メガバンクのアナリスト、M&Aファイナンスの知見を活かしオリジネーションから携わりたく、財閥系総合商社へ

メガバンクのアナリスト、M&Aファイナンスの知見を活かしオリジネーションから携わりたく、財閥系総合商社へ

No.1490
  • 現職

    東証プライム上場 財閥系 総合商社 リスクマネジメント部門 投資案件の評価業務

  • 前職

    メガバンク 中小企業向け法人営業→機械セクターアナリスト→カントリーリスク分析アナリスト

松河 伸博 氏 31歳 / 男性

学歴:都内私立高校 卒
東京大学 経済学部 卒
TOEIC 935点

① 新卒での就職活動

大学の経営学科で学ぶうちに、企業のファイナンスの現場に携わりたい、世の中をファイナンスで良くしたいと志すようになり、経営学科で鍛えた財務分析力を活かせる金融業界を中心に就職活動をしました。

大学では、日本には研究者人口が少ないイスラム金融というニッチ分野の研究に取り組み学士論文を提出する等、知的好奇心とパイオニア精神を持って学業に励んでおりましたので、当時同分野のビジネス領域をアグレッシブに推進しようとしていたメガバンクの一行に魅力を感じ、入行しました。

② 入行した銀行・部門での担当業務

入行後、約2年間は都内の支店で法人営業、約5年間は企業分析/マクロ経済分析等の調査業務に携わってきました。
特に調査業務については、2年間は電機・テクノロジーセクター担当として、個別企業の信用調査(例:LBOファイナンスにおけるDD資料の読込・妥当性検証等)を、残り3年間は同行がビジネスを展開している海外諸国のカントリーリスク分析(マクロ経済/財政分析)を担当しました。

M&Aファイナンスにおける財務分析能力といったハードスキルに加え、案件推進に向けた関係者とのコミュニケーション能力といったソフトスキルも身に付いたと思います。

③ 転職に至ったきっかけ

銀行ではジョブローテーションの色が強く自分が志向する専門性を磨きづらい他、人事制度改悪による昇進の後倒し等を背景に待遇面への不満もあったところで、30歳という節目の年にキャリアの棚卸を行う必要性を感じたことが転職の主因です。

棚卸を進めていくうちに、個別企業の信用調査を行う部署での経験を契機にM&Aファイナンスの案件の印象が強く残っている自分を再発見したこと、銀行はあくまでサポート役であり自分で投資案件を作ることは出来ないことから、投資案件のオリジネーションから携われる業務に従事したいと考えるようになりました。

④ 自身がこだわった事柄、逆に、従来のこだわりを捨てた点

譲れないと考えた軸は、年収を大きく落とさないこと、また、業界内での知名度が充分高い企業に入社することでした。
マンション購入、第一子誕生といった私生活での変化を背景に、家族からの協力を得るための絶対条件でした。

初期段階では、調査スキルを伸ばしたいとのこだわりの元、シンクタンクやコンサルティング業界を中心に転職活動を行っておりました。
しかし、30歳・業界未経験可で、尚且つ希望年収に沿うポジションは同業界内では非常に限られていたことから、業務内容に関するこだわりは一旦捨て、虚心坦懐に自分を見つめ直す良い機会となりました。

⑤ 転職活動を通じて学んだ点

自分は何がしたいのか、よりも自分は他人から何を出来ることが期待されているのかを考えることの方が、転職活動では重要であると学びました。

転職活動の初期に、調査スキルを伸ばしたいというこだわりの元で業界未経験前提の転職活動を行っていた際は、芳しい成果を上げることが出来ませんでした。
しかし、現在の自分がメガバンク出身人材であるという客観的自己評価に立ち戻り、転職先企業がそんな自分に期待する役割は何か?という観点から志望業界を広げたことが今回の転職活動成功の要因となったと考えております。

⑥ 最後に

次は総合商社で、投資案件の評価の業務を担当します。
世の中をファイナンスで良くしたいと志した学生時代に立ち戻り、今度はエクイティファイナンスの提供者としての立場からキャリアを広げていけることに喜びを感じております。

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