法人営業と管理部門を経験した34歳。「産業を支えたい」こだわりは変えずに、石油元売りから財閥系 海運会社への転職

法人営業と管理部門を経験した34歳。「産業を支えたい」こだわりは変えずに、石油元売りから財閥系 海運会社への転職

No.1584
  • 現職

    【東証プライム上場 財閥系 海運会社】
    陸上総合職

  • 前職

    【東証プライム上場 大手石油元売り会社】
    本社 管理部門

堀内 涼太 氏 34歳 / 男性

学歴:慶應義塾大学 法学部 卒
TOEIC 985点
日商簿記一級

① 新卒での就活

新卒の就職活動では、漠然と、「社会基盤や産業を支えるような仕事したい」、「できれば、英語を用いた実務経験を積む機会のある企業が良い」と考えておりました。

また、学生時代に士業のような専門家への道は選択しませんでしたが、余暇に何かをコツコツ勉強することは好きで、会計・法律などの専門的な知識を得ながら腰を据えて仕事ができる環境が良いなという思いも抱いていました。
グローバルな商品市場、金融、政治経済にも関心がありました。

当時は、今回の転職活動でご縁のあった海運業界に加えて、総合商社、エネルギー業界、日系投資銀行等の金融機関といった企業の選考を進め、最終的に前職の石油元売り会社に入社するに至りました。

② 入社した会社・部門での担当業務

前職では、直近は管理部門の業務に従事していたのですが、それまでは法人営業部門で業務経験を積んできました(合計で3部署を経験)。

入社後は、電力会社や海運会社など石油製品の大口需要家を取引先として持つ本社営業部門でキャリアをスタートすることになりました。
どちらかというと、業務経験を積んだ中堅社員が活躍する部門であり、新人の私では本来任せていただけないような大きな仕事ばかりで、はじめ1年ほどは自身が関与するのは丁稚奉公的な業務が多く成長実感が得られないことに苦しむこともありました。
しかし最終的には、法人営業業務、製品納入に伴う社内調整(製品需給・船舶の手配など)、新規サプライチェーン構築のための調査・企画と、一通りの業務経験を積むことができました。

その後、地方の営業支店にて販売子会社に対する経営サポート・収支管理や地場の系列特約店に対する法人営業といった業務に従事した後に、本社の管理部門に異動となりました。

直近では、管理職補佐として、数名のチームメンバーに対する案件サポートなどの業務にも従事しておりました。

こうした前職での業務を通じて、気難しい経営者を相手にした泥臭い折衝経験、海外の子会社や取引先を取りまとめながらプロジェクトをマネジメントする経験、また、管理職補佐として組織マネジメントの入り口となるような実務経験が得られたと振り返っています。

③ 今回転職するに至ったきっかけ

総じて直近の職務やポジションに大きな不満があったわけではないため、当初より積極的に転職活動を行っていたわけではありませんでした。

石油精製・販売業は縮小均衡のビジネスで、近年、脱炭素の潮流が加速していることについて、将来の不安までは感じないものの、業務に対するモチベーションという観点ではネガティブに感じる側面はございました。
エネルギーに関する新規ビジネスは様々あるにせよ、いずれもまだ検証段階で、会社としての太宗を成すビジネスの先行きが暗いためか、前向きな業務がどうしても少なく、閉塞感や手応えのなさを感じていました。

その一方で、年次が上がってきたこともあり、近年は上記以外の処遇面には満足をしていました。
数年前に他社転職エージェントと面談し、総合コンサルティングファームへの応募を強く薦められましたが、処遇面や転職後のキャリアといった観点でダウンサイドリスクが多く目につき、自身の志向には合わないと判断し見送り、以後転職の検討はしていませんでした。

ただ、今後転職活動を行うか未定としても、人材としての市場価値を意識しながら業務の経験を積んだり、業務外でスキルアップしたりする必要はあると当時考えたため、転職Webサービスには継続して登録をしていました。
年末年始に暇だったのでレジュメのアップデートをしたのですが、その後、奇しくも今回ご縁があり入社することとなる大手海運会社からの応募推奨のメッセージが届き、これが転職活動の直接的なきっかけとなります。

④ 海運業界を志望するに至った経緯

海運には新卒就活時から魅力を感じておりましたが、新卒ですら少数採用であることもあり、あまり中途採用をしているイメージがありませんでした。
海運業界への転職について調べると、(株)エリートネットワーク様が大手企業への転職に強みを持っており、尚且つこの『転職体験記』からも海運業界に相当数の人材を紹介していることに気づき、興味を抱きました。

まずは他の大手企業も視野に入れながら、話をしてみようと考えコンタクトを取りました。
「自分は別にエリートではないな……門前払いを食らわないだろうか……」とか思いながら、おっかなびっくりエリートネットワーク様の銀座オフィスに赴いたことを覚えています。

オフィスでは、担当の転職カウンセラーの篠原さんに面談をしていただきました。
篠原さんは私の志向を見抜き、複数の業界を提示してくださいました。
海運業界を含め、提示いただいた求人票には入社ハードルの高い企業がずらりと並びましたが、自分たちのビジネスを優先するならば、門戸の広い企業やフィーの高い業界を強く推奨するはずで、そうではなく求職者の志向や実務経験に合致した企業のみ応募を推奨するスタンスに信頼感を抱き、「サポートをしていただきたい、今回はやってみよう」と考えるに至りました。

応募企業の検討においては、現職との処遇比較、想定される勤務地、中途入社者の受け入れ比率といった一般的な基準を総合的に考慮し、その上で、企業が営むビジネスや想定される業務について幅広く関心を持てるかどうか、自身の適性や志向とマッチしているかどうかを重視しました。

結果として、やはり、そもそも面談のきっかけとなった海運業界を志望するに至りました。

⑤ 転職活動でこだわらなかった点

あまり重視しなかったことは、さらなる転職を見据えての専門性の向上です。

そもそも、さらなる転職を前提とせずとも腰を据えて働き続けることができそうな企業を、前段の基準で検討していたためです。

また、自身は専門性の向上や自己研鑽に比較的意欲的なタイプだと思いますが、どの会社でも通用しキャリアアップに寄与する専門性など幻想なのではないかなと最近考えるようになっていました(完全に私見で間違っているかもしれません)。

日系大企業におけるジョブローテーションは専門性が低下するという理由で近年敬遠されがちですが、結局どこも状況は同じであり、専門性が重宝されるとすれば、その時々の個々の企業の事情に応じたピンポイントのニーズになるため、つぶしが効く(食っていける)という意味合いであればともかく、キャリアアップという観点で ”これを極めれば安心” のようなスキルはないのではと考えました。

⑥ (株)エリートネットワークのサポートについて

担当カウンセラーの篠原さんには、選考の過程を通じて、毎週のように面談をして面接の対策などの相談に乗っていただいておりました。
選考過程に応じて的確にアドバイスをいただき、面接でお話する内容をブラッシュアップできたため、自信を持って臨むことができました。

⑦ 転職活動を通じて気づいた点

数年前と比較して、日系大企業の転職市場が変化してきていることを感じました。
第二新卒でなくとも、純粋な職務遂行能力や人柄を評価して採用し、総合職としてのジョブローテーションに組み入れていく発想の企業が増えてきていることを実感しました。

これといった高度な専門性がないからと諦めずに、シンプルに仕事の成果や能力に自信が出てきたならば、エリートネットワーク様の門を叩いてチャレンジをしてみると良いかなと思いました。

⑧ 次の職場にかける意気込みや覚悟

今回の転職について、前職の上司や同僚は想像もしておらず青天の霹靂で驚かれると同時に、有難いことに退職を本気で惜しんでいただけていたと感じました。

業務状況や後任という観点でなるべくご迷惑が掛からないタイミングを選んで実行に移したとはいえ、突然空いた穴を埋めるのは大変で、それでも気持ちよく送り出してくださったことに申し訳なさと感謝の気持ちを抱きました。

前職でお世話になった皆さまへの感謝の気持ちを忘れずに、決して話し上手というわけではない私を選考を通じて評価し採用してくださった現職の期待に応えるため、早期に新たな環境にキャッチアップし業務に取り組んで参りたいと考えています。

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