5人に1人が海外駐在をしている鉄鋼専門商社 グローバル事業部 法人営業職
国内自動車ボディメーカー
大型クロスカントリー車・高級車を生産する中部工場→米国駐在(需給管理部 販売・生産計画マネジメント)→国内事業部 商用電気自動車関連の新規事業・商品開発・プロジェクト推進
山内 剛 氏 34歳 / 男性
学歴:三重県立高等学校 卒
地方国公立大学 経済学部 卒
TOEIC960点
新卒当時、「将来世界中どこでも活躍できる人材になりたい」、「日本の良さを世界中に広めたい」という想いがありました。
そのような想いから、グローバルコミュニケーションツールとしての英語を早期習得できる労働環境に身を置ける可能性があり、異文化理解を踏まえた業務遂行力を身に付けられる商社・海外展開しているメーカーを中心に就活を行っていました。
就活当時はOB訪問も累計50名ほど実施しました。その会社で働いている人がどのような思考や行動を取っているのか知りたかった為です。
当時は現在のようにインターンシップ等があまりなく、社員さんとの接点はOB訪問しかありませんでした。OBは人伝いでなんとか探しました。
新卒は、愛知県に本社がある自動車メーカーに入社しました。
入社理由は下記2点です。
1. 早い段階で海外駐在できる可能性があった
2. 自社製品(車)に乗っていた
新卒入社した会社には10年間勤務しました。
担当業務は工場事務(4年)、国内外のSCM(4年)、事業企画(2年)です。
入社後の配属先は第9希望の僻地工場の事務でした(全部で10希望迄出せた記憶があります)。
過去駐在員を輩出したことのない部署だった為、絶望しました。
配属前研修が6ヶ月以上あり、忖度しないクソ生意気な新入社員だったので、飛ばされたんだと想定しています。
初期配属から3年間は特にスキルが身に付くこともなく、惰性的に働いていました。
ただ、TOEICだけは毎月のように受け続け、万が一にも海外駐在のチャンスが巡ってきた時は逃さないようにしていました。
日系企業はTOEICの得点が駐在を掴む判断基準になるウエイトが高いと思っていた為です。
振り返って再認識しましたが、メーカー事務系の人間が身に付くスキルで数値化できることなんて、たかが知れています。
その中でも唯一磨けたのは「自分がボトムとなり、携わる方々がどのようにストレスなく働けるようになるか考え実践する」ことです。
メーカーで働く事務系人材としてどこで自分のプレゼンスを残せるかは、工場で働く方々がいかにストレスなく製品作りに集中できる環境に寄与できるかだと思います。
本部機能のオフィスでのうのうと生きているだけでなく、自分以外の方々へ自己犠牲をどれだけ厭わずできるか考えて働く・行動することは数値化できない貴重な事務系スキルの一つのように思います。
転職は、海外駐在から戻った入社6年目の頃から考えていました。
ただ、職場環境も人間関係も良好だった為、中々踏み切れませんでした。
その中で転職に至ったきっかけは2つあります。
1. 会社から求められるキャリアに海外再駐在の芽が小さかったこと
2. 理由は色々あれど、毎月のように若手が転職していく様子に少なからず心揺さぶられた為
自分は勤続10年の中で結婚し子宝にも恵まれましたが、悶々とした気持ちが拭い切れず、結果的に今年に入ってから本格的に転職活動に着手し始めました。
適宜サポート頂いた(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの黒澤様には心から感謝しております。
拘ったポイントは下記2つです。
1. 海外駐在しうる可能性が高いこと
2. 給与水準が前職同等以上であること
前者は転職後すぐに、ということではなく、転職先の企業文化や業務の遂行方法を学びつつ、数年後に海外に行きうる可能性がある程度高い企業が良いと考えていました。
この辺りの需給は黒澤様と会話する中で汲み取って頂き、求人案件の紹介を頂けたと思っております。
後者に関しては、前職の給与自体が悪い訳ではなかったので、転職先の給与も同等・同等以上が得られるような環境が良かった為です。
実際、エリートネットワーク様からご紹介頂いた求人案件は総じて給与が高水準の求人が多かったように思います。
拘らなかったことは、「労働環境」です。
前職でも海外駐在時然り、直近然りで、ある程度過酷な労働環境に身を置いてきたので、WLBを重視するとか、フルリモートワークなどは求めませんでした。
改めて気づいたことは、自分と同じようなメーカー事務系の方々だったり、30代中盤に差し掛かった妻子持ちの限られた時間の中でも、準備すればきちんと転職はできるということです。
ただし、実際には転職活動を進める中で葛藤もありました。
葛藤の理由は3つです。
1. 妻子持ちかつ持ち家もあり、動きやすいかというとそうではない環境
2. 前職の平均年収は900万円近くあり、比較的安定した給与環境から離れること
3. 勤め先のネームバリューと社会的与信
これらを捨てるかどうかはかなり悩みました。
また、転職活動はアクションしつつも、実際に転職するかどうかは後から決めれば良いということを今回学びました。
前職の経験やスキルの棚卸し、自身の思考・行動パターンの言語化は意外に難しいですし、自分以外の他者へ考えを伝える・受け手に伝わるような表現をするのも難しいです。
転職活動を進める上でこれらのことを体系的に学べ、今までのキャリアを棚卸しできますし、たとえ前職に留まる判断をしたとしても、「世の中には自分を求めてくれる企業があるんだ!」という心理的安全は、業務に従事する上でも自信になり、変に保身に走ることなく自分のアウトプットを堂々と主張することにも繋がります。
物理的に時間が取られることを除いて、転職活動をしてみること自体にデメリットはないように思います。
正直、退職することで、前職のマネージャーやチームの評価が下がるのでは?という不安の方が初めは大きかったです。
ただ、上司に今回のことを伝えた時、びっくりされつつも、
「まぁ仕事なんて一時的に大変(自分が抜けることによって他者に業務負荷が掛かること)でも何とかなるから、進みたい道へ進んだ方が良い」
「退職者をチームから出すことで評価が下がる会社なんて俺も辞める。いらん心配なんてせず、進みたいように進めばいいんだよ」
「この会社で学べたことは必ず転職先でも活きるから、自信を持って飛び込んでいいと思う」
というお言葉を頂けたことで前職を離れる決意ができました。
更に、元々の勤め先の評価を下げない為にも、次の職場でより頑張ろうという気持ちになれました。
まず、このような機会(求人紹介)を頂けたことに感謝致します。
そして、黒澤様には本当に感謝しております。
まともに転職活動をしたことがなかったですが、面談を通しコミュニケーションを取らせて頂く中で私の特徴を汲み取り、私自身では気付けない客観的視点から様々なアドバイスを頂けたこと、私のニーズと企業側のニーズを踏まえた求人をご紹介頂けたこと、Webテスト前や面接前には必ず連絡を下さり、気負わず自分らしさを出せば大丈夫とアドバイス頂けたことなど、全てに感謝しております。
ありがとうございます。
また、お互い貴重な時間の中、この体験記に目を通して頂けた皆様にも感謝致します。
忙しい日常の中で、転職活動に時間を割くのは大変だと思いますが、自分自身がどういうキャリアを歩みたいかを考え、そのキャリアを歩む上で現職が相応しくないのであれば、行動するしかないと思います。
動かない理由を挙げだすとキリがありません。
実際に動いてみて、きちんと準備をすることで新卒時には入社できないような会社への転職も可能になります。
現職を離れる際に後ろ髪を引かれるようなことも思った程ないので、このご時世、歩みたいキャリアを転職で叶えられるなら、是非チャレンジしてほしいと思います。
自分がより活躍できる環境に身を置くことは結果的に自分自身だけでなく、世の中への還元にも繋がります。
そのチャレンジをサポート頂ける環境がここにはあります。
最後に、いつ何時も心身共にサポートしてくれる家族に感謝します。
恩返しすべく、次の職場でも謙虚に学び続け、成長し続け、物心両面で苦労させることないよう精進します。