【東証プライム上場 世界展開する医療機器メーカー】
製品開発部門 製造工程設計エンジニア
【東証プライム上場 医療機器・医薬品メーカー】
再生治療部門 新規生産工場立ち上げ、製造工程管理マネジメント、製造オペレーター育成のプレイングマネージャー
鎌田 敏弘 氏 41歳 / 男性
学歴:公立高等学校 卒
国立大学 工学部 応用化学科 卒
甲種危険物取扱者免状
日本商工会議所簿記検定試験 2級
大学時代は化学と物理学を組み合わせた次世代の大気中粉塵環境測定法の研究を行っておりました。
新卒の就職活動では、『化学と物理学を活かす』、『人の命を救う』という2軸に絞り、医療機器・製薬・研究化学系のメーカーを重点的に受けました。学友と比べて内定が決まるまで時間を要しましたが、最終的には学長推薦によりグローバル展開も積極的に行っている医療機器メーカーへ無事入社するに至りました。
入社より約16年のキャリアの中で、製造工程の改善、製造ライン増設の立ち上げ、既製品のコストダウン、新規創薬プロジェクトにおける製造量産ラインの開発及び立ち上げ、製造工程管理マネジメント、及び製造オペレーター育成のプレイングマネージャーの業務を経験しました。
<入社より5年間>
製造開発部に配属され、主に医療機器の製造ライン設計・改善・立ち上げ業務に携わりました。本部署には5年間所属しましたが、『確立された製造工程の改善』、『製造ライン増設の立ち上げ』、『製品材質変更による生産コストの低減』、これらを製品品質を低下させずに遂行することの難しさと奥深さを身を以て実感しました。
これらの業務を通じて、製造部門のみならず品質管理、生産管理といった他部門との横断的なコミュニケーション力の重要さをスキルとして身に付けられたと思います。
また、海外工場新設ラインの立ち上げ業務にも携わり、海外出張による異国での仕事のスピード感や進め方や、現地オペレーターとの英語での会話による技術移管といった、グローバルコミュニケーションも身に付けることができ、自分の中で海外出張へのハードルが良い意味で低くなったと思います。
<入社6年目~14年目の8年間>
これまでの医療機器部門と打って変わり、新規創薬プロジェクトメンバーの一員に選出され、治験から商業化までの業務に携わりました。中でも、私は新薬の製造ライン設計・立ち上げ業務に注力しました。ここでは過去5年の国内での実務経験を活かして熱量を持って進められました。
その後、無事治験をクリアし商業化へ向け、新たに生産工場の立ち上げ業務を行いました。ここでは、海外での実務経験を活かすことができました。
製法、製造所が揃ったことで、次のステップとして私自身が製造工程管理マネジメントに従事し製造チームを率いて新薬の生産を指揮してまいりました。
この8年間で、引き続き部門を跨いだ横断的なコミュニケーションに加え、中間管理職として必要な素養、具体的には上司と部下、それぞれの視点より求められる課題とその解決方法を咀嚼しながら仲介役となって1つの目標に向かって円滑に進める調整力を身に付けられたと思います。
<入社15年目~直近までの2年間>
入社1~2年目の新人の人材育成業務を行うことになりました。具体的には、製造オペレーター育成、及び社会人1年目研修担当のプレイングマネージャーを行いました。これは、新薬の製造オペレーターの育成が非常に煩雑であるため、それに特化した部門を新設したことに伴い私が一員として選出された形になります。
この2年間は、自分よりひと回り以上若い新入社員の考え方や心の機微を感じ取り、固定観念に囚われず広い視野とアイディアを持って接していく大切さを身に付けられたと思います。
このように様々な業務を経験しましたが、中でも製造ライン設計・立ち上げ業務はスピード感を持って高品質製品を量産可能な形にする必要があり、振り返ってみると個人的に最も熱量を持って取り組んでいたと実感しております。
人材育成業務を2年間経験してきて、製造ライン設計・立ち上げ業務ほどの熱量を持って取り組めない状況がずっと続いており、日々モチベーションが低下するのを感じながら過ごしておりました。業務の性質上割り切っていたつもりでしたが、目標・ゴールが不明瞭であり、良く言うとほぼ制限無く個人の裁量で進められるが、私の意思に関係なく目標の軸が大きくブレることが多々あり、常に濃霧の中で閉塞感を纏いながら日々業務に取り組む中で、漠然と『このままで良いのか』という焦燥感を抱くようになりました。
加えて、私自身40歳という節目を迎えたこともあり、思い切って環境を変える良い機会だと考えたこともきっかけの一因です。
改めて残りの人生の働き方を真剣に考え、健康な今のうちに新たな環境で若い頃のように熱量を持ってチャレンジをしたいという想いに掻き立てられ、新卒入社よりずっとお世話になった会社から離別する覚悟をして転職活動を開始しました。
初の転職となることと、40歳という年齢を考慮し、単独ではなく転職エージェント経由での転職活動を試みました。複数のエージェントさんと活動してみた結果、最も親身に話を聞き時間を割いて下さった(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの黒澤さんと転職活動を進めることを決意しました。
まず最初にこだわったことは、『熱量』です。
年収や企業のネームヴァリューなどよりも、熱量を持ちヒリヒリする時間を過ごせるような仕事をしたいというのが、当時の私自身の心の叫びだったように思います。熱量を感じられる業務を念頭に置き、その他の転職活動軸を決めました。
転職活動の軸
・社会、人の幸せに貢献できる仕事
・エンドユーザーの声を直に聞くことのできる仕事
・上記のために部門内、部門間問わず互いに切磋琢磨できる会社
そのような意味でも、前職と同業種に拘る必要は無いと考え、転職活動初期は敢えて異業種へのアプローチを試みました。
また、独身ということもあり勤務地にはこだわりませんでした。むしろ、勤務地変更は生活環境を一変させる意味でプラスと考えました。
結果的に、転職活動開始より約5ヶ月後、私の希望を満たし且つ転職活動軸にマッチする同業他社の医療機器メーカーから内定を頂くに至りました。
ただし、内定までの道程で異業種企業の面接を複数回経験し、これまでよりも仕事に対する視野が広がり様々な業界への知見を深めながら転職活動を行うことができました。
1. 企業選考の応募をする前の事前準備が非常に重要である。
具体的には、以下の2点です。
・過去からの業務経歴の棚卸し……棚卸しをすることで、自分の強みを俯瞰できる。
・転職理由の明確化……明確化しないと、転職の軸が決まらない。
今振り返ると、私が転職活動に踏み切る際にこの2点を “ 言語化する ” ことが一番の課題でした。
ただ、この点は黒澤さんとのweb面談を通じて解決できました。黒澤さんは、私の話す一言一言を添削するイメージで端的に言語化し直してくださりました。そのおかげもあり、テンポよく企業選考への応募というアクションに移れたと思います。
2. 面接練習は絶対にした方が良い。
新卒時代以来十数年振りの選考面接ということもあり、PCで面接の想定文を作成し、面接前日や直前には音読しながら面接に挑みました。5ヶ月間で一次、最終含めて約10回面接を行いましたが、練習をすることで面接当日は自信を持って発言をすることができ、先方企業へのアピールポイントになったと思います。
また想定文に関しても黒澤さんから様々なアドバイスを頂き、自分で作成した想定文をより的確に先方企業様へ伝わるよう添削頂き、これも先のアピールポイントに繋がったと思います。
3. 面接終了直後すぐに振り返りフィードバックする。
私は複数企業の面接を受けましたが、面接終了後はすぐにメモに残し、先方の反応や自分自身の手応えをメモしました。
手応えがイマイチだった場合も、具体的に何故そう思ったのか、自分の言動や先方質問への受け答えの内容が良くなかった等、気になったことは記憶が鮮明なうちに残しました。私は面接直後にPCだったり、出先ならノートにキーワードを殴り書きし、後で時間を作って文章化し(短文で良い)、黒澤さんにフィードバックしました。こうすることで、落ちてしまった面接内容を改善し次の面接に活かし、面接での対応の精度を上げていきました。
面接自体の慣れもありますが、転職活動後期になるにつれて面接時の先方のリアクションが良くなることを実感しました。
強いて挙げるならば、活動初期は無闇やたらと異業種への応募に拘り過ぎてしまいました。
これは転職活動者の年齢にもよりますが、私のような40歳で管理・監督職経験者の場合、当然転職先でもマネジメントを軸とした即戦力が求められます。そのため、医療機器・医薬品メーカー業界以外は書類選考で落ちることが多かったです。
他業種の企業の最終選考に進んだこともありましたが、先方との微妙なミスマッチにより落選してしまいました。
こればかりは年齢、経験によって十人十色なため一概には言えませんが、40歳前後の方が未経験の業界へチャレンジしたいと思うならば、それ相応の覚悟は必要であると感じました。
このことについては、黒澤さんとの初回面談の際にもはっきりと仰って頂いたことでもありますので、私自身が無鉄砲に突っ走り過ぎたかなと今になって思います。
初めての転職ということで、今は期待と不安が入り混じった心境です。
これまで培った実務経験やスキルを以て、次の職場での新たな学びを得るとともに、私も新たな学びを与えられればと思います。
一次面接や最終面接の場で、同僚となる方や役員の方より、これまでの私のキャリアと人間性を見込んで期待していること、求められる役割を真摯に伝えて頂き、強い熱量を感じました。当然即戦力を期待されており、結果・成果を出さなければ埋もれてしまうと思います。
新たな職場で心機一転、熱量を持ちヒリヒリする時間を過ごせることを楽しみにしつつ、社会、人の幸せに貢献できるよう努めたいと思います。
この体験記をご覧になられている方は、大なり小なり転職活動を考えておられると思います。
転職活動に踏み切る理由は十人十色だと思いますが、今の仕事へのモチベーションが低下している方は、一度転職活動してみても良いかと思います。
幸い、今の時代は(株)エリートネットワークさんを含む転職エージェント会社が数多くあり、様々なご助言を頂けることもあり、転職活動しやすい環境にあります。
転職活動をすることで、他社の特色などを自然と調べる習慣がつき、働き口という意味での企業に対する視野が広くなり理解も深まります。それにより、自分が仕事に求めるものが何なのか今すぐに答えを出せないとしても、転職活動を通じて答えを出せると思います。
私は『熱量低下、モチベーション低下』という比較的わかりやすいきっかけがあったためすぐに転職活動に踏み切れましたが、若い方の中には現職を辞めてまで転職を選択するのはそう簡単ではないと思います。
そのため、無闇に転職を勧めようとは思いません。
ただ、仕事に対して自分の中で燻るものが長期間続いているような状態ならば、解決策の一つとして転職という選択肢を持っておくことは良いと思います。私の場合、今回の転職という選択が良かったのか否かは今後数年かけて答えが出ると思いますが、どのような未来になろうと前職で燻りながら働き続けるよりは、自発的に動いて転職したことで納得感を持って結果を受け入れられると確信しております。
転職は人生で大きな転機の一つでもあるため慎重に考えるのは当然だと思います。一方で、ある程度勢いを持って決断することも重要だと思います。
今回、エリートネットワークの黒澤さんに様々な面でご協力頂きましたが、転職者の私の状況を把握し私目線で物事を考えて下さり、様々なご助言を頂きました。その結果、無事内定へと至りました。恐らく私一人で転職活動をしていてもこの結果は得られなかったと思います。全力でサポート頂いた黒澤さんには本当に感謝しております。
転職したくても自分一人で何をすればよいのかわからない人が多いと思います。そのような方は一度エージェントに相談してみることをお勧めします。そうすることで新しい未来を切り開くことに繋がると思います。
クライアント企業との太いパイプと採用実績・高い定着率で上場企業を中心に各業界の大手企業様から評価を頂いており、ハイキャリアの転職支援実績が豊富にございます。
企業に精通した専任のカウンセラーが転職活動の各プロセスにおいて具体的なアドバイス、情報・ノウハウを提供し、次の会社への入社に至るまで一貫してサポートします。