デベロッパーの個人向け営業職28歳。顧客第一の提案をしたく、未経験で財閥系信託銀行の法人営業職へ

デベロッパーの個人向け営業職28歳。顧客第一の提案をしたく、未経験で財閥系信託銀行の法人営業職へ

No.1524
  • 現職

    【財閥系 大手信託銀行】
    法人向け不動産売買仲介

  • 前職

    【東証プライム上場 総合不動産デベロッパー】
    事業法務チーム
    →住宅販売部 新築マンションの個人営業職 販売チーフ

松平 清茂 氏 29歳 / 男性

学歴:私立 難関男子高等学校 卒
有名 私立大学 法学部 卒
行政書士(大学2年次に取得)
宅地建物取引士
TOEIC Listening & Reading Test 785点

① 新卒での就職活動

大学時代は法学部に所属しており、もともと法曹の世界にも若干の興味があったため、ダブルスクールをしながら大学2年生の時に行政書士の資格を取得しました。
しかし、3年生になり、インターンなど就職活動の波が来たタイミングで将来を改めて考えた際、一般企業で働きたいという気持ちが強くなったため、周りと同じように就職活動を始めました。
ゼミも含めて民法の勉強をする中で、不動産の唯一無二性に興味を持ったこと、都市開発で街の姿や人の流れが変わることに面白みを感じていたことなどから、デベロッパーを軸に就職活動を行いました。

② 入社した会社・部門での担当業務

学生時代に得た法務の知見も活かしながら、最初の3年間は法務部で事業法務に従事し、各事業に係る契約やスキームのリーガルチェック、訴訟やトラブル案件の対応、法改正への対応などの職務にあたりました。

そこから、住宅営業部へ異動し、法務部時代とは真逆となる現場の最前線を経験しました。
新築マンションの販売営業を担う部署で、モデルルームに来場した個人のお客様に対し担当する自社物件の購入を促す接客業務をメインとしつつ、販促ツールの作成や住宅ローンを取り扱う金融機関との折衝を行いました。
また、販売チーフとして販売戦略の策定や集客のための広告戦略の考案などといった業務も担いました。

③ 転職に至ったきっかけ

バックオフィスとフロント、全く異なる2部署それぞれでやりがいを感じながら仕事をできました。
一方で、この先のキャリアを考えた際、デベロッパーだとどうしても自社のアセットや自社商品の枠組みで仕事を行うことになってしまうため、自分の求めるものとのギャップがあると認識しました。
住宅営業部では、まさに決まった物件を買ってもらうことを最大の目的としていますが、もっと顧客のために様々なゴールを提案できる仕事がしたいと考えるようになったことが転職の大きなきっかけでした。
また、家族が増えたタイミングで労働条件などにも目を向けた際、現状を続けるよりも外に出ることが間違いなく良い選択になると考え、転職を決意しました。

④ 自身がこだわった事柄

大きく4つのポイントに該当する職務内容・ポジションを希望していました。

1、転職をしたいと思うきっかけにもなった「答えに縛られない自由度の高い提案営業ができる」職務内容であること。
2、前職では個人営業職のみの経験でしたが、従来から法人を相手にすることに関心があったため、法人営業職ができる職務内容であること。
3、未経験業界であっても、これまでの職務で得たスキルや知見がある程度活かされる領域であること。
4、家族を養っていくにあたり、納得できる待遇であること。

これらの条件に当てはまる職種を軸としながら、転職活動を行いました。

⑤ 転職活動を通じて学んだ点

「自分の市場価値を確認するために転職活動を行う」という話をよく耳にしてきましたが、実際にエントリーをしてみて、まさに業界や募集ポジション毎に、どういった職務経験が魅力的に映るか(逆に経験していない職務がマイナスに捉えられるか)が異なると感じ、「外の評価」を知ることができた点はとてもポジティブでした。

また、新卒の時の就職活動と大きく異なると感じたのが、転職エージェントの存在でした。
自身の経歴だけでなく、性格や趣向性も含めた求人案件の提案、各業界や企業ごとの特徴を踏まえたアドバイスを頂けたことで、より自信を持って面接に臨むことができた点も、転職活動を通じて知った新たな発見でした。

⑥ 最後に

もともと自分は、転職していく先輩方や同僚の姿を見て「よく思い切れるなあ」と感じていました。転職という行為に対して、どこか不必要に高いハードルを設けていたのかもしれません。
しかし、実際に自分が転職活動を始め、終えてみると、もう少し早く転職しても良かったという気持ちを抱くくらい、良い決断をできたと思っています。


新しい職場は金融機関という未経験の業界にはなりますが、自分がしたいと思っていた仕事(法人営業)でもあり、気持ちやモチベーションも高まっています。
転職を検討されている方の中にも様々な理由を持つ方がいらっしゃると思いますが、個人的には「迷っている・悩んでいるくらいなら、少なくとも転職活動だけでもすべき」だとお伝えしたいです。
最終的に転職をするかどうかは別ですが、活動をすることで視野も広がり、自分の置かれた立場もより客観的に見えると思います。

結びになりますが、転職活動は良いエージェントに巡り合うことも重要です。
私をサポートして下さった(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの黒澤様は、他社のエージェントが「職種未経験だと厳しい」と紹介を渋った金融機関を紹介して下さいました。そこは私が入社を決めた企業です。
その点だけでなく、数ヶ月に及ぶサポートへ深く感謝の意を表すると共に、この体験記を読んで頂いた方々も、良いエージェントに巡り合い、納得のいく選択ができることを祈念しております。

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