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国家公務員 総合職(技術系:森林・自然環境)
地方機関→地方事務所→県庁土木部→東京都内 関連省庁 ボーリング調査、復旧工事対応、防災施設の維持管理、全国への防災情報の整備、法律改正関連業務等
野上 豪 氏 28歳 / 男性
学歴:県立高校 卒
東京大学 農学部 森林環境資源科学専修 卒
東京大学大学院 農学生命科学研究科 森林科学専攻 修了
TOEICスコア 725
技術士補(建設部門)
ITパスポート
日商簿記3級
使用ソフト等:GIS、Excelマクロ、python
幼い時から漠然と「立派な仕事をしたい。尊敬される仕事に就きたい。」と思っていました。
大学の学部選び、研究室選びでは「社会問題で気になるのは地球温暖化と化石燃料問題だな。地球がこれからどうなって、世の中の人はそれらをどう考えているんだろう。大学では自然を勉強したい」と思って農学部を選択しました。
新卒の就活ですが、前職の国家公務員技術系を第一に考えておりました。
自分の人生、将来というものをあまり考えずに選んだように思います。
また、今となっては浅はかに思えますが、「理系なら大学の専門を活かした技術職でなければならない」「真に世の為になる仕事は公務員のみ」といった社会経験の少なさからくる信念があったのかもしれません。
民間企業もいくつか受けましたが受かったり落ちたりしました(あまり考えず進路を決めてきたことなどが影響したのかもしれません)。
結局、先述した、自分の専門を活かせる・公益性があるからという理由で国家公務員総合職技術職としてキャリアをスタートしました。
地方の現場事務所でキャリアをスタートしました。
そして3年間、毎年転居を伴う転勤を行いながら、設計書作成、入札、工事遂行、検査といった建設行政の基本を習得しました。
この3年間で、行政の意思決定過程や、人手不足や施設の老朽化といった地方のリアル、公務員として働く方々の考え方について、はっきりとではないですが目にし、自らのものとすることができたと思います。
最大の理由としては、頻繁に転居を伴う転勤があることでした。
私の入った部門は公務員の中でも特に長距離の転勤が多く、2、3年おきに転居が生じることがほとんどです。また、異動に関する自らの希望について通ることの方が少ないと聞いていました。
業務内容としては仕事自体は面白いと感じており、ライフワークとしても良いかなと感じておりました。
しかし、居住地が転々と変わり、そこに対し希望を通してもらえないというのは、私(と家族にとって)の今後の人生において大きなリスクであるのではないか、と思うようになりました。
また、公務員として多くの民間の方と関わり仕事をしていく中で、「公務員だけが公益性のある仕事をしているわけではないのだな。民間の方々にも、自らの専門性に誇りを持ち、それを世に還元していこうとする思いのある方も非常に多いな」という、ある種当たり前のことを知りました。
以上の理由より、自分の望む働き方をしていくにあたって、必ずしも公務員として転勤を繰り返し働いていく必要はないと思うようになり、転職活動を開始しました。
頻繁な転勤や、車が必須になるような場所での勤務が無いという点はマストで考えておりました。
また、ファーストキャリアに行政を選んだ理由でもある、公益性があることや、多くの人の暮らしに影響を与えることができるような業界を選びたいと思っておりました。
その点では、就職先としては条件を満たすところに就職できたと感じております。
正直、あまり順風満帆な転職活動ではありませんでした。
書類審査や初回面接でエントリーした企業のほとんどに落ちました。
そんな中、書類通過した企業について「やはりちゃんと準備して臨んだほうがいいな」と思い、準備をしていると、丁度自分の興味がある業務を行っており、自分の経験もある程度活かすことができる企業様がありました。
結果、その企業様については面接が順調に進み、無事内定を頂くことができました。
その中で身を以て感じたこととしては以下です。
・後ろ向きな理由や、取って付けたようなありきたりな理由はあまり意味がない。
オリジナリティが無くて先方の印象にも残らないです。特に私のようなほぼ第二新卒のような者ですと「なぜ私が」「なぜ御社を」といった部分については具体的なエピソード、会社の特徴含め伝えていく必要がありました。
・最後は気持ち。
どこまで会社に興味を持ち、想いを伝えることができるか。その為にも、ある程度は本当にやりたい・興味のあることでないと、語ることができないと感じました。
・公務員は可能ならやはり3月退職にするべきで、その為の転職スケジュールを組むべきである。
退職が困難などではありませんでしたが、多くの方にお手間を掛け、心が痛みました。
「このようなケースは民間では普通であり、今回組織を困らせてしまったというケースも霞ヶ関の年度遵守の風土が変わる一つの外圧になってくれれば良い」という考え方もあるとは思いますが、やはり気持ちが良いものではなく、前の職場、先の職場それぞれと気持ちよく付き合えるようスケジュールを考えるべきではありました。
結果として、満足のいく転職活動になったと思います。
やりたいことのすり合わせも先方と行うことができ、入社がとても楽しみです。健康に気をつけて頑張ろうと思います。
最後に、この度大変になりました、(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの高橋様、梨本様には心より御礼申し上げます。