新卒メガバンク27歳。証券代行とM&Aの経験を活かし、ファンドの投資業務担当に

新卒メガバンク27歳。証券代行とM&Aの経験を活かし、ファンドの投資業務担当に

No.1573
  • 現職

    【不動産投資事業会社】
    地域ファンド事業部門 アソシエイト

  • 前職

    【メガバンク】
    営業店 法人営業
    →証券代行営業 営業担当者(グループ内信託銀行へ出向)
    →M&Aアドバイザリー部門 ファイナンシャルアドバイザー

石山 賢治 氏 27歳 / 男性

学歴:慶應義塾大学 法学部 法律学科 卒
証券外務員一種
日商簿記検定 2級
G検定
ファイナンシャルプランナー 2級

① 新卒での就活

学生時代はテニスサークルでキャプテンを務めていました。
キャプテンといっても自分の腕前でチームを引っ張れるような実力はありませんでした。
サークルということもあり、結果を出すためには一人一人がより自主的にテニスに取り組むようなチーム作りが必要でした。
このチームビルディングの経験を経て、就職活動の際は、人や組織の成長をサポートし、社会全体の発展に貢献出来るような仕事がしたいと考えました。

企業活動ではヒト・モノ・カネ・情報という要素が必要になりますが、その中でも企業の血液たるカネに関する仕事に取り組みたいと思い、金融業界を志望しました(自分自身お金が好きということも大きかったです笑)。
金融業界の中でも銀行、とりわけメガバンクはあらゆる顧客ニーズに対応することが出来、最もソリューションの幅が広い企業だと感じたため、メガバンクを第一志望として就職活動に取り組んでいました。

② 入社した会社・部門での担当業務

入社してからは融資等を行う法人営業、証券代行営業、M&Aアドバイザリーの3職種を経験しました。
特に信託銀行へ出向しての証券代行営業では、貴重な経験を積むことが出来ました。
上場企業の株主名簿の管理や株式に関するアドバイスを行う業務を通じて、株主総会運営、投資家対応、アクティビスト対応等についての専門的な知識を得ることが出来ました。

銀行に帰任してからは、M&Aアドバイザリーの部署で、所謂FA(ファイナンシャル・アドバイザー)という立場になりました。マーケティングやバリュエーション、デューデリジェンスといった、M&Aにおける各フェーズを経験しました。

③ 今回転職するに至った背景や理由・きっかけ

信託銀行への出向はトレーニーという立場だったため、期限が2年と決まっていました。
個人的には、資本市場を取り巻く環境の変化や投資家による議決権行使が企業に与える影響力の大きさを肌で感じることが出来ていたので、残留を希望しましたが、残念ながら叶いませんでした。
代わりといってはなんですが「銀行に戻るならM&Aを行う部署に行きたい」と伝え、こちらの要望は叶えて頂きました。
信託銀行出向中は、上場企業の中期経営計画等を見ることも多く、その中で、今後の成長戦略を達成する手段として多くの企業がM&Aの実行を掲げていることを認識しておりました。
そうした世の中の動きや、信託銀行で学んだ会社法の知識、株主総会に関する知見を少しでも活かしたいという思いから、M&Aの世界に足を踏み入れました。

M&Aの中でも特に上場企業の資本再編に関わるような案件に携わりたいと考えていましたが、実際はオーナー企業の事業承継に関する案件が大半であり、ギャップを感じていました。M&Aアドバイザリーの仕事は専門性も高く、充実した日々を過ごすことが出来ていましたが、やはり資本市場に広く関わる仕事、証券代行業務への思いを捨てきれず、思い切って転職することを決意しました。
また、これも我ながら思い切った決断でしたが、M&Aアドバイザリーの仕事は比較的残業が多い職種であり、かつ地方での勤務であったことから転職活動に100%注力することが出来ず、転職先が決まっていない段階で退職することにしました。
最初は他社のエージェントサービスを活用して転職活動を進めていたのですが、残念ながら志望していた信託銀行からご縁を頂くことは出来ませんでした。
どうしようかと困り果てていた時、スカウトサービス経由で(株)エリートネットワーク様よりお声掛け頂きました。
今の自分の状況を丁寧にヒアリングして下さり、今後のキャリアの方向性を考えるサポートをして頂きました。

キャリアの棚卸しと興味関心の整理をしている中で、M&Aのエグゼキューションフェーズだけでなく、その後のPMIやハンズオンまで責任を持って仕事をしたいという思いに気が付きました。
前職のFAも非常にやりがいのある仕事でしたが、そもそものM&Aの戦略を練る段階や成約後のPMIや経営については責任を負わないということから、どこまで突き詰めても他者・第三者視点であり続ける仕事だと感じていました。
より自分事として企業の資本戦略、M&Aに向き合って企業価値向上を目指すことを決意しました。
そこでエリートネットワーク様にご相談し、事業会社の投資部門や、PEファンドなどの求人を幅広くご紹介頂きました。

④    こだわり

年収にはこだわりを持って活動をしており、前職以上のオファーを出してもらえるような企業に勤めたいと考えていました。
また、今後の年収の伸びについても情報収集を重ねました。
メガバンクにおける年収の上昇率と遜色ない水準であろう企業への入社にこだわりました。

反面、上場企業に対するコンサルティングという希望は断念しました。
信託銀行への転職が叶わなかったこともありますが、上場企業案件を多く扱うようなM&Aアドバイザリー業者も視野には入れつつ、どのような案件を扱うかよりも、どのような立場で案件に向き合うかを重視することにしました。
最終的には、直接携わるのは初めてになりますが、ファンドでの投資業務に従事することになりました。

⑤    転職活動を通じて気づいた点

これまで数多の方が言及してこられたことになりますが、転職活動においても如何に万全の準備をするかで勝敗が決まるということです。
これまでの経験を始めとした事実に対する理解、自分のやりたい業務、どのようなことに関心を持つのかを整理する自己理解が重要になりました。
特に自己理解の部分については転職活動の軸、なぜ転職するのかという趣旨で、面接では確実に質問されます。
自分のモチベーションの源泉はどこにあるのか、今後目指したい自分の姿はどのようなものなのか、これらを言語化することによって面接でも説得力のある回答をすることが出来ました。
このような自己理解に費やす時間が非常に重要であったと感じています。

もう一つ重要な点を挙げるとするならば、面接の反省をしっかりと行うことです。
企業によっては見送りになった理由を教えてもらえることもありますが、基本的には結果だけが通知されます。
仮に理由を教えてもらえたとしても、それを鵜呑みにするのではなく、どの質問に対する回答が上手くいかなかったのか、自分なりに見送りとなってしまった理由を考え、想定問答をブラッシュアップしていくことが重要でした。
特に複数社の選考が並行している場合は中々分析に時間を費やせないこともありますが、この点をしっかりすることで次の面接ではより良い受け答えが出来るようになると思います。
面接の場では様々な角度から質問されますが、自分の考えがまとまっていなければ回答に一貫性が生まれないことに加えて、そもそも自分が伝えたいことが的確に先方へ伝わりません。
コミュニケーションの基本だとは思いますが、相手に自分を知ってもらうためには、まずは自己理解を徹底的に行い、どう伝えていくかを考え続けることが重要なのだと感じました。

⑥    次の職場にかける意気込みや覚悟

M&Aに関連する業務という大きな意味では前職と近しい部分もありますが、ファンドの業務の大半は初めてであり大きなチャレンジになります。
とはいえ、採用されたということはこれまでの自分のキャリアや考え方、取り組み姿勢を評価して頂けたということでもあります。
ポジティブ思考で業務と向き合い、自分のキャリアの幅を広げていきたいと思います。

⑦    最後に

転職カウンセラーの黒澤佑太郎さんにご担当頂きました。
随時的確なアドバイスを頂戴し、結果的にはやりとりを始めてから1ヶ月ほどで、納得いく待遇で内定を獲得することが出来ました。
求人案件の選定、書類選考や面接の合否、その他諸々スピード感を持ってご対応頂き、大変、大変助かりました。
この度は、良いご縁に巡り会えたと感じています。
黒澤さんには転職活動を全面的にサポートして頂き、大変お世話になりました。
本当にありがとうございました。

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