国家公務員 総合職32歳、霞が関から財閥系海運会社へ

国家公務員 総合職32歳、霞が関から財閥系海運会社へ

No.1587
  • 現職

    【東証プライム上場 財閥系 海運会社】
    事務系総合職

  • 前職

    【国家公務員】
    中央官庁 霞ヶ関勤務 総合職

畠中 健輔 氏 32歳 / 男性

学歴:私立高校 卒
旧・帝国大学 法学部 卒
米国大学大学院 国際関係学専攻 修了
TOEFL iBT 95点

はじめに

この度、(株)エリートネットワーク様の御支援を受けて、転職先を見つけることができました。
この場をお借りして、担当して頂いた転職カウンセラーの黒澤様をはじめ、スタッフの方々に厚く御礼申し上げます。

新卒時から約10年間に亘って勤務した国家公務員という職を離れ、民間事業者への転職を志すにあたっては、そもそも自身を評価してくれる企業があるのかも分からず、不安ばかりの活動でしたが、都度、エリートネットワーク様からの御支援を頼りに、なんとか志望企業からの内定獲得という形で活動を終えることができました。

転職を検討されている方々の中には、不安を抱えておられる方も多いかと思いますが、そういった方々が今後のキャリアを考える上で、私の経験が一助となれば幸いです。

前職を志した背景と職務経歴

そもそも、私が国家公務員を志した背景には、社会の基盤を支える仕事、それを実感できる仕事がしたいとの思いがあり、特段迷うこともなく志望するに至りました。
民間事業者の立場であっても、社会を支える仕事に従事することはもちろん可能ですが、国でなければできない仕事に対する憧れもあり、新卒就活時には民間事業者は志望せず、国家公務員一本で就職活動を行いました。

前職では、主に国際関係の業務に従事する機会が多く、途中、海外の大学院への留学も経験しました。
他国の政府機関との交渉・調整等を担当した際には、ダイナミックな仕事にやりがいを感じることも多々ありました。
また、日本の安全保障に関する仕事に携わる機会もあり、国家公務員でなければできない仕事に従事できたことは、貴重な経験だったと感じています。

転職を決意したきっかけ

一方で、自身の仕事の成果が社会に還元されている実感をなかなか得られないと感じる機会も多くありました。
業務に携わるうちに、世界の中で強い日本を作っていきたいとの思いのもと、国全体を俯瞰して調整を行う仕事はもちろん重要であると理解しつつ、より前線でプレーヤーとして戦ってみたいという思いを強く持つようになりました。

こうした思いの背景には、後述する霞ヶ関の慣行や、私が従事していた業務の内容、組織の体質があります。
このまま霞ヶ関で勤務し続けるという選択をした場合、将来的に後悔するのではないかとの不安を抱えるようになる中、仮に新しい環境に挑戦するのならば、年齢的にも余裕はないと感じ、転職という選択肢を具体的に考えるようになりました。

また、先述した海外大学院へ留学した際に、世界各国の留学生や日本の政府・民間企業から留学して来ている非常に優秀な方々と知己を得ることができました。
皆、広い視野を持ち、日本社会や世界全体をより良く、豊かなものにするために、自分に何ができるのかを日々議論していました。
それまでの霞ヶ関での業務経験の中で、必ずしも生産性が高い職場とは言えないと感じていた私にとって、日本社会に貢献する方法は、必ずしも国という立場からである必要はないと気づかせてもらうきっかけとなりました。

前職業務に関して、国会対応等、霞ヶ関での業務の内容やその実態については、現在では報道等を介して一般に知られている部分も多いところではありますが、概して非常に他律的であるという側面があります。
もちろん、自身の頭で考えて仕事をする必要がないわけではありませんが、仕事の優劣は、基本的には降ってくる仕事をいかに効率的に処理できるかにかかっています。
また、勤務地についても、転勤族となることを覚悟しなければなりません。
こうした環境下で過ごす中で、このままでは自身の人生を主体的に設計することができないと感じ、新しい環境を探すことに踏み切りました。

転職活動(エリートネットワーク様の御支援)

上記の思いから、一般的な転職サイトに登録したほか、知人に転職エージェントを紹介してもらう等、徐々に転職活動を開始していきました。
活動開始当初は、前職の性質から、コンサルタント職に適性があるのではないかとの指摘を複数の方から頂きましたが、自身の性格も考慮して、特定の分野に軸を持ってプレーヤーとして社会貢献できる道を探りたいと考え、現職に残ることを含めて、今後の道を検討していました。

そうした中、転職サイト経由で黒澤様から御連絡を頂きました。他の転職エージェント様と異なり、長期で腰を据えて働くことができる日本の事業会社を紹介して頂けることに強い魅力を感じ、御相談をさせて頂きました。

最初の対面でのカウンセリングにて、転職を検討するに至った経緯や転職への思いをお話しさせて頂いたところ、すぐに転職先候補となり得る優良企業を複数ご紹介頂きました。
そもそも、30歳を超えた年齢で国家公務員から新たな業界に挑戦できるのか、不安も大きい中での御相談でしたので、前向きなお話を頂けたことにまずは安堵したことを覚えています。

日本社会への貢献度が高く、これまでの自身の経験を活かすことができるという私の条件を満たす候補を、業種をまたいで御提案頂いたことで、自身の今後の可能性について、かなり具体性を持って検討を始めることができました。

その後、エリートネットワーク様には、実際に各企業にエントリーするにあたっての必要書類の内容確認や添削、スケジュールの進捗管理、面接のロジ調整、先方企業様との細かい調整を担って頂きました。
書類の作成に関しては、職務経歴書の記載振りや志望動機の内容について、丁寧に御助言を頂きました。特に、志望動機については、先方企業が求める人物像等を適宜指摘して頂き、思いがより伝わるような書き振りになるよう、修正して頂きました。

また、スケジュールの進捗管理に関しては、前職での通常業務もある中、きめ細やかに対応して頂き、ストレスなく活動を進めることができました。活動の中では、面接に先んじて適性試験を求められることも多い中、各社の試験の傾向や対策についても御教示頂きました。
試験対策を行うにしても、やはり実態を熟知しておられる専門家からの助言の有無は、その効率に大きく影響するように思います。
転職エージェント様からの御助言のお陰で、限られた時間の中でスムーズに対策を実施することができました。

企業との面接においては、細かい調整をお願いしたのはもちろんのこと、各面接後の反省点や改善点の検討についても、辛抱強く付き合って頂きました。
対策を万全に行なっているつもりでも、面接終了後には反省点が生まれることも多々ありましたが、あまり気にする必要がない部分や、逆に次の面接までに修正するべき点等について、客観的な視点から御指摘頂けたお陰で、最後まで活動を進めることができました。

今回の転職活動を振り返ると、前職での通常業務と並行しての活動だった中で、総じてきめ細やかに対応して頂いたことで、最後までやり切ることができたと強く感じており、大変ありがたく思っています。
また、面接期間中は、面接後にアドバイスと励ましの言葉を頂き、非常に心強く感じました。

一般的に、転職活動においては、周囲におおっぴらにその実情を相談することがなかなか難しく、面接の対応方針についても、一人で考え込んで煮詰まってしまうことも多いかと思います。
そうした中、経験豊富な転職エージェント様に的確に助言を頂きながら自信を持って活動に臨めたことで、内定獲得に大きく近づくことができたと感謝しています。

転職先への意気込み

転職先では、これまでの国家公務員としての実務経験を活かしつつも、基本的には全く異なる業務に挑戦することになります。
新たな環境に戸惑うことも多々あるかと思いますが、前職で培った仕事に対する基本的な取組姿勢等は大事にしつつ、これまでの固定観念に囚われることなく、可能な限り柔軟な考え方で適合していきたいと考えています。

転職活動開始時から内定を獲得した現在に至るまで、これまでの10年間の業務経験をリセットすることに対する不安は消えませんが、これまでの経験も今後の新たな環境の中で必ず役に立つものと信じて、少しずつでも前進できるように職務に邁進していきたいと考えています。

最後に

最後になりましたが、今回の私の転職活動に御助力を賜った黒澤様及びエリートネットワーク様に対して、改めて厚く御礼申し上げます。
この度、御支援の甲斐あって、自身の新たな可能性に向けて、最初の一歩を踏み出すことができました。
昨今、仕事への取り組み方も多様化し、各々が自身の価値観に基づいて、様々な生き方を選択していることと思います。
私の今回の『転職体験記』は、そうした選択のほんの一例に過ぎませんが、これを読んで下さっている方が今後の人生の選択を行う上で、少しでも参考にして頂ければ幸いです。

この転職者を担当したカウンセラーに
転職相談したい

この記事をご覧になったあなたに

転職情報

関連する転職体験記

転職体験記を絞り込み検索 全ての記事一覧は
こちら