東証プライム上場 グローバル展開する光学機器メーカー 事業管理部 シニアエキスパート
メガバンク ファイナンスアレンジ営業部 シンジケートローン統括責任者
→東証プライム上場 経営コンサルティング会社 事業法人営業部 シニア・ディレクター 上場会社・PEファンドのカバレッジ担当
久米 茂男 氏 48歳 / 男性
学歴:県立高校卒
私立大学 経済学部 卒
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
証券外務員一種
内部管理責任者
TOEIC 775点
中高時代:カヌー(スプリント)国体2位
これまで、複数の銀行で法人融資営業を中心としたキャリアを歩んできました。
特にメガバンクではファイナンス組成部署に16年間勤務し、マネジメントも経験。
中堅から大手までのさまざまな企業に銀行員の立場から関与し、ファイナンスアレンジメントを通じた企業の円滑な資金調達の構築にやりがいを感じてきました。
しかし、勤務していたメガバンクは役職定年が早く、52歳には出向し、55歳までには転籍という形に収まることが一般的です。
その後は、グループ会社か外部企業に出向、又は銀行内部でライン外のポジションに就く、といった選択肢しかありません。
私にはどの選択肢も魅力的に映らず、働き盛りの50代を公私共にいきいきと過ごしたい、アップサイドを狙えるように、新しいチャレンジをしたいと考えました。
48歳、まだまだ気力・体力・知力が衰えておらず、早く新しい活路を見出して70歳まで現役バリバリで働きたい、そのため地に足付けたスキルを身に付けたい、という想いが募り、転職を決意しました。
そしてこの度、BtoBの優良メーカーに転職が決まり、アセアン・インド・中国の各事業会社の経営管理業務というポジションにて、新しいチャレンジの機会を得ることができました。(株)エリートネットワーク様、転職カウンセラーの松浦さんのサポートなくして、当該企業との出会い、内定獲得はありませんでした。深く感謝しております。
実は、私は9ヶ月前に転職先の選択を誤っております。
銀行から転職した経営コンサルタント会社では、さまざまな企業のコンサルティング、M&Aの助言業務を行っていました。
当初は、企業の意思決定に関与することでやりがいを感じられるのではないか、経営者への近道としてのキャリア形成が図れ、かつ長期間安定的に働けるのではないかと考えていました。
しかし、いざ入社してみると、ディールを引っ掛けてくるだけのソーシング業務が中心で、コンサルの営業職では顧客の経営内部に入り込むには距離が遠かったこと、プロフェッショナルファームを標榜する一方でどんどん社員が入れ替わる雰囲気に馴染めないことから、自分の目指す方向性とは異なるキャリアになること、志望するスキルや経験の積み上げが図れないことに早々に気がつきました。
やはり、入社してみないとわからないことはあるものだと強く後悔しました。
48歳という年齢を考慮すると、しばらく我慢して50代で再度転職するよりも、早期に軌道修正をした方が良いと決断しました。
今回の転職活動では、自分のこれまでの就職後のキャリアに加えて学生時代の歩みまで遡り、振り返ることで、心底やりたいことを深堀できたことが良かったと思います。
これまではぼんやりとしていましたが、振り返りを通じて自分の目指したいことが「事業会社で経営に近いところで資金調達面以外にも関与したい」、「ゆくゆくは社長として、世の中に良い影響を与え、貢献する存在になりたい」、「出来る限り大きな組織を運営し、たくさんの人と繋がりを持ちたい」であることに気がつきました。
これらを踏まえて、「経営者になるという目標に近づける業務」、「素直に(または直感的に)自分の “やりたいこと” ができる職種」、「事業を運営する経験を得るため、組織全体を見渡すポジションを数年後に目指せる規模感や人員構成」、「会社の成長と共に自分の成長を実感したい」といったことを判断軸に据えて、サーチしてもらいました。
一方、年齢、スペック、スキルセット等のハンデキャップを認識した上で現実を直視し、収入等の諸条件は大幅に妥協する、ということも忘れないようにしました。
しかし、実際に収入減少を目の当たりにした時は、本当に悩みました。
自分のやりたいことを優先させて家族に迷惑をかけて良いのか、今後の成功を夢みて挑戦しても徒労に終わるだけではないか、異業種で自分の実力が本当に発揮できるのか、早期に再転職することは現実から逃げているだけではないか、といった不安や恐れが何度も自分の頭の中をよぎりました。
最後は、やはりこのまま座して老いていくだけでは、自分の人生、もったいない。
挑戦できる機会を頂けるのであれば勇気を持って飛び込む方が自分らしいだろう。
本来はリスキリング等で学び直し、立ち止まって鍛え直す時期であるが、資産や生活的余裕もない。
また、起業するリスクも取れないし、自信も実力もない。
これらを考えると、許容できる一時的な収入減少はやむなしだと考え、将来のため、この中年期に地に足の付いた修行をすることは必要不可欠だと納得しました。
今回の転職活動でも書類審査すら通らず、大変苦労しました。
20社以上の企業から見送り回答があり、本当に自分には需要がないのだと落ち込んでしまうことも多かったですが、「仮に受かったとしても、自分とはマッチしなかったところだったはずだ」「今、落選となってお互いに良かったはずだ」と解釈するようにしました。
時にはエリートネットワーク様の松浦さんに励まされ、良い意味で開き直って、自分と向き合うことができました。
これまで自分がやってきたことを転職先でどのように役立てたいのか、成長の再現性について説得力ある説明ができているか、採用側の立場で考えるようにしました。
焦ったとしても、真に自分がやりたいことを見失わない、ということも重要だと感じました。
今回ご縁を頂き、お世話になる会社には、感謝の気持ち、奉仕と貢献したい意欲を、いつまでも忘れないようにしたいと思います。
短期的に犠牲にするものに想いを巡らせつつ、長期的に、他に代替が効かない職務経験・スキルを身に付けるという観点で、必ず3年以内に結果を出す背水の陣で臨みたいと考えています。
新しいチャレンジに年齢は関係ないことを体現したいですし、銀行員のキャリアは事業会社では役に立たない、使えないという定説を良い意味で裏切りたいと思います。
また、これまでのドメスティック業務から一転して、グローバルでの業務を経験させて頂きます。
正直、不安がないと言ったら嘘になりますし、かなり勇気がいることですが、一方でワクワクもしており、武者震いがします。
これまでの経験を活かしつつ、謙虚に一生懸命頑張って、一皮も二皮も剥ける成長を実現させたいと思います。
今回、お世話になりましたエリートネットワーク様、松浦さん、大変ありがとうございました。
厳しい現実を目の当たりにした時には、率直な意見を頂きました。
あれこれ考えてしまう気質の私に対し、面接の際には言い切った方が良いというアドバイスはとても有効でした。
この年齢になると、率直な助言をくれる人も自省する機会も少なくなリます。
私よりだいぶ若い松浦さんでしたが、プロフェッショナルとしてフラットな意見を下してくれたのが非常に良かったと思います。
表面的に転職者に迎合する転職エージェントは多いと思いますが、エリートネットワーク様の厳格なスタンスや雰囲気が自分には合っていました。
これまで、転職の成否は学歴や語学等のスペックやスキル、人脈や職務経験等が全てで、ドライに決まるものと考えていました。
しかし今回は、自分の生い立ち、学生時代の過ごし方を含めた人生や人格そのもので勝負し、全力でぶつかることができたと実感します。
このようなプロセスで決まった転職先ですので、きっと自分にフィットした会社、職務なのだと思います。
これから、この転職を通じて、さらに自分の人生を充実したものにしたいと思います。ここまでサポート頂き、誠にありがとうございました。