東証プライム上場 有名精密機器メーカー 本社ICT戦略部 IT戦略企画・施策推進担当
エネルギー企業のグループのIT企業 ITインフラ環境の整備・導入支援担当
押尾 俊昭 氏 28歳 / 男性
学歴:早稲田大学 先進理工学部 卒
早稲田大学大学院 先進理工学研究科 修了
・情報処理技術者 (応用情報技術者)
・TOEIC 800点
・日商簿記検定2級
・情報処理安全確保支援士
私は大学院で生物を専攻していたため、そちらの分野に進むことも検討していました。
しかし、実験にIT技術をさらに取り入れられたら、より効率的かつ正確にデータが取れるようになるのではないかという問題意識を強く感じていたことから、全く畑が異なるIT業界の会社に入社しました。
当時の入社理由は、IT初心者に対する教育体制が整っていること、企業として安定していること、ワークライフバランスが確保しやすいこと、転勤がないこと等です。
当時の自分の要望が概ね満たせた上、内定が出るのが最も早かったため、入社を決めました。
実際に入社してみると、想定通りの職場でそれなりに満足していました。
入社してから転職するまでの4年間、グループの関係会社でITインフラ環境の整備導入支援を行う部署に在籍していました。
体得したスキルは、サーバ構築やITインフラ関連の知識をもとにした顧客への提案方法です。
また、小規模ではあるものの、プロジェクトリーダーもしていたため、プロジェクトマネジメントのスキルも身に付きました。
さらに、提案の拠り所となる知識を付けるため、IPAの資格を取得し、将来のことを考えて簿記や英語の学習もしておりました。
在宅勤務で時間が取れたため、資格取得に向けた学習が捗りました。
転職を考えた理由は、裁量権が限られるため、チャレンジングな仕事の数も限られていたことに物足りなさを感じ始めたこと、自分の今後の成長に不安があったことです。
さらに、新卒入社時は独り身で自分が生きていく分には十分な額だった給与も、結婚して家族を養うには少ないと感じていました。
そこで、もし条件の合う企業があったら転職しようといった軽い気持ちで転職サイトに登録したところ、(株)エリートネットワークの転職カウンセラーである堀さんに声をかけて頂きました。
当時の自分ができるペースでじっくりと転職活動をしていましたが、ありがたいことに条件の合う企業が見つかりました。
転職した理由にも記載しましたが、仕事へのやりがい、成長性(企業及び自分)、現職よりも高い給与は譲れない条件として持っていました。
捨てたこだわりは、ワークライフバランスの確保と、転勤の有無です。
また、転職活動を始めたころは、持っていたスキルや経験、成長性、給与の観点から、コンサルティング業界に候補を絞っていました。
コンサルティング業界も転職が簡単な業界ではないことは承知していますが、コンサルティング業界以外の方が私の経歴やスキル、希望する条件の観点から私が望む企業を見つけたり、逆に内定を頂いたりすることは困難に思えたためです。
しかし、堀さんから、「ITのスキルは汎用性があるためコンサルティング業界に絞る必要はない、事業会社も候補になり得る」とのご助言を頂きました。
正直、事業会社は転職先として全く想定していなかったのですが、十分に転職できる可能性があると背中を押して頂き、選考を進めることにしました。
結果的に、希望が叶う事業会社を見つけることができました。
気付いた点は以下3点です。
① 自分ができる範囲で焦らず少しずつ転職活動を進めること
転職活動中は、前職の仕事や育児もあったため、転職活動に割ける時間も限られている中で、堀さんと認識を擦り合わせながらいつまでに何をするかを都度共有していきました。
その上で、自分に課せられたタスクを着実に進めていきつつ、随時フィードバックを得ることで安心して落ち着いて進めていくことができました。
② エージェントを活用すべしということ
私は、1年前にも少しだけ転職活動をしていました。
企業から頂いたオファーに自分で直接コンタクトをとって選考を進めようとしたのですが、その時はうまくいきませんでした。
転職初心者であったため、転職活動に関する一般常識がなく、基本的に頼れるのは自分だけだと思い込んで不安を抱えたまま進めてしまったことが原因だったと思っています。
その反省を踏まえて、今回はエージェントさんのご協力も仰ぎながら進めることにしました。
不安や不明点があればすぐに解消できるだけではなく、自分だけでは気づくことができなかった視点からの意見を頂けたことで選択肢を広げることができました。
自分ひとりでは、そもそも応募する企業の検討範囲も狭いままでしたし、心細さと不安を抱えたまま進めることになっていたと思います。その場合、どこかで行き詰まっていたでしょうし、数社落ちた時点で転職自体を諦めてしまっていたかもしれません。
③ 応募する企業の範囲を絞りすぎないこと
一般論ではありますが、転職希望者であるこちら側が入社したいと思う企業であっても、先方がどう判断されるかは分かりません。
そのため、先入観にとらわれず、ある程度範囲を広げて求人案件を見ることが大切だと思いました。
反省点は以下の通りです。
① 受ける企業の数を増やすこと
当時はどうしても余力がなく難しかったのですが、多くの企業で比較できれば、もしかしたらより条件や社風の合う企業があったかもしれません。
② 転職の時期を最初に決めること
いつ転職をすべきか、最初に決めてから逆算して転職活動を開始した方が良かったのではという後悔があります。
この点は、その時自分が置かれている状況にもよるかと思いますし、時期がずれていた場合にも同じ企業から内定を頂けていたかはわかりませんが、時期を決めて転職活動を行う方が良い場合もあるかと思います。
初めての転職のため、入社後にうまくやっていけるか不安な気持ちはありますが、採用して頂けたことへの感謝の気持ちを忘れず、まずは戦力になれるように一生懸命頑張りたいと思っています。
今般はSIerから別業態であるメーカーへの転職のため、何かと苦労が大きいと思いますが、その分成長もできるはず。
保守的になって失敗を恐れすぎることなく、挑戦し続けるマインドを大切にしながら、精進していきたいと思います。