国家公務員女性(課長補佐)、民間企業で新たなスキルを身に付けるなら30代が良いと判断し、財閥系信託銀行へ

No.1469
  • 現職

    プライム上場 財閥系 大手信託銀行 HRビジネス関連部署

  • 前職

    国家公務員 総合職 霞が関勤務(地方県庁 管理職→課長補佐)

小原 佳歩 氏 38歳 / 女性

学歴:京都大学 法学部 卒

① 新卒時の職業選択に当たっての考え方

「社会の役に立つ仕事がしたい」、「社会に必要とされることがしたい」ということをシンプルな志望動機とし、いつの世の中においても社会の規範を作る仕事ができるという理由で公務員を志望しました。
中でも、大学で法学を学ぶ過程で、通説、判例、それぞれの学説…といろいろな法制度の解釈に触れるうち、時代に合わない制度を変えることができる国家公務員に魅力を感じ、志望するようになりました。

その中で最終的に選んだ省は、分野を限定したくなかった欲張りな私にとって、分野横断的に幅広い世界を見ることができ、かつ定期的に現場と国とを行ったり来たりしながら制度の作り手と使い手の双方を経験できる場として最適と考えたところです。

また、当時は公務員の中途採用はほぼ無いような時代でしたので、入口が狭い世界には最初から入っておかないと逆のルートは無いだろう、という意識もありました。

② 入省以降の経験

入省後転職までの15年の間に、二度の地方勤務、本省、他省庁への出向を経験しました。
本省では、既存の制度を運用する中で、自然災害、新型コロナ等の想定外の状況を踏まえながら、現場が必要とする制度等を検討するとともに、政治的な要請に従った制度改正等の対応も行いました。
常に目の前のことに追われていましたが、振り返ってみると困難な状況をいかに上司や同僚と協力しながら乗り越えるか、要求されることにどのように対処するかを考え続ける中で、調整能力が磨かれたと感じています。

また、二度の地方経験においては、その土地の人達に混ざり、よそ者だからこその視点を持ち、大いに議論しました。
若いながらに重要な職責を与えられることにプレッシャーを感じながらも、周囲の人にも恵まれ、人間として大きく成長させていただきました。

③ 転職に至った背景・きっかけ

上記のように充実した業務を経験していましたが、私は省内で出世して成し遂げたいことが明確にあるタイプではありませんでした。
また人生100年、自分の年齢だと70歳くらいまでは働くだろうという想定の中、一つの軸だけで実務経験を積むだけでなく、全く違う分野のスキルを身に付けたいという想いが年々高まっておりました。

「転職は30歳くらいまで」というイメージから、10年ほど前に一度転職するか悩んだことがありましたが、その上で現在まで続けてきました。
しかし、省内でやりたかった職位も満足する年数を経験できたことに加え、転職市場が非常に活性化してきたとはいえ、国家公務員からの最初の転職で新たな分野に飛び込むのであれば30代のうちが良いかな、また数年のうちに次の地方勤務のタイミングが来るだろう…等のタイミングがぴったりはまったと感じ、今のタイミングでの転職に至りました。

④ 転職に当たってのこだわり

新卒時に民間企業の就活をほぼしていないこと、また、明確にやりたい分野が決まっていたわけではなかったことから、手探りでの転職活動でした。

中でも、国家公務員からの転職としてニーズの高いとされるコンサル・シンクタンクと対霞が関業務の2つについては、自分の中で違和感があり、ネガティブリストに追加して取り組みました。
コンサル・シンクタンクについては、政策等の提案をするという点で親和性が非常に高いのでしょうが、それであれば霞が関での業務の方がやりがいや面白みがある、という点から違うと感じました。
またもう1つ、対霞が関の業務について、自分が転職するに至った「新たなスキルが欲しい」という想いからは離れてしまう、ということから、これら2つ以外で何ができるか、何がしたいか、という模索を行いました。

⑤ 転職活動を通じて

転職活動で登録したサイトを通じ、何人ものエージェントの方々と面談しました。また、分野も企業規模も様々な企業の方と面接でお会いし、お話ししました。
その中で、これからのキャリアで何を築きたいのか、何がしたいのか、どのような企業であれば自分の納得感が得られるのか、と悩みました。

最終的には自分が成長できる分野で腰を据えて自分の知識経験を増やすことができると考え、ほぼ知識がない金融機関への転職を決めました。
この年齢で分野未経験者を採用して教育していただけるという懐の深さも大きな安心感があり、決め手の1つとなりました。

(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの方は霞が関からの転職支援の経験もあり、他に紹介された企業と悩んだタイミングでも相談に乗っていただいたことにも大変助けられました。

⑥ 次の職場に臨む意気込み

行政での経験は一定積んできましたが、民間企業で働くということは初めてです。
これまでも新しい分野、新しい環境で働くということは何度も経験してきましたので、頭を柔らかく、純粋に新たな分野、環境で勉強しつつ勤務できることを楽しみにするとともに、早く戦力になれるよう、頑張りたいと思います。

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