総合商社マン32歳。もっとグローバルに、より裁量権を得たく、政府系金融機関の総合職へ

総合商社マン32歳。もっとグローバルに、より裁量権を得たく、政府系金融機関の総合職へ

No.1576
  • 現職

    【政府系金融機関】
    本店 総合職

  • 前職

    【東証プライム上場 総合商社】
    サプライチェーン部門 営業部署の採算管理、欧州向け輸出業務
    →東証プライム上場 取引先メーカー(出向) サステナビリティ推進、新たな収益源企画業務
    →サプライチェーン部門(帰任) 欧州向け輸出業務、新規事業開発(サプライチェーン可視化/人権デューデリジェンス)

嬉野 慎太郎 氏 32歳 / 男性

学歴:千葉県立高校 卒
難関私立大学 卒
欧州の国立大学へ交換留学(1年間)
TOEIC 735点(ビジネスレベル)

① 新卒時の就職活動の軸

学生時代に1年間欧州に留学していた経験から、「日本産業の発展に貢献し、日本のプレゼンス向上に貢献できる仕事」という軸で就職活動を実施。
総合商社と金融業界をメインターゲットとした。

結果、総合商社1社、コンサルティングファーム1社、金融機関1社から内定を頂いた。
自身の想いに合致する業務、という軸で検討し、世界を舞台に事業を展開する総合商社に魅力を感じ、入社を決めた。

② 総合商社での担当業務、取得スキル

総合商社での9年間は、
[1] 自動車部品の欧州向け輸出業務
[2] 取引先会社への出向を通じた企画部業務
の2点を担当。

取得スキルは、
[1] を通じて、サプライチェーン管理、採算管理、人事・労務管理スキル
[2] を通じて、何かしらの企画を0から作り上げ、形にする仕事の進め方のノウハウ
を獲得。

特に後者に関しては、競合や業界の立ち位置を考慮して0から戦略、企画を作り上げるという業務だった為、とても大変な業務であったが、それ故、達成感や自身の業務における成長を感じた。
一方、前者のトレーディングという典型的な業務に関しては、少し熱意が冷めてしまった経験でもあった。

③ 転職に至ったきっかけ

新卒で入社した商社は特定の顧客/メーカーに依存する性質が非常に強く、経営戦略から営業の戦略に至るまで、同社の影響を色濃く受けざるを得ないしがらみの強さに限界を感じた為。
また、収益構造も同社に依存している中、自社独自の発展に難しさがあり、今後のキャリアにおける自身の成長曲線に疑問を感じてしまった。

所属部署においては、事業投資よりもトレーディングに特化した色合いがとても強く、マネジメント層の働き方や仕事の進め方を見ても、足元で自身がやっていることと大きく変わらない為、この仕事を続けた際に自身のキャリア形成の可能性が大きく制限されてしまう点に懸念を持ってしまった。

加えて、前述した通り、出向先にて産業を牽引したダイナミズムな業務を担当した結果、前職の業務に窮屈さ/退屈さを感じてしまい、転職を強く意識したきっかけにもなった。

④    転職におけるこだわり/こだわりを捨てた点

新卒での就活時における軸を引き続き実現できる点、同程度の給与テーブルを保持できる点の2点に着目して転職活動を実施。

商社、金融、メーカーをターゲットとし、結果的に、政府系金融機関1社、メガバンク1社、鉄鋼メーカー1社から内定を頂き、政府系金融機関への転職を決めた。

新卒就活時における軸には則りつつ、給与面では前職を若干下回る形となったが、それ以上に、規模の大きな仕事やプロジェクトに関与できる点、そういった業務を通じて、自身の成長とキャリアにおける選択肢を広められる点を考慮して決断した。

よって、転職において特にこだわり抜いた点は、自身のキャリアにおける市場価値を高められるかどうか。
妥協した点は前職と同額の給与テーブルを保持するという点(最も、下がり幅は若干の為、非常に大きな妥協をした、というわけではない)。

⑤    転職活動を通じた学び

転職に当たっては、こういった企業を受けたいという要望を自身から出す一方、エージェントの方から受ける企業候補の提案を頂ける為、純粋に今まで接点の無かった企業の存在や、そういった企業が世の中に対してどういったサービスを提供しているのかという点を知ることができ、勉強になった。

なお、今回の転職先もエージェントの方からご提案頂いた企業であり、自身で転職活動をしていたら絶対に気づけなかった企業である。

また、面接において、自身のこれまでの取組み、キャリアに対する考え方、どのような人生設計をしているのか、といった質疑応答を繰り返す中で、頭の中で考えているだけでは気づけなかったであろう潜在的な価値観に触れる機会があり、自身を見つめ直すとても良い機会になったと感じた。

⑥   反省点

反省点は、もっと早く転職活動をしていればよかった、という点。
24年度で32歳、入社9年目になる年次だが、ある程度自身のこれまでの取組み/成果を見られている感覚があり、完全なポテンシャル採用ではない一面を感じた。

他業界、別職種への完全なキャリアチェンジを考えているのであれば、特に早めに転職活動を開始することをお勧めしたい。
20代のタイミングで転職を検討していれば全く別の業務においてキャリアを形成できる可能性を持てたかもしれないと感じた。

(今回の転職は総合商社から金融という大きな変化点はあったものの、前職における自身の取組みや関連知識を活かせるだろうという転職先人事部の方の意向で採用して頂いた面もあると感じる為、完全なキャリアチェンジにはなっていないのでは?と個人的に感じている。)

⑦    新たな職場に向けた意気込み

総合商社から政府系金融機関という職種も業界も異なる転職となる為、金融知識はもちろんのこと、仕事の進め方や求められるアウトプットのギャップをいち早く埋め、自身のバリューを発揮できる人間となるべく、日々業務に邁進したい。

また、自身の取組みを通じて、日本産業の発展、日本のプレゼンス向上に貢献できるよう、尽力していきたい。

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