【東証プライム上場 メガバンク】
海外統括部 欧州拠点の経営管理
【BIG4監査法人】
監査グループ 総合商社・関連子会社の会計監査、労働組合の会計監査主任(シニアスタッフ)
→グループのアドバイザリー会社へ異動
コーポレートストラテジー部 海外展開検討に関する会計コンサルティング業務(ヴァイスプレジデント)
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【東証プライム上場 グローバル化学メーカーグループ会社】
経営管理部 計数管理室 機能樹脂素材の管理会計(課長代理)
→香港駐在 人事総務・物流・会計など会社運営全般(管理部長)
→経営統括総部 経営管理部 医療事業の管理会計・内部統制(課長)
山本 信成 氏 40歳 / 男性
学歴:慶應義塾大学 経済学部 経済学科 卒
公認会計士
TOEIC820点
私は私立大学の附属高校に通っていた為、大学には特に強い想いを持っていたわけではなく、何となく既存のレールに乗って入学しました。
しかし、大学に入ると、私の母校以外の兄弟校や、外部からの受験で入学してくる方も含め、同じ学年に沢山の同級生がいることを知り、これだけ多くの学生と就職活動を巡って、さらには就職後の出世・昇進の為に競争していかなければならないのかと愕然としました。
私が大学に通っていた2000年代前半は、日本がバブル崩壊後の不況を克服し始めた時期で、大きな会社の倒産や人員解雇のニュースも多く目にしました。
その為、将来どのようなことが起きても安定して職に就けるようになりたいと思い、在学中に公認会計士の資格を取得することを目指しました。
難関の国家資格ということは聞いていたものの、実際に勉強してみると公認会計士試験はとても難しい試験で、大学三年生の時に初めて受けた試験では不合格となってしまいました。
資格取得を諦めて就職活動をするか、試験の勉強を継続するかという二択に迫られましたが、これまで勉強も部活も中途半端にしか達成したことがなかった為、最後までやり抜きたいと思い、1年間一日10時間以上の勉強をして、何とか大学四年生の時に受験した二回目の試験で合格することが出来ました。
新卒の就活ではBIG4の監査法人に入社しました。
理由は二つあり、
①公認会計士の登録の為には監査の実務経験が必要であったこと
②会計監査の経験はあらゆる仕事に応用出来る為、転職することになったとしても経験を活かしやすいと考えたこと
です。
当時はどの監査法人も人手が不足していた為、売り手市場であり、新卒位の年齢で公認会計士試験に合格していれば大手の監査法人に入社することは難しくありませんでした。
早速資格取得の効果を実感したことになりますが、今振り返るとこの時に一般の就活を経験していなかった為、その後転職活動をする時に書類作成や面接のノウハウがなく、とても苦労することになりました。
転職は場数を沢山踏むほど通過率が上がると感じている為、新卒の就活時に事業会社も視野に入れるなど、この時にもっと苦労しても良かった気がします。
とはいえ、資格を取得することは大きな強みになると思います。
私の場合、結局その後公認会計士として監査法人で働いていく人生ではなく、事業会社へ転職することになるのですが、大学時代に公認会計士の資格を取ったことによって、自信がつき、転職時も有利に運びました。
公認会計士のような国家資格は、合格まで数千時間の学習が必要と言われており、まとまった時間がないと取得が難しいので、将来資格を活かして仕事をしたい人や、転職を有利にするために取得したいという方は、仕事量や責任の負荷が比較的少ない、年齢が若いうちに挑戦することをお勧めします。
私はBIG4で会計監査、コンサルの仕事を合計8年経験した後、総合化学メーカーに転職しました。
本音を言えばこの時の転職で総合商社のような収入の良いグローバル企業に転職したかったのですが、当時は英語も得意ではなかった上にグローバル経験もなく、転職することが出来ませんでした。
幸い、総合化学メーカーから内定をいただくことが出来たので良かったのですが、この時に転職活動の難しさを実感しました。
総合化学メーカーでは機能樹脂というプラスチック素材の計数管理を担当しました。
具体的には、予算を作成し月次で実績と比較しながら管理会計の手法を使って経営層に原因や改善策を報告する業務です。
担当していた事業が海外展開を積極的に進めていたことや、海外駐在の希望を伝えていたこともあり、入社2年半で海外駐在の内示をいただくことが出来ました。
海外駐在には憧れを抱いていた為、素直に嬉しかったです。
そして、その後5年間、香港に家族帯同で駐在することになりました。
香港駐在時は、香港デモやコロナといった社会的な出来事があり、大きな困難を伴いましたが、現地の管理部長という重要な役割を任せていただき、幅広く業務経験を積むことが出来ました。
外国人と一緒に働く経験も、多様性を知る機会となり、とても有り難かったです。
帰国した後も、海外駐在経験を活かして仕事をしてみたいと思っていましたが、会社の業績悪化に伴って駐在のポジションが減ってしまったことや、会社の方針がM&Aを主とした海外展開が中心となりました。
現地スタッフによる経営という、駐在員を置かない事業展開にシフトした為、私の海外駐在経験を日本の中で活用することや、将来再度海外駐在する機会は大幅に減ってしまいました。
また、子供の養育費がこれから増えていく中、海外駐在時は手当てを含めて収入水準が良かったものの、日本に帰ってくると給与水準が大きく下がってしまった為、今の仕事を継続していくべきか悩み、海外勤務の機会が豊富な会社へ再度転職することを決意しました。
日系企業はどこも同じような傾向にあるようなので、私のように、帰国後に海外駐在経験を活かす機会に恵まれず悩んでいる方も多いのではないかと思います。
転職は人脈形成など、初期ストレスがかかるので、自社内で良いポジションがあればまずは社内異動で検討することをお勧めしたいと思います。
その上で、もし社内で道がなさそうであれば、私のように転職をするという手段も視野に入れて良いかもしれません。
転職活動をしていく中で分かったのですが、海外駐在を前提、あるいは海外駐在の可能性が高い求人案件は一般的に非常に件数が少なく、また倍率も非常に高いです。
おそらく、日本経済が停滞する中、私のように海外で働きたい方や、海外でお子様の教育を施したい方が多いのでしょう。
私自身は、エージェントを10社近く登録して出来るだけ多くのエージェントから求人情報を集めるようにしていました。
それでもなかなか良い案件が出てこなかった為、悩んでいたのですが、(株)エリートネットワーク様からはとても魅力的な案件をいくつもご紹介いただくことが出来ました。
とりあえず案件だけ紹介する、というようなエージェントも多かったのですが、エリートネットワークの転職カウンセラーでご担当者の前田様はとても手厚くサポートしてくださり、私の志望動機や職務経歴書も大きくブラッシュアップすることが出来ました。
今回、転職活動で自分の望む諸条件を満たした企業へ転職することが出来たのも、エリートネットワーク様からの求人案件のご紹介、また応募時のサポートがあったからこそと感じており、本当に感謝しています。
①海外駐在を前提とした案件、もしくは海外駐在の可能性が高い案件であること
②前職の年収維持以上の案件であること
にはこだわりました。
①は前述の通り、今回の転職の軸そのものである為当然ですが、②については、実は私が1回目の転職をする際に、年収ダウンの条件で入社した結果、その後苦労が多かったこともあり、こだわりました。
独身の時の転職や、20代など若い時の転職であれば年収ダウンしてでも経験を取るという考え方もあると思います。
しかし、私の今回の転職のように40歳近い場合は、年収にもこだわった方が良い気がします。
私自身は、今回の転職でメーカーから金融機関に転職し、年収ベースを大きく上げることが出来、また、更に海外駐在をする為手当てが上乗せされるというとても良い条件で入社することが出来ました。
書類選考に加えて、面接の回数も多かったので合格出来たのは本当に運が良かったと思いますが、前田様が毎回の面接ごとに次回面接へ向けたご助言をしてくださった為、何とか内定をいただくことが出来たと感じています。
こだわりを捨てたのは、業種や赴任する可能性のある国です。
業種に関しては、これまでの経験がメーカーだったので、メーカーでの転職が一番親和性が高かったと思いますが、年収アップをしようと思うとなかなか良い案件がなく、幅広い業種を対象として検討することにしました。
また、赴任する可能性がある国も、特にこだわらずに幅広くご紹介いただきました。
最終的に欧州の国への赴任を前提とした転職先となったのですが、もし米国やアジアなど、特定の地域や国に固執していたら、今回の案件をご紹介いただくことも出来なかったと思いますので、この方針は私にとっては良かったと思います。
転職活動は事前の準備や場数が非常に重要と気づきました。
特に私のような、いわゆるアラフォー(40歳前後)の転職となってくると、ポテンシャルでの採用というよりも、求人案件へのマッチ度や、即戦力となるかどうかが重視されます。
有名企業の書類選考は厳しく、むやみやたらに書類を送っても、不通過が増えるばかりです。
いかに、自分が相手の企業が求める要件を満たしており、即戦力となれるか、を書類や面接で表現出来るかが大切だと思います。
エリートネットワーク様では優良企業への過去の転職紹介実績が豊富な為、書類作成も面接対策も丁寧にサポートいただくことが出来、合格レベルと現状の自分のギャップを的確に知ることが出来ます。
今転職活動をされている方・これから転職活動を始める方が、エリートネットワーク様のようなエージェントを通じて、希望される企業への内定を勝ち取ることを願っています。
転職活動を開始する前は、まさか自分が40歳にして金融業界で、しかも欧州の国に駐在して働くことになるとは思いませんでした。
家族も欧州に帯同出来ることになったので、生活がガラリと変わります。
私の三人の子供達にも、是非現地で多様性を身に付けて、独自の価値観を形成していって欲しいと願っています。
あまりにも大きな変化で、正直不安もありますが、将来振り返った時に、今回の転職活動が成功だったと思えるように、これから頑張って結果を出していきたいと思います。
私の転職を応援してくださったエリートネットワークの前田様に心から感謝いたします。
私の体験記が皆様の一助になれば幸いです。