【東証プライム上場 首都圏が地盤の有名私鉄グループ】
都市開発本部 都市事業のコンストラクションマネジメント
【東証プライム上場 スーパーゼネコン】
設計本部 設備設計部 大規模施設の設計・監理
井岡 一哲 氏 31歳 / 男性
学歴:難関私立大学 大学院 理工学研究科 修了
建築設備士 一次試験通過
ファイナンシャルプランナー2級
学生時代は、建築の「設計」の仕事を志していました。
その理由は、昔から細かい作業を行い自分で手を動かして何かを作ることに興味があり、それを通して人の役に立ちたいと考えていたこと、そして「ものづくり」の中でも特に規模が大きく、人々の生活の基盤となる「建築」に携わることで、より多くの人々の役に立てると考えたことです。
設計の中でも「設備設計」を志望していましたが、昔から地球温暖化などの環境問題に関心があり、その解決の一助となる仕事をしたいと考えていたことと、「建築業界が排出するCO2排出量が、産業全体の3〜4割を占めている」という状況を知り、建築の省エネルギー化が果たす役割は非常に大きいと感じたことが理由でした。
「建築物を利用する人々が快適に過ごせる環境をつくるとともに、省エネルギー化によって地球環境にも貢献したい」との思いから、機械設備設計を志望しました。
新卒の就職活動時は、建設会社(スーパーゼネコン)の選考のみ応募しました。
当時は、
・大規模建築の設計に携われること
・年収が高いこと
・知名度や社会的地位が高いこと
を重要視して就活を進めました。
前職の企業を選んだ理由は、
・インターンシップに参加した際に、面倒を見て頂いた社員の方々が優しかったこと
・仕事にやりがいを持って取り組んでいる先輩社員の姿を見て、自分もそのように働きたいと思ったこと
でした。
前職では、主に商業施設、学校施設、複合施設の新築・改修で設備設計を担当してきました。
ZEB認証など環境認証を得るための省エネルギー技術の提案・採用を行ってきた経験から、省エネルギー設計の知見を得ることができたと考えています。
今回転職するに至った理由は、大きく2点あります。
1点目は、ワークライフバランスを改善したいと考えたためです。
前職では残業時間が長く、平均でも月60時間、繁忙期は80時間を超えており、休日も出勤を求められることがありました。
子どもが生まれたばかりでしたが育児を満足にできず、平日は妻に任せきりでした。
自宅に帰ってきても子どもの寝顔しか見られないことに危機感を感じ、早期に改善が必要と考えたことが主な理由です。
2点目は、前職での仕事が顧客・施主からの要求に応えることのみで完結しており、私自身のやりたいことが本当に実現できているのか疑問を感じたためです。
会社としての姿勢が、顧客の言いなりで顧客から要望されれば休日の出勤も厭わない状態となっており、働き方改革にも逆行している組織体制が自分には合っていないと感じました。
転職活動を行うにあたってこだわった点は、下記の4点です。
・残業時間が少ないこと(家族と過ごす時間を確保するため)
・勤務地が東京であること
・転勤がないこと(自分の居住地を会社の都合で振り回されたくなかったため)
・自分がやりたいこと、実現したいことに直結した仕事であること
逆に、こだわりを捨てた点は、「業界にはこだわらないこと」です。
省エネルギー・脱炭素に携わりたかったので、エネルギー業界が最も合っているだろうと当初思い込んでいましたが、
・自身が望む働き方(残業20〜30h以内が可能か?)
・業界(伸びている業界か? 下降している業界でないか?)
・年収(上がるか、下がるか? 下げるなら現在の年収からどれだけ下げても良いか?)
・私自身のスキルを最も活かせるのはどのような仕事、会社か
・私自身がやりたいことは何か(省エネルギーに携わりたいと言っても具体的には?)
を見直し、総合的に考えた結果、業界を絞らず、会社の知名度への先入観(自分が企業名を知っていただけ、等)を捨ててフラットな目線で一から業界選び、会社選びを行いました。
まず、先入観を持たないことが重要だと考えます。
自分の知らない会社でも調べていくと自分の望む働き方に近かったり、反対に、自分の知っている会社でもよくよく話を聞くと違うなと感じたりと、勝手に自分で選択肢を狭めないことが大事だと思いました。
働き方、年収だけを見て応募しても、当然ですが合格は難しいと思います。
自分のやりたいこと、実現したいこと、なぜその会社であれば実現できるのか(なぜその会社でなければならないのか)をきちんと説明できなければ、先方の納得感は得られません。
自分の中で、本当にこの会社に受かった時に入社することに納得し、心から行きたいと思える会社でなければ、面接時に熱意が伝わりにくく内定は難しいと思います。
ただし、複数社の選考を受けて面接の「パターンを知ること」「場慣れ」はしておくことをおすすめします。
(自分は緊張しやすいタイプだったので、面接が始まって「今回はこのパターンか」と勘づくことができれば、受け答えをしやすかったです)
応募する会社のHPは隅々までチェックしました。特に、会社の理念、方針、採用ページが為になりました。
(中途採用、新卒採用のページは、先輩社員がどのような仕事をしているか、どう感じているかを最低限読みました。就職・転職希望者にとって良いことしか書いていませんが、自分の考え方と大きく間違っていないかという観点で参考になりました。)
入社後に、「前職では何もしていなかったのか」と思われないよう、まずはできることを精一杯頑張ること、自分のスキルを活かしさらに伸ばすことを心がけたいと思います。
早く職場に馴染めるよう、コミュニケーションは積極的に取っていきたいです。
転職活動を通して、自分のやりたいこと、実現したいこと(仕事内容だけでなく、働き方、家族との時間の取り方)、そして「今後の人生をどうしていきたいか」を見つめ直す良い機会となりました。
振り返ると、今までの自分は井の中の蛙の状態で、前職の会社しか知らず、また他の会社を知ろうともせず与えられた環境下で淡々と仕事をし、変わろうという意識さえありませんでした。
子どもが生まれ、家族との時間について改めて考える機会がなければ、そのまま淡々と働き、長時間労働になっていてもどこか「仕方ない」と割り切りって現状維持に甘んじていたと思います。
そして、いざ転勤などの大きなイベントが降ってきた時に、「どうしよう」と慌てて初めてそれまで自分の今後について深く考えてこなかったことに後悔していたはずです。
しかし、その時には既に遅く(その時点で転職を考え出しても間に合わないので)、結局は会社の意向に従うだけになっていたと思います。
妻も東京から離れることは不安に感じており、子どもも将来転園・転校になるとかわいそうだと思っていたので、今回の転職で「東京勤務で転勤がない」会社に入社できることが非常にありがたいです。
今回、(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの横関さんに非常に手厚くサポート頂きました。
些細なことから、少しでも不安・懸念に思ったことまでご丁寧にご相談に乗って頂けたおかげで、自分の納得する会社にご縁を頂くことができました。
職務経歴書の書き方、面接の準備の仕方、面接前の心構え、どんなことを面接で聞かれそうかなど、沢山のことをご教示頂き、良い意味で気を遣わずいつでも気軽にご相談できる関係性を築いて下さったおかげで、今回の満足のゆく結果につながったと思います。
週1回の定期的な打合せだけでなく、突発的なご相談にも快くご対応頂き、精神的な面でもサポート下さったことが、非常にありがたかったです。
この場をお借りして御礼申し上げます。誠にありがとうございました。