省人化ロボットの設計と中国赴任の経験を活かし、部品メーカーから、物流・自動搬送機械メーカーへ

省人化ロボットの設計と中国赴任の経験を活かし、部品メーカーから、物流・自動搬送機械メーカーへ

No.1464
  • 現職

    東証プライム 自動搬送・物流機械メーカー 生産本部 標準設計部門 開発職 標準化&3D化推進担当

  • 前職

    東証プライム 小型精密電機部品メーカー 生産技術部 工程設計担当(中国拠点駐在)

田苗 伸広 氏 25歳 / 男性

学歴:私立 日本大学豊山高校 卒
私立 日本大学 理工学部 精密機械工学科 卒
基本情報技術者
QC検定2級
第二種電気工事士
危険物取扱者 乙種

① 新卒での就職活動時の志向

大学生の頃はロボットについて学ぶ学科を選択した為、必然的にロボットを作成する授業がありました。
そこで初めて水中ロボットを作り、加工からプログラム制御まで全て一人で行いました。
実際に完成した時には、何とも言えないやりがいを感じた事を今でも覚えています。
最初の作品だったので、完成までとても時間が掛かり品質はお世辞にも良いとは言えませんでしたが、この授業がきっかけで私はモノづくりに対して強く楽しさを感じるようになりました。

就職活動では、とにかくモノづくりをしたい!という気持ち一心で、メーカーを志望していました。
特に勤務地や商材に拘りは無く、どんなモノでも作ってみたいという気持ちが強かったです。
インターンシップや合同説明会、OB訪問を経て、前職の企業の「とにかくすぐに取り掛かり、出来るまでやる」という凄まじい姿勢に圧倒、魅了され、入社したいと思うようになりました。

② 入社したメーカーでの担当業務

世に言う世界のトップメーカーに入社し、半年後に生産技術部へ配属されました。

まずは、社内用の省人化ロボットの設計業務を担当しました。
そこでは、様々な機械を扱う為に、ラダー回路の作成方法とPID制御を用いた組み込みソフトウェアのプログラミングを学びました。また、自分でロボットを操作しながら動画を撮り、海外展開する為の資料作成等も行いました。

その後、広域関東圏の部品技術部へ1年半の期間異動し、主に加工技術を習得しました。アルミニウム、銅、又はダイキャスト、SUS、鉄、樹脂の切削加工、研削加工をNC、汎用両方の機械で学びました。

そして、中国拠点に駐在し、技術部で加工をメインに工法設計や量産管理、原価改善を担当しました。新規技術としては、3DCADによる治具設計やCAMを用いたプログラム作成等を学習しました。

③ 今回転職するに至ったきっかけ

前職は客先に対するスピード感をウリにしていた為、様々な商材を扱っている中で色々な技術に携わりながら知識を吸収出来る事、また、研究開発費用に対する考え方も合っていると思った事から入社を決めました。

しかし、入社後間もなくして、経営ミスによる大型受注の失注と人事制度の改悪が起きました。
中途採用に重点を置く割には、他所からの考え方を否定して、自社の従来のやり方のみを推進する風潮等もあり、業績は当初掲げた目標に到達していませんでした。
そこから、開発費用や改善に対する費用等が極端に減り、新規技術の習得をする事が難しくなりました。

今後、この会社で製造職として技術を習得していった結果を考えると、技術の吸収をし切った果てに、自分の伸び代は残されているのかと不安になっていきました。
まだまだ技術を学んでモノづくりを楽しみたい、という志を強く持っている為、転職を決意しました。

④ 転職活動でこだわった軸

今般の転職活動でも、新卒時の就職活動から軸は特に変えず、一貫して自分が成長出来る環境を追い求めました。
前職の環境で学ぶことはまだ多くありましたが、長い目で見た時に会社の成長が止まってしまったり、事業自体が衰退する可能性がある中で、今後は伸び代のある会社や業界で最先端技術に携わりたいと考えました。

具体的に譲れないと考えた軸としては、どれだけ技術開発に投資しているか、業界での立ち位置はどこか、会社の成長性が高水準であるかという点です。
この点から、自分が今後会社で成長すると共に、会社の発展に貢献出来ると思った企業を転職先に決めました。
職種については、当初は生産技術職で考えていましたが、前職では部署異動が叶わず、年齢も考慮した結果、転職を絶好のチャンスと捉えて開発職への転職を決意しました。

⑤ 転職活動を通じて、気づいた点や反省点

学生時代の就職活動に比べて、企業とのマッチングが大きなウェイトを占めていることを実感しました。
同じ企業でも職種が違えばチャンスがあり、いずれも即戦力として如何に自分をアピール出来るかが勝負のカギだと思います。
志望理由等も、ただ単にホームページを見たりして誰にでも回答出来る事を話すのではなく、自分の実務経験に絡めたりして人とは違う内容を言う事で、印象を強く与える事が出来ると考えています。

反省点としては、応募する企業をもっと絞るべきだったと感じました。
私は自分にあまり自信が無かった為、ある程度良いと感じた企業にはどんどん応募していました。
しかし、当然仕事をしながらの活動になる為、面接に割ける時間は限られています。
多忙だった日々の業務が更に多忙になってしまい、一つ一つの面接が雑になってしまう事もありました。
最終的に殆どの企業を辞退する事になった為、しっかりと吟味して応募する企業を選ぶ事が重要です。

⑤ 最後に

職種や取り扱い商材が今までとは異なり、考える事や必要な知識、スキルが全て変わると思いますが、心機一転気を引き締めて幾多の壁を乗り越えていきたいと考えています。

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