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投資用物件部門 個人向け営業
川田 優子 氏 25歳 / 女性
学歴:新潟南高等学校 卒
新潟⼤学 経済学部 卒
初めて転職が頭に浮かんだのは、半年前。まだ勤続年数は丸2年に満たないタイミングでした。初期配属からずっと営業をしておりましたが、新しく発足したマーケティング (正確にはマーケとは少し違いますが) チームに異動となった際に転職を思い立ちました。
入社当時から転職自体は視野に入っており、会社・業界自体も転職が当たり前の世界ではありました。ただ、不出来ながらも営業の仕事には熱中しており、前日に急に異動を言い渡されたことへの反発心・無用なプライドにも多少背中を後押しされつつ、この期に「営業職」としてのキャリアを見直してみることにしました。
結局その新設のマーケティング業務を担当したのはたった 2ヶ月ほどで、すぐに元の営業チームに戻ったのですが、別の業務に移されたことで、それまで仕事にのめり込んでいた気持ちが一度リセットされ、冷静に将来を考える余地が生まれました。
正直、最初は勢いで「辞めてやる!!」というような気持ちもありました。ただ、一時の感情で自分の将来を決めてしまうのは嫌だったので、本当に転職の必要があるのか、そもそも今後の人生で自分はどのようなキャリアを積んでいきたいのか、落ち着いて考えてみることにしました。
いつかは転職をするつもりだったので、次はどのような仕事がしたいのかというところから、まずは考えました。
「同じ業界は絶対避けたい」と言うのが一つの結論で、であれば、「下手に今の会社で時間を使うより、他の業界・会社に順応しやすく、実績よりポテンシャルを見てもらいやすい今が、転職のベストタイミングなのでは」という考えに行き着きました。
そしてせっかく業界を変えるのであれば、現職に感じている不満をできる限り解消したくなり、最終的には後述のような軸で転職活動に踏み出しました。
ネットで転職に関する情報収集をしていると、「第二新卒での転職はやめておけ」という文言をよく見かけるかと思います。一方で「1社目に染まり切らないうちにポテンシャル採用してもらった方が良い」という文言もよく出てくるように思います。
転職を考え出した時は勤続年数が 2年にも届いておらず、転職を決意するまでにこの点はかなり悩みました。結果として第二新卒のうちに転職したのですが、結局どちらがいいのかはその人の状況によるのかなと思います。
私の転職では「業界をまるっきり変える」という目標がありました。「個人営業から法人営業に移り、不動産業界からは抜けること」がゴールでした。従って、この先不動産の個人営業でいくら実績を上げても、自分の行く先の業務には直結しません。ということは、きっちり3年の経験を積んでも、次の会社では評価されない可能性が高いのではと考えました。であれば、納得いく転職にならずとも、さっさと別業界に移ってそちらで実績を積んだ方が、自分が納得できるキャリアへの近道になるのではという結論に至りました。実際、色々な求人を見た限りでは、必須条件に「法人営業の経験」を含む会社がかなり多かったですし、応募した「有形商材の法人営業」のポジションは全く書類選考が通りませんでした......。
残ったところで、「3年続けた」という実績がつくだけで、現状でもぱっとしない業績でしたので、これ以上に面接官の目を引けるだけの成果を出せる自信がなかったというのもあります。(シンプルに契約件数が増えるだけで、平均契約件数の増加や新しい技能や賞が付与される可能性は低いだろうなと思っておりました。)
同業界内における転職でも、業務内容・商材を変えたい方、環境を変えたい方など、様々かと思いますが、ご自身がどのくらいの期間でどのくらいの実績を積めそうか、自分の行きたい先でどのように評価されそうなのかを基準に転職時期を決めるのは、一つの手段ではないかと思います。
それぞれ下記の通りです。
<新卒時代>
☆主軸
▷役に立っている実感の強い仕事
→自分の仕事に価値を感じられる方が熱中しやすいので、一番大事な観点でした。
▷社会人としても1人の人間としても成長できる仕事
→「感情に振り回されず、一緒にいて居心地がよく、本質的でストレスフリーな会話ができる人」に対する憧れがあり、営業職に就けばいつか自分もなれるでしょ! と思っていました。
→特別やりたいことがあるわけではなかったので、とにかくなんでもいいから働いてみて、自分が好きなこと、嫌いなことを知っていけばいいのでは、という行き当たりばったり主義者です。であれば、最初はとにかくきつい仕事をしておけば、次に困らないのではと考え、「みなし残業のある会社」をあえて志望していました(笑)
▷実力主義
→思い込みで突っ走ることも多い人間なので、できる限り数字を根拠とする仕事をしたいという点と、自身の成長のためにも実力主義の営業職を望んでいた側面もありました。
☆その他の副次的基準
▷自分の実生活に役立つ知識がつくかどうか
→もともと経済学部でお金や投資 (やったことはなかったですが) に興味があり、大金を使って投資をする人を目の前で見たい、加えて不動産の情報を内部から見てみたいという考えで、最終的には投資用不動産の業界に絞った就活をしておりました。
▷人の良さ
→特に営業職はその会社の空気感に、本人の営業スタイルが染まる部分があると思います。その会社で働く人が自分の未来と考え、自分が目指したいと思える人のいる会社に入りました。ちなみに就活を始めてすぐの頃に(株)エリートネットワークさんを知り、すごくいい会社だなと思って選考受けて落ちました!!!
実際前職で働いてみて、他にも賢い選択肢もあっただろうとは思いますが、前職でしかできない経験もあり、自分が求めていたもの自体は全て揃っていたので、我ながらいい会社に入社できたと、就活生時代の私によく頑張ったと褒めてあげたいです。
<転職活動>
☆主軸
▷役に立っている実感の強い仕事
→営業職は、実際にお客様に良い影響を与えられたという実感を持って働けておりましたので、続けたいと思っておりました。
→前職を頑張れたのは商品に自信を持てたからこそ。どんな業界へ行くとしても、自信を持って推奨できる商材かどうかはかなり気にしていました。
▷社会人としても1人の人間としても成長できる仕事
→実際前職ではかなり成長できたと思います。みなし残業60時間/月の生活に、少ない体力ながらに適応し (実際の勤務時間は算出が難しいが恐らくみなしで足りていない)、挫折も徐々に乗り越え、以前よりは自分の感情に振り回されず達観した視点を持てるようになってきたと思います。
→前職で自分の望むような成長ができたという感覚があったため、同様の仕事を求めてはおりました。ただ、前職ほど仕事にのめり込むのは健全ではないと思っていたため、もう少しキツさは緩和しつつ、前職のようにのめり込めるくらい熱中できるやりがいのある仕事を求めていました。
▷安心感をもって続けられる仕事
→新卒時代の考えに加えてこちらも大事な軸になりました。前職では、長くこの会社ではやっていけず、転職するなら同業は嫌だという気持ちのまま働いている状態で、漠然とした不安が絶えず仕事に集中し切れない部分がありました。予想できない世の中ながらも最低限の精神的な安心を確保して働きたい気持ちが強くありました。
→将来のステップアップがイメージしやすい業界・業務内容か、知識経験を積み重ねてレベルアップしていける仕事かどうかを特に気にしながらお仕事を選んでいきました。
☆その他の副次的基準
▷人の良さ
→働く上でも、考え方が合いそうな人が多いほどお互いにストレスフリーですし、転職の際も、ロールモデルとして目指したい営業マンがいるかどうかは 1 つの基準でした。
退職後の転職活動といえる活動は3週間程度でしたが、マーケティングチームへの異動をきっかけに転職を思い立ってから退職するまでは丸5ヶ月かかりました。思いつきで適当な転職をして、またすぐ退職するようなことは避けたかったので、自己分析と求人検索をのんびりやっておりました。気持ちの面では今すぐにでも次に移りたいという状態でしたのでまったりはしていませんでしたが、焦って決めるものではないと気持ちを落ち着かせ、じっくり考え、応募する求人の選択と履歴書・職務経歴書の作成、面接で話せるくらいまでの思考の整理を、退職までに進めていました。書類選考を数社応募し、面接日程の調整を始めた段階で退職をしました。
転職先が決まる前に退職してもいいのか。
最初はネットで求人を検索しました。自分の将来を他人頼みで決めてしまうのは嫌でしたので、できる限り自力で仕事探しをしたいと思っていました。有名どころの求人サイトをたくさん見ましたが、最終的には一番見やすかったオープンワークばかり見ていました。そこで初めての応募を試みて、どうやら平日でないと面接は難しいらしいという事実に初めて直面しました。冷静に考えてみると当たり前なのですが、周りの友人達も在職中に難なく転職先を見つけていたので、こんな障壁があるとは思いもよりませんでした。
前職の勤務時間は 9時―21時は基本固定、仕事を休むにも詳細の報告が必要で(病院に行くために休むなら診察が終わってすぐ上司に電話で報告しないといけないなど)、うまくごまかすのが苦手な私には在職しながらの転職活動はほとんど不可能でした。
ただ、本当にこのまま退職してしまっていいのかについては、流石に自分だけでは結論が出し切れず、エージェントに相談してみることにしました。在職しながらであれば時間的制約、退職後であれば金銭的制約がかかってくるので、どちらにせよ少しでも転職活動期間を短縮するためにもエージェントを利用するの方が賢いのではないか、と言う考えもありました。何社か連絡を取り、就活時代に気に入っていた株式会社エリートネットワークさんにも連絡を取りました。
結論、自分でも少し求人を見つつではありましたが(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの木村さんを頼ることに決め、転職の進め方については、退職後に本格始動する方針に決めました。エージェントを頼って本当に良かったなと思っていますが、自分の転職のイメージが固まってくるまで人の意見を入れずに自力で色々調べる時間も作れてよかったなと思っています。
他社さんと比べて特に好きだったところは、お仕事が本当に丁寧で求職者に寄り添ってくださることと、対面での転職相談も引き受けていただけた点です! 直接話さないとうまく伝え切れない部分もありますし、私の要望を丁寧にヒアリングしていただけました。
他の方は存じ上げませんが、木村さんは特に感情的な話にも向き合ってくださり、会話しているときの空気感がめちゃくちゃ話しやすくて、安心して相談することができました。求人もぽいぽいメールで送られてくるような形ではなく、一社一社丁寧にご説明いただき、私に合った会社を見つけてきてくださいました。その分、求人量は少なかったなという不満はありましたが、他社でたくさん送られてきた求人は結局興味を惹かれなかったり通過しなかったりであまりまともに選考が進まなかったので、紹介いただいた求人の質は圧倒的に高かったなと感じています。
ご相談する中で、在職しながらの転職より、退職してからの転職の方が私にとっては利が大きいと結論づけることができ、退職後の転職を選択いたしました。退職してしまって良いものかとお悩みの方は、エージェントを利用して相談しながら進めるのがスムーズなのではないかなと思います。
選考が進んだのは医療系 IT 企業ばかりでした。内定が出た2件共に医療系 IT です。正直、転職を始めたばかりの頃は、より知識の積み重ねができそうな「有形商材」の営業を志望しておりました。前職で不満を感じたことを全て解消したいという思いがあったので、「知識・経験が活きそう」であればあるほど魅力的に感じていたためです。
ただ、実際に私の好きな仕事は「柔軟に解決策を提案していく」形の営業で、有形より無形のほうが恐らく性に合っているんですよね。実際に選考が進むのも無形、面白そうだと感じる業務も無形だったのに、前職の不満を次の会社に引き継ぎたくない気持ちが強すぎて「有形で選ばないと」という思い込みがありました。
IT は無形の中の無形という感じがして、当初は完全に選択肢から除外して、IT 関連の業務を勧められないように学生時代取得した IT パスポートも履歴書や求職サイトの登録内容に一切記載しないという徹底ぶりでした (笑)
初めてエリートネットワークさんから求人のご紹介を受けたときも、 IT 系は外してほしいとお伝えしました。
ただ木村さんは、転職のイメージや流れを丁寧に教えてくださり、最初から選り好みせずに、受けながら進めていくべきだということを教えてくださりました。他のエージェントさんだと、私の要望を全て受け入れてくれていたので、対応の違いに驚きましたが、納得感はあり、実際自分が本当に入りたいと思える会社と出会わせてもらえたので、感謝しかありません。こういった助言やご協力がなければ私の転職は間違いなく長引いてしまっていたはずですし、成功したと思える会社に入れたかどうかも怪しいです。
この文章を書いているのは転職してから 2ヶ月目です。
実際入社してみて、面接時のイメージとの違いは良くも悪くもあったりはしますが、既に同僚とかなり打ち解けられて、仕事も楽しく取り組めています。業界を変えた転職にも拘らず給料もほぼ落とさず (まだインセンティブや昇給の様子が分かり切っていないので何とも言えませんが少なくとも基本給は上がりました)、かなりいい環境に移れたなと幸せな気持ちでいます。転職を頑張って良かったです!!「思い立ったが吉日」が座右の銘なのですが、転職に関してだけは、ちゃんと苦しみながらも時間をかけて思考を整理して調べて取り組めたことは本当に良かったなと思います。勢いで動いていても結果的にこの会社に同じような形で入社したかもしれませんが、そうしたらきっと他に選択肢はなかったのかな という気持ちが残ったままで、ここまで真っ直ぐにこの仕事と向き合えていないだろうと思います。
これを読んでくださった方に、転職をしたほうがいい、しない方がいいと安直なアドバイスはできませんが、1つの事例として参考にしていただけますと幸いです。
また、色々と振り回してしまった部分はあったかと思いますが、お力添えいただきました木村さんには大変感謝しております。ありがとうございました。