国際税務を深めたいと、外資系税理士法人からプライム上場プラントエンジニアリング会社の税務担当に

国際税務を深めたいと、外資系税理士法人からプライム上場プラントエンジニアリング会社の税務担当に

No.1462
  • 現職

    東証プライム上場 大手プラントエンジニアリング会社 財務部 税務担当

  • 前職

    外資系 税理士法人 税務アドバイザリー業務

本城 隼一 氏 36歳 / 男性

学歴:私立高校 卒
国立大学 経済学部 卒
私立大学大学院 経済学研究科 博士前期課程 修了
税理士試験 科目合格(財務諸表論、簿記論、消費税法)
第二種電気工事士

① 新卒での就職活動

学生時代は特に業界を絞らず、金融とインフラを中心に幅広く就職活動をしていました。
その中で、社会の役に立てることを自分の中で実感しやすいこと、様々な仕事に挑戦できそうなイメージがあったことから、
電力業界に就職をしました。

② 入社した会社での担当業務

電力会社では、現場の最前線でお客様対応を経験しました。社会人としての基礎を学ぶことができたと思います。
実際にお客様と接する経験や、大きい組織に所属することができたのは大変貴重な経験であったと思います。

その後、東日本大震災をきっかけに会社が大きく変わったこと、自分の将来のキャリアが見通せなくなったことから、転職を考えるようになりました。

熟慮の末、税理士を志し、会計事務所に転職しました。
業務と試験勉強の両立に苦労しながらも、税務の実務経験を積むことができました。税務知識を吸収できたことはもちろん、所得税の確定申告や中小企業への月次訪問等、一般的な会計事務所の仕事を経験することができたのは大きかったと思います。

その後、現在の大手税理士法人へ転職しました。理由は、より高度な税務案件に携わりたいと考えたからです。
国際的な税務等にも関わることができ、基礎的な税務申告ができるようになったので、とても有意義に過ごせました。

③ 今回転職するに至ったきっかけ

キャリアを歩んでいく中で、次のようなことがきっかけで転職を考え始めました。

もともと転職が多い業界であり、長い期間働くことを考えると必ずしも魅力を感じるというわけではありませんでした。
4年も働くと、自然に選択肢の一つとして転職を考え始めました。
また、一度、事業会社を離れたことで、事業会社の魅力を再認識しました。税理士として独立をするというよりは、これまでのキャリアや税務の知識を活かしながら自らが所属する事業会社に貢献していきたいと考えるようになりました。
35歳を超えて、年齢的に1つの区切りだと感じたこと、コロナ禍が落ち着きつつあったこともきっかけの1つでした。

④ 転職活動でこだわった軸

転職活動を始めた当初は明確な軸等がありませんでした。自分に対する需要がどのくらいあるのか、それ以前に税理士法人に行くか、一般企業に行けば良いのかもわからないまま始めました。
(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの梨本さんから、「年齢的に大手の事業会社に行くならラストチャンスかもしれない、大変かもしれないが可能性はある」というお話をいただいて、まずは事業会社に絞って転職活動を進めました。

自己PRや志望動機に関して、どのような言い方をすればいいのかは、梨本さんにだいぶ相談に乗ってもらいました。
職務履歴書の記載内容についても、自己PRや就労観の記載等、自分が考えていなかった角度からアドバイスいただけたことが大変参考になりました。
梨本さんと話していくうちに、方向性が少しずつ決まっていき、自分の中の気持ちも固まっていったと思います。

最初は、業界も定まっていなかったので、興味がある企業に応募していきました。
求人票の職務内容や事業内容、ホームページ等を読んでいくうちに、興味がある事業ややりたい仕事等がだんだんとわかるようになってきた感覚がありました。
具体的には、税務の中でも国際税務をやってみたいということ、事業内容にこれまでの理系的な知識や経験が多少活かせること、という大きな2つの軸が見つかりました。
それ以降は、この軸に従って企業に応募するようにして、志望理由等もこの2つを重点的に話すようにしました。

⑤ 転職活動を通じて、気づいた点や反省点

自分自身が在宅勤務だったこと、面接のほとんどがWebで実施されたことから、比較的時間の調整には苦労しませんでした。
それでもやはり面接の準備等、時間がかかることもたくさんあり、面接が重なったときは大変でした。
結局10社近くの面接を受けることになったのですが、疲れてしまう部分もあり、もう少し絞って受けるのが望ましいのかと後になってから思っています。

選考に落ちれば落ち込むし、通過してもこれでいいのだろうか・・・と迷うことが多く、結果が届くまで時間がかかることも何回かあったので、精神的には何かと大変だと感じました。一喜一憂してしまうこともありますが、落ち込み過ぎず、頑張り過ぎないような精神状態が大切だと思います。
また、自己分析やキャリアビジョンが定まっていなかったのも自分を苦しめた要因の一つでもあるので、エージェントの方と話していく中で、早めに決まれば楽に進めていけると思います。

面接を2社くらい受けると、雰囲気や聞かれる内容が分かってきて、自分の中でも整理できるようになりました。
やはり慣れも大切だと思いました。その意味では、梨本さんに模擬面接をしていただいたことも大きかったと思います。

さらに、タイミングや縁も大切だと感じました。
応募してみると、だいぶ前から募集をしているような企業にはよく書類で落ちた印象があるし、逆の場合は通過率が良かった気がします。
また、実際に内定をいただくと迷う時間にも限りがあり、同時にいくつか受けても同時に内定が出るとは限らないので、これもまたタイミングだと思います。
年収や就職時期等の交渉は難しかったです。新卒就職の際は出てこない話でもあるし、慣れている人はおそらく少ないと思います。この点も疑問に思った際は、都度、梨本さんにお聞きしていました。

結果的に満足のいく転職活動ができました。梨本さんには色々手助けいただき感謝しております。
特に職務経歴書や面接において、どういう方向性、ニュアンスで伝えるかという点は大変参考になりました。

私はエージェントを3社ほど利用し、20社ほどに応募 (うち15社ほどが(株)エリートネットワーク) しました。
エージェントによっては機械的に求人案件を出してくるだけの方もいましたが、はっきり言って、それではサービスを利用する意味を感じないと思います。
梨本さんは、こちらが考えていない発想や足りない知識を提供してくださり、心強かったです。
現代の転職活動において、エージェントが重要と言われる意味が分かった気がします。自分に合う方と巡り合えたら、良い転職活動ができると思いました。

今後また転職をする機会があるかわかりませんが、仮に転職活動をする際にある程度需要があるビジネスマンでいたい、という意識がとても強くなりました。
この経験も活かして、今後も自己成長をしていきたいと思います。

⑤ 最後に

事業会社で税務に携わるということで、税務の専門家として組織に貢献していける人財になりたいと思っています。
事業内容や方向性を理解し、これまでの知識や経験を活かしながら、仕事に携わっていきたいです。
国際税務のプロフェッショナルとして活躍していけるように頑張ります。

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