帰国して待っていたのは、「30歳以上・職種未経験」という高い壁でした。
しかも前職が職種としてどの分類にもカテゴライズされないような特殊な職業である国家公務員であったため、日本に帰国してからいくつかの大手人材紹介会社に登録し、勧められるがままいくつかの人事系ポストに応募はしたものの、書類選考を通過するだけでも困難を極めました。

やる気・情熱は誰にも負けないが実務経験が無い、このまま妥協して希望しない職種に就職するしかないのか、そのように考える中、ある日インターネットで(株)エリートネットワークさんを見つけました。
国家公務員からの転職成功者の『転職体験記』が数多く掲載されており、藁にも縋る気持ちで登録しました。
すると、すぐに転職カウンセラーの高橋様からご連絡があり、オンラインで面談をしていただきました。
人事ポジションで応募しているが書類通過すらできない話をお伝えしたところ、高橋様は他の書類が通過しやすい有利な職種を提案すること等は一切無く、私の希望通りのポジションでいきましょうと背中を押してくださいました。

面談から2、3日以内にいくつかの人事職のポジションをご提案いただきました。
この中に、後の内定先が含まれており、人事職の中でもまさに私のやりたい内容と合致しており、最も魅力的だったのですが、正直に言うと当時の私は、どうせ無理に決まっていると思っていました。
そのため、書類通過の連絡があった際には、非常に驚いたことを鮮明に覚えています。
他の人事ポジションでもいくつか書類を通過することができ、エリートネットワークさんは求職者の売り込み力、強みの発見力等の点において他社とは明らかに違うと感じました。

とはいえ、書類選考は通過したものの、面接への不安が大きかったため、高橋様に面接対策もしていただきました。
面接対策では、高橋様が「中途の面接は新卒とは全く異なります。面接官とは質疑応答というより対話をし、議論をエスカレーションさせましょう。」とお話しされていたのが非常に印象に残っております。
このようなアドバイスは聞いたことが無かったのですが、自分の中でとても納得したので、面接に向け、企業のHPはもちろんのこと、幹部のインタビュー記事や、担当者のLinkedInのページ等全て調べつくし、気づけばノート10ページ分ほど企業についてまとめていました。
また、調べていく中で更に応募先企業に惹かれていき、面接当日は企業への想いを心から語ることができました。
そして、最終的に第一志望の企業であるメガバンクから内定をいただくことができました。

⑤    転職活動を終えて

エリートネットワークさんのお陰で理想とする会社・ポジションに転職することができ、担当の高橋様には心から感謝しております。
転職活動は苦戦の連続で、夢を見失いそうになることもありましたが、諦めずに突き進んでよかったと思っています。

また、今までの人生で感じてきたことや身に付けてきたスキルの棚卸し等、自分自身と真に向き合うことができ、人生において、間違いなく必要な、大切な時間を過ごすことができました。

転職支援サービスに登録する

転職体験記を探す

転職体験記を絞り込み検索 全ての記事一覧は
こちら

エリートネットワークは1997年の創業以来、正社員の人材紹介業一筋の転職エージェントです。

クライアント企業との太いパイプと採用実績・高い定着率で上場企業を中心に各業界の大手企業様から評価を頂いており、ハイキャリアの転職支援実績が豊富にございます。
企業に精通した専任のカウンセラーが転職活動の各プロセスにおいて具体的なアドバイス、情報・ノウハウを提供し、次の会社への入社に至るまで一貫してサポートします。

  • 法人営業 兼 転職カウンセラー
    による一貫したサポート
    当社では、各企業に訪問して求人ニーズをヒアリングする法人営業と、転職希望者から転職のご相談をお受けするカウンセラーを分業しておりません。その為、求人ニーズの詳細をニュアンスに至るまでお伝えすることが可能です。
  • ”求人開拓”による
    豊富な独自の求人情報
    東証プライム上場企業を中心に、財閥系企業・大手優良企業からスタートアップまで、紹介先企業の業種・業界を幅広く揃えており、多様な選択肢の提供が可能です。 他の転職サイト、人材紹介会社のサイト等では一般にオープンになっていないコンフィデンシャルな求人も多数お預かりがございます。
  • 社風・企業風土とのマッチングに重点を置いた企業選び
    内定獲得はゴールではありません。私たちは転職希望者の方が、次の勤務先で末永くハイパフォーマーであり続けられることを願っています。希望の企業、職種への転職が叶うも、その企業の組織体質や社風が肌に合わないということがないよう「相性合わせ」に努めています。

転職支援サービスのご案内はこちら