プライム上場 創業130年の老舗化学品専門商社 リスク管理室
政府系金融機関 審査部 →企画部
プライム上場 交通インフラ施設運営会社 経営企画部
朝元 あゆみ 氏 27歳 / 女性
学歴:都内 私立女子高等学校 卒
慶応義塾大学 卒
TOEIC 910点
TOEFL iBT 95点
日商簿記検定試験2級
ビジネス実務法務検定2級
私は、大学3年時に参加した交換留学生との学内プログラムに感化され、次年度に休学して私費留学(学部留学)したため、帰国後早々に就職活動を始めました。
当時は、
・日常的に海外と接すること
・広く誰かを支える仕事であること
を軸にしており、結果、政府と関係が深い金融機関に内定を頂き、入社する運びとなりました。
今となってはそれもご縁だったと受け入れているのですが、新卒での就職活動時はとにかく社会人として働き始めることがゴールになってしまっており、1~2社目で自身のキャリアに悩み続ける遠因になったのだと思います。
新卒で入社した政府系金融機関では、まず審査・リスク管理部門に配属となり、主に海外企業の審査を行いました。
大学の授業で簿記を取得した程度のバックグラウンドで、いきなり英語の決算書を読まなければならず、始めは泣き言ばかり言っていました。
しかしながら、慣れてくると数字の意味が分かるようになり、どんどん財務分析の面白さに触れて、この業務ならずっと続けても良いと思うくらいになっていました。
ただ、この会社では、若手中堅問わず1年~2年程度で頻繫にジョブローテーションがある環境で、人事異動も非常に場当たり的なものでした。
暫くして私も企画部門に異動となり、心機一転業務に励んでいたものの、すぐに1年後の異動を匂わされるなど、会社への不信感を募らせる事態が続き、この会社で長期的且つ専門的なキャリアパスが描けないと悩むようになりました。
そんな時、人事部から審査・リスク管理部門への再異動はいつになるのか、そもそも再異動自体があり得るのかも分からないと宣言されたため、別の環境で道を探そうという気持ちになり、最終的に3年経たずに転職することとなりました。
2社目は全国展開している不動産・インフラ業界の事業会社で、約2年間、経営企画部門にて管理会計業務に従事しました。
1社目の企画部門で社内データ活用プロジェクトを担当した際にデータ分析に興味を持ったため、財務分析とデータ分析が活かせる職種として管理会計(FP&A)を狙っていました。
とは言っても「業種業界未経験、20代半ば、事業会社初心者」のステータスでは厳しかったため、経理・財務といった職種も受けていました。
そんな折に、2社目の企業から「管理会計分野を強化するために若手を補充したいと思っていた。管理会計に興味があるなら経営企画部のポジションはどうか。」との打診がありました。
業務内容にも興味があり希望に沿ったものでしたし、面接官である担当役員の人柄に惹かれたこともあって入社を決めました。
入社後は予実管理の強化など管理会計分野の改善の取り組みを進め、それなりに充実した日々を過ごしていました。
しかし、入社後1年が過ぎた頃、会社創立以来の大騒動が起こって環境が一変しました。
経営体制・組織体制が大幅に変更され、ともに改善活動を進めていた担当役員や管理職が異動になりました。
もともと管理会計領域が脆弱だという課題があり改善を進めていたのにも拘らず、新体制下では改善の取り組みを中断するような判断が下されました。
その影響で私の業務も中途半端な状態のまま動けなくなり、今までのような存在意義を感じられず、モチベーションが大きく低下しました。
騒動中の会社の対応に疑問を感じたこともあって将来のキャリアパスに悩み始めてしまい、また別の会社での活路を見出すことにしました。
(株)エリートネットワーク様は、1回目の転職で管理会計(FP&A)の求人を探していた際にお見かけし、『転職体験記』を転職活動の参考として拝見しておりました。
そして2回目の転職を考え始めた頃、管理会計(FP&A)を目指すため、エリートネットワーク様に面談を依頼しました。
私はとにかく職種重視で、かつ、明確なキャリアパスが描けることにこだわりがありました。
その他にも勤務地や残業時間の希望はありましたが、他の条件を含めて総合的に判断し柔軟に対応しようと考えていました。
ちなみに、内定先の企業は管理会計(FP&A)の求人ではありませんでした。
ポジションはリスク管理部門でしたが、前職の管理会計業務で培ったスキルも活かせると感じて応募したものでした。
当初、求人を1件1件吟味して応募に足踏みしていたところ、転職カウンセラーの木村様から「興味があれば気軽に応募して一旦話を聞いてみて下さい、提案した中に応募できない企業はありませんから」と心強いお言葉を頂き、半ば勢いで応募した経緯がありますので、入社を決めた今では「本当に転職はご縁なのだなあ」という気持ちです。
私は面接相手に合わせてついつい表面を取り繕おうとしてしまいます(良くないとはわかっているのですが……)。
前職に入社する際も面接時に多少の違和感はありましたが、そこから目をそらして入社するメリットばかり考え、納得するよう自分に言い聞かせていたのだと思います。
結局違和感が拭えずに、入社後の騒動を経て不満が顕在化したのだと反省し、今回の転職活動では「直感レベルで自分の気持ちに素直になる」ことを心掛けました。
そのためにも、まずは転職の理由をわかりやすく言語化することから始めて自己分析を進め、何を重視するか・何なら妥協できるかという部分に落とし込んでいきました。
有難いことに書類選考は予想以上に通過して、短期間で面接を複数社受けることができました。
しかし、面接を受けるうちに、管理会計は財務会計と比べて自由度が高いからこそ会社の体制や考え方などで業務内容が変わってくること、経営の中枢に近いポジションだからこそ会社や事業への興味が失われると(自分の性格上)やりがいが大きく低下するリスクがあることに気がつきました。
ある企業の面接を終えた時、直感的に、管理会計分野はそもそも中長期的なキャリアパスとして合わないかもしれない? と感じました。
同時に、半ば勢いで応募した内定先の選考も進んでおり、面接を受ける中で興味がぐんぐん高まっていました。
私にとっても審査・リスク管理分野は財務分析の面白さを気づかせてくれた存在で、それなりに思い入れがありましたので、もう一度やってみようと思い始めると、興味を抑えることができなくなっていました。
海外展開も積極的に進めている会社でしたので、前職ではなかなか使う機会がなかった英語力を活かせる点も魅力的でした。
また、内定先は転職活動中で面接での受け答えが一番素直にできた会社でもありました。面接モードで表面を取り繕うことなく本音で話している感覚になれました。
直感に素直になろうと心掛けたなどと書いていますが、面接を通してここまで心変わりするとは思っておらず、木村様にぐだぐだとご相談したことを覚えています。
木村様からは「面接を受ける中で自分の考えが磨かれている状態で、とても良い転職活動ができていますよ」とお褒めのお言葉を頂きました。
その言葉も後押しして考えの変化を好意的に捉えることができ、もし今の手持ちで納得できるご縁がなければ、次はリスク管理のポジションを中心に応募し直そうと考えるようになっていました。
無事にリスク管理部門での内定を頂いてその連絡を受けた時には、純粋に「早くこの仕事をしてみたい」と思いました。
とはいえ、条件通知書を見たうえで、何を重視するか・何なら妥協できるかという細かい部分も整理してから判断したかったので、1日時間をもらって考えました。
結果、結論は変わらなかったので、自分の素直な気持ちに従って内定を承諾することにしました。
次は1社目で経験した審査・リスク管理分野へ戻ることになります。
2度目の転職を考え始めた段階では想定していなかった結末となりました。転職活動を通して自分の考えが変わったからこそ頂いたご縁なのでしょう。
これからは頂いたご縁の中で精一杯尽力して参ります。
エリートネットワーク様には心強い転職カウンセラーの方々と膨大な『転職体験記』という武器があります。
担当カウンセラーの方に相談したり、『転職体験記』に目を通したりすれば、自分の新たな考えに気づくこともできますので、積極的に活用することをお勧め致します。
転職活動中は色々と思い悩むことも多いですが、そんな時はご自身の直感に従うのも良いかと思います。
転職にあたっては自分を取り繕うよりも素直に考えて行動したほうが好ましい結果になる気がしますので……。
ここまで読んで下さった方にとって、少しでも参考になりましたら幸いです。
この体験記に目を通して下さった皆様が、納得できる転職活動ができることを願っております。