理系修士・国家公務員(技術系)、労働安全衛生領域の専門性を更に高めるため、プライム上場 政府系石油開発企業へ

理系修士・国家公務員(技術系)、労働安全衛生領域の専門性を更に高めるため、プライム上場 政府系石油開発企業へ

No.1583
  • 現職

    【東証プライム上場 政府系 石油開発企業】
    HSE(健康・安全・環境)管理部門 HSEマネジメントシステムの構築・運用担当

  • 前職

    【国家公務員】
    霞が関勤務 技術系総合職(東南アジア地域への駐在経験あり)

門脇 公大 氏 39歳 / 男性

学歴:神奈川県立 麻溝台高等学校 卒
京都大学 理学部 理学科 卒
京都大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 修了
TOEIC Listening & Reading Test IP 830点

① 新卒での就活

大学院生時代は、新卒の就職活動の時期を迎えるにあたって、まず、大学の研究者になるべきか、大学を離れて就職するべきかを検討しました。
いずれにしても生涯を懸けるに足る仕事を選びたいと考えていたので、この機会は、自身の志向や強み・弱みを考える良いきっかけとなりました。

当時、大学院生として大学の研究室に所属して研究活動を続ける中で、自身の仮説を証明できるようなデータが取れた時には喜びを感じていました。
一方で、同時に、自身が一般社会に大きな影響を与えられるほどの研究成果を出すためには果てしない年月を要する、もっと言えば、生涯を懸けたとしてもどれほどの成果が出せるかは見通せないことも実感しました。

心から研究を楽しんでいる(ように少なくとも当時の私には見えた)研究室の同僚と、この研究をすることで一般社会にどれほどの影響を与えられるのだろうかと考えがちな自分自身を比較した時に、大学に残って研究者になったとしても、同僚のように高いモチベーションを保って仕事をし続けることは難しいと考え、就職活動を行うことにしました。

新卒の就職活動では、初めから選択肢を狭めることはしたくないと考え、様々な業界や職種を広く検討しました。
各社の採用面接では、当初は不慣れだったこともあり苦戦しましたが、最終的に、いくつかの民間企業の総合職と中央省庁の技術系総合職に内定を頂くことができました。
どこに就職すべきかは悩みましたが、
生涯を懸けるに足る仕事を選びたい
→辛いことがあっても耐え抜くモチベーションを保てる仕事を選びたい
→自身が社会的意義や責任を強く感じられる仕事を選びたい
と考え、中央省庁で勤務することを選択しました。

具体的には、中央省庁の、同業他社が存在せず自分以外にはその業務を担当する者がいないという意味でのかけがえのなさ、日本全国に共通する制度を創り運用するという意味での影響力の大きさ、といった点が決め手となりました。
また、子供の頃から、出自によらず個人の努力次第で経済的に豊かになれるチャンスが平等に与えられる社会であるべきという当事者意識があり、国の制度創りに携わることでこの思いを実現したいという気持ちもありました。

その他、中央省庁に入省するためには公務員試験を突破する必要があることや、中途採用は(少なくとも自身が新卒の時代は)あまり一般的ではなかったことから、現実的には今回が中央省庁で勤務できる最初で最後の機会であり、この機会を逃すと後悔するだろう、という思いもありました。

② 入省した省庁での担当業務

中央省庁では、学生時代には経験したことのない様々な仕事をしました。

中央省庁での業務内容は、学生時代の専門分野の知識を直接活かせるわけではなく、また、学生時代に行政学や法学を学んだこともなかったので、業務に役立つ背景知識が無い状況からのスタートでした。

仕事の進め方も学生時代とは異なりました。
学生時代は、受験や定期試験の勉強にしても研究にしても、どちらかと言えば、ひとつの課題に対して時間をかけてでも考え抜いて100%の解を求めることに重きを置いてきましたが、中央省庁では、時間的な制約がある中で数多くの業務を同時並行で進めていく必要があり、また、そのためには内外の関係者との調整も必要となるため、否応なく、周囲の力も最大限に借りつつ
いかに効率的に及第点の成果物を出せるかに重きを置いて仕事をしてきました。

これまでのキャリアでは、中央省庁の一般的な人事異動に沿って概ね2年ごとに異なる分野の仕事を担当し、東京の中央省庁での勤務の他、地方の出先機関での勤務や東南アジアの国での海外駐在も経験することができました。

異動する度に所掌分野の専門知識を得ることができたとともに、行政官としては政策立案と運用の双方を、組織人としては担当者と管理職の双方を経験することができました。
そして何より、それぞれの部署でご一緒した同僚・上司・関係者の優秀さに触れることで、多くの刺激を受けることができました。

③ 転職に至ったきっかけ

転職を検討したきっかけは、自律的なキャリア形成が求められる世の中に変化してきている中で、今後も中央省庁でキャリアを積んだ場合に、労働市場の中で評価されるほどの専門知識や職業能力を身に付けることはできないのではないかという不安を覚えたことです。

これは従事する分野や人それぞれの能力にも因ると思いますので一概には言えないと思いますが、私が前職に留まって今後10年のキャリアを積んだとしても、転職市場で差別化できる程の能力を身に付けることはできないのではないかと考えました。
そうであれば、この不安を抱えながらキャリアを積むのではなく、転職市場で自身の稀少価値を高めていけるポジションを探した方がよいのではないか、と考えるに至りました。

加えて、特に東京の中央省庁での勤務は、家族との時間やプライベートを犠牲にする働き方を強いられる場面が少なからずある一方で、給与を含めた待遇面がそれに見合っていないと感じており、このような生活をこの先ずっと続けていくことでよいのか、という思いがあったことも事実です。

④    こだわった点、転職活動を通じて気づいた点

求人応募にあたっては、私の年齢を考えれば、いわゆるポテンシャル採用で内定を頂ける求人はほぼ無いであろうと考え、これまでの仕事で培ってきた専門知識や職業能力を活かせるポジションであること、そのポジションで経験を積むことで労働市場の中での自身の価値を高めることができるポジションであること、を条件に求人を探しました。

業界としては、コンサルティングファームやシンクタンク、事業会社に加えて、初めから可能性を狭めたくないという思いから、業種や職種に拘らず「国家公務員歓迎」と謳っている求人についても、幅広く探しました。

また、東南アジア地域にて人生で初めての海外駐在をし、そこで、大きな社会格差がある中でもたくましく生きる現地の人々の姿や、日本で生きてきた中で身に付けた常識が万国共通ではないこと等を身を以て経験する中で、これからも日本の外にある世界に触れていきたいという思いが強くなり、これも今後の働き先を選ぶ際の条件の一つとしました。
加えて、給与を含めた待遇面も検討すべき要素の一つとしました。

選考過程では、書類選考の時点で(面接まで至らず)不採用となる求人の方が多かったのですが、エントリーしないで後悔するよりも、ご縁がなかったことが明確になっただけでも良かったと思っています。
面接まで至った求人は、いずれも前職との接地面が比較的多い求人であり、そのためか、概ね内定まで至ることができました。

転職先を決めるにあたっては、上に述べたすべての要素について、前職に留まる選択肢も含めて総合的に比較検討しました。
その過程では、学生時代の友人や職場の元同僚等から様々な情報やアドバイスを頂いたり、彼等のツテで実際にその業界で勤務している方のリアルな声を聞かせて頂いたり等々、大いに助けられました​。

オファーを頂いたポジションはそれぞれに魅力がありましたが、最終的に、海外駐在の実現可能性の多寡を決め手としました。

⑤    (株)エリートネットワークを利用して

今回活動するにあたって、(株)エリートネットワーク様を利用させて頂きました。
ご担当頂いた転職カウンセラーの久井様に面接対策のサポートをしっかり行って頂いたお陰で、自身の志向や強みを整理することができ、その結果、異業界且つ40歳手前という中にあっても面接官の方々に私の本気度が伝わったのだと思っています。

また、エントリーした各求人の選考スケジュール及び内定受諾期限をご調整頂いたお陰で、取り得る選択肢を全て横並びで比較した上で、最良の進路を選択することができたと感謝しています。
ありがとうございました。

⑥    次の職場に懸ける意気込み

十分に検討した上で選択した進路ですので、後は、この道でしっかりと成果を出すことに自身の時間と熱量を注ぐだけです。

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