理系修士卒、化成品の研究開発職の女性29歳。人に関わる仕事がしたいと、コーチングファームの講師に

理系修士卒、化成品の研究開発職の女性29歳。人に関わる仕事がしたいと、コーチングファームの講師に

No.1594
  • 現職

    【東証スタンダード上場 世界有数のコーチング・ファーム】
    総合職(法人営業、研修講師)

  • 前職

    【東証プライム上場 大手樹脂加工メーカー】
    研究開発部門 工業テープの技術開発職

板橋 菜摘 氏 29歳 / 女性

学歴:私立女子高 理数科 卒
私立大学 理学部 化学科 卒
アメリカ合衆国のリベラルアーツカレッジに留学(1年間)
東京工業大学大学院 理学院 化学系 修了
TOEIC Listening & Reading 870点
QC検定2級

① 日系化学メーカーで技術職を目指した理由

高校生の頃に遡りますが、高校1年生の時、得意な教科は化学と英語でした。
歴史や古典が苦手だった私は、消去法から理系を目指すことになります。
そのまま高校2年生での文理選択では何のためらいもなく理系を選択し、大学受験の際は化学科があり且つ好きな教科である英語に強い大学を選びました。

大学では、3年生まで化学を専攻しており、大学4年時には1年休学し米国留学を経験しました。
大学4年になるタイミングで帰国し、就活か大学院へ進学するかの選択を迫られた際、参加したセミナーの影響で ”大学院への進学” を選択することになります。
その理由は、”大学院に進学しないと技術者になるのは難しい” と、とあるメーカーの先輩社員に言われたためです。
“大学で化学を専攻した私は、化学の技術者として働くべき” という固定概念が自分自身に元々あったことも相まって、大学院進学を選ぶことはそれほど迷うことではありませんでした。
そこから必死に勉強し大学院受験を無事にクリアした私は、大学院修士課程でも引き続き化学の勉強を続けました。

修士1年目の終わりに再度就職活動をした際には、やはり化学の技術者として働くことを前提に企業を探しておりました。
更に、メーカー勤務である父の背中を見て育った私は、ものづくりに携わりたいという思いもあり、化学×ものづくり×技術者という観点で就職活動を開始しました。
特に総合化学メーカーであれば、色々なものづくりの現場に携わることができるだろうと考えて、総合化学メーカーを中心に数社エントリーしました。

就職活動の終盤では、化学メーカーの中でも日系企業か外資系企業か、どちらかを選ぶことになりました。
米国への留学経験をより活かせる職場はどちらなのかを考えた際、外資系企業の日本法人は日本国内で働く人材を求めていることが多いため、日系企業の方が海外への出張や赴任のチャンスが多いと思い、日系企業を選択しました。

最終的にご縁があって入社した会社では、入社後に配属先が決定するタイプの企業でした。
希望していた工場配属が叶い、ものづくりの最初から最後までを一貫して体感することができるという意味でとてもワクワクしていたのを覚えています。
社員のほぼ全員が化学専攻の大学院出身者であり、化学の知見が必要とされる部署に配属されたので、やはり大学院を志し、化学の勉強を続けてきて良かったと素直に納得しました。

② 入社した会社での担当業務

新卒時に入社した会社では、工業テープの開発を担当する部署に配属されました。
一般的にホームセンターで売っているようなテープではなく、基盤の技術に更に機能性を付与したテープの開発を担当していました。
工場勤務ということもあり、製品の製造安定化・品質改善がメインの仕事でしたが、一方で開発品を国内外に拡販する仕事にも従事しておりました。
原料入手に始まり、製品設計、製造プロセスの開発、そして拡販と多岐に亘る業務に携わり、ものづくりの現場を一通り経験することができました。

職業上、営業部門、製造の現場スタッフ、国内外の顧客、他拠点の技術者との交流が多く、周囲と上手く連携する力は自身の最大の強みとなりました。

また臨機応変な対応力も強みと考えています。
例えば、原料入手先の突発的な事故による代替品検討や外注先との契約内容変更にも動じず、関係者との密な連携とスケジュール調整を行うことで、従来予定していた上市時期を遅らせることなく対応を完了できました。

③ 今回転職に至ったきっかけ

新卒で入社して5年目になり、4月から大きい仕事の主担当を任されることになりました。
今まで培った経験や知識を活かし新たな製品の開発にあたる一方で、多数の関係者をリードする役割を与えられました。
最初は新しいことにチャレンジできる環境にワクワクしモチベーション高く業務に携わってましたが、担当してから2カ月くらい経ったあたりから徐々に、前向きに仕事に臨んで無い自分に気づき始めました。夫からも前ほど活き活きとしている感じが見られないと言われました。

そのような状態になってしまった原因を探るため、5年目という節目に、これまでの人生を振り返ることにしました。
時間はかかりましたが結論を出すことができました。
それは、” 勉強としての化学は好きだが、化学を仕事で活かすことに魅力を感じられずにここまで仕事を続けてきた ” ということです。そのために主体的に開発に臨むことができていなかったのです。
今まで化学のバックグラウンドを持つ私には、化学関連の仕事に従事することしか頭にありませんでしたが、夫の助言もあり、化学以外で私がワクワクできるものを見つけたいと思うようになりました。

また、前職では5年目は一つの節目の年になります。
5年目の最後には階級試験があり、合格すると等級が一つ上がります。階級試験では5年間で成し遂げたことや今後ありたい姿を発表し管理職の方々に評価されるのですが、合格し等級が上がると、ある意味その会社で ”一人前” と認められることになります。
この会社で一人前になることが私のなりたい姿か?と考えた時、率直にそうではないと考えました。
そのため、他人の評価を気にする ”あるべき姿” よりも、自分主体で考えた時の ”なりたい姿” を目指そうと考え、転職を決意致しました。

④    転職活動の軸

徹底したのは自分の ”思い” に忠実になることです。
年収は〇〇以上でなければならない、世間に名の知れた企業に就職しなければ認められない、化学を専攻していたから化学関連の仕事に就かないと強みが活かせないなど、他者の評価ばかり気にしていた新卒時代ですが、社会人5年目にしてようやく自分の心の声を聞ける余裕が出てきました。
転職活動時には上記にこだわることはしませんでした。そうできたのは家族のサポートがあったからかもしれません。

転職活動する際に軸にしていたのは以下です。
・人の役に立てる、人との関わりを増やせる、人に貢献できる仕事
・人の自発性や主体性に直接働きかけられる仕事
・海外関連の仕事に携わる機会があること(+α )

他にこだわった点は勤務地です。
独身の時にはあまり気にしていませんでしたが、ライフスタイルの変化に伴い重要視するポイントに変わりました。

上記の希望を満たす仕事を幅広く探す中で、(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの久井さんに候補企業を多数挙げて頂き、数社に絞り込んでいきました。

⑤    転職活動を通じて気づいた点、反省点

・気づいた点:
1)選考のスピード感が新卒就活時に比べて早い
転職活動を始めておよそ3カ月の間で、内定を頂くことができました。
エントリーのタイミングや面接の日程調整などを転職エージェントを通して行っていたのが大きいとは思いますが、あまりの早さに圧倒されました。
自己分析や志望先がある程度絞り込めていれば、テンポ良く転職活動を進めることができます。

2)面接対策が大切
アドバイスを元に、正直ここまでやる必要があるのか?と思うぐらい面接対策を行いました
スクリプトを作成し、何度も口に出して練習し、さらにはエリートネットワークの久井さんと納得できるまで面接練習を行いました。
そのおかげで、あまり緊張することがなくリラックスして本番の面接に臨むことができました。

・反省点:
特にはありませんが、早めの段階で1社に絞って選考を進めていたのは、今思うと危ない選択だったかもしれないと思います。
その1社が不合格だと後がないという点では、メンタル的にしんどい時もありました。
結果的にご縁があってその1社に入社できましたが、もし希望の求人案件がいくつかあった場合には、並行してエントリーしておいた方が良いと思います。

⑥    エリートネットワークを利用して良かったポイント

最大の魅力は、個人に寄り添ってくれるところです。
実は他社のエージェントも並行して利用していたのですが、比較してみるとよりエリートネットワークさんの強みが際立ちます。
他社では個人に寄り添うというより数をこなしている感じがあって、機械的な返答や遅いレスポンスが続き、徐々に信頼を失っていきました。

一方でエリートネットワークの久井さんは、困ったこと・確認したいことがあればすぐにレスポンスを下さり、より詳細な部分については夜遅い時間にも関わらずWEBミーティングで補足して頂きました。
実は新卒の就職活動の際は、あまり面接のコツなど知らないまま面接を受けて落ちるという苦い経験もありましたが、今回の転職活動では面接対策までしっかりサポート頂き、落ち着いて面接に臨むことができました。

また、理系出身者の転職に強い点も魅力的でした。
実際に私の転職活動をサポートして頂いた久井さんは、私と似たような化学専攻の道を歩んでこられたことを教えて頂き、とても親近感が湧きました。
理系ならではの境遇も理解して頂き、私の転職活動に対する思いも汲んで頂いた上で、私にマッチする求人案件を多数揃えてくれました。

⑦ 次の職場にかける意気込み

次の職場は、業界も職種もまったくの未経験の場所になります。
ですが、今のところ全く不安はございません。
その理由は、私が自分自身の心の内なる声を理解して転職活動に臨んだからだと考えています。

もともと新卒で就職活動していた際には、自分の中にある固定概念が邪魔をし、自分自身の声に耳を貸すことができませんでした。
今回思い切って ” 化学関連以外の仕事に就きたい ” という声に従ったことで、こうして転職活動を進め納得した仕事を見つけることができています。

これから新天地での生活が始まりますし、正直最初に担う業務もまだ分かっていない状況ではありますが、新しい環境が楽しみな気持ちが大きいです。
転職は人生の中でも大きな転機になると思いますが、自分一人では決断できなかったですし、こうして進められることができていなかったと思います。
ぜひ頼れるプロを探し、変わりたいという気持ちに従ってみて下さい。悩むことがあれば、些細な事でもエージェントに頼ることをおすすめします。

全力でサポートして頂き、ありがとうございました。

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