テレビ局で記者・ディレクターを経験した37歳男性。家族を犠牲にする頻繁な全国転勤から脱したく、首都圏に地盤を有す事業会社の都市事業部門へキャリアチェンジ

No.1621
  • 現職

    【東証プライム上場 首都圏が地盤の有名ホールディングカンパニー】
    都市事業部門 エリアマネジメント職
    (行政との折衝、及び渋谷地区の魅力発信、集客、催事、プロモーション等の活性化全般)

  • 前職

    【全国ネットのテレビ局】
    ニュース番組の映像記者・映像ディレクター (全国の総支局を約3年毎に転勤)
    →IT部門のチームリーダー (東京都の報道局)

谷田部 義廣 氏 37歳 / 男性

学歴:神奈川県内の私立高等学校 卒
立教大学 現代心理学部 卒
※幼少期に7年間、米国に在住経験あり
※立教大学 体育会自転車競技部 OB

① 新卒での就職活動

学生時代には、体育会系の部活動に励んでいて体力や精神力などに自信があったこともあり、当時はワークライフバランスよりも仕事のやりがいや、色々な国と地域に出張・転勤ができる環境を望んでいました。
報道機関を志望したきっかけは、東日本大震災が発生したことでした。当時は今ほどネットメディアが盛んではなかったのもあり、震災報道の映像や記事を目にして大手メディアが担う報道の役割や意義に気付かされ、自分も従事したいと思うようになりました。
仕事を通じて人々の生活や人生に寄り添いたいと思っていたこともあり、最終的に報道機関への就職を決めました。

② 入社した会社での担当業務

新人時代から約10年間は、ニュースの取材・撮影・編集を行ってきました。取材するスキルや原稿を書くことだけでなく、撮影してきた素材の編集も行うなど、一通りを自分ひとりでコンテンツ制作できるスキルが身に付きました。
特に報道はスピードが命なので、取材交渉から放送のアウトプットまでを短期間で行わないといけません。短時間で取材の趣旨や意図を相手にお伝えして理解・協力してもらう関係を作りあげるコミュニケーション能力は磨かれたと思います。

また、転職する直前の時期には、IT系のミドルオフィスの立場で社内の調整役も担うようになりました。外部とのコミュニケーションだけでなく、社内における他部署との連携が求められたことから、それまでとは違った角度からの視点も得られたように思います。

③ 転職に至ったきっかけ

理由は大きく2つあります。
1つ目は転勤です。
独身であれば転勤も長期出張も楽しめましたが、結婚して子どもが生まれてからはなかなか受け入れづらくなりました。
近頃は全国転勤を廃止している企業も増えていると聞きますが、私が勤めていた報道機関では古くから続く転勤システムは変わらず、改善される見込みはなかったのが実情です。社内の多くの同僚たちは皆転勤を受け入れ、その都度家族で引っ越しを続けるか、単身赴任するかの実質2択を迫られていました。
しかし私は、そうしたある種、家族を犠牲にした上で転勤を成り立たせるビジネス人生に意味を見出せませんでした。延々と定年まで続くかもしれない転勤生活。失うものの計り知れない多さは分かっていたので、仕事よりも家庭を取ろうと強く決意しました。

2つ目は、ネット隆盛の現代にマスメディアが社会から求められている価値提供ができているのか疑問に感じていたことでした。
かつての大手マスコミが今や「オールドメディア」と言われてしまっているように、時代や社会に最適化した情報を伝えられなくなっているのではないか?そう考えたとき、古い体質の報道機関に留まり続けること自体がリスクになると感じました。
このまま受け身の姿勢で会社のなりゆきに身を任せて生きていては10年後に後悔する……。自分の人生を自分で選択しなくてはいけないと思い、結果的に転職という結論に至りました。

④    転職をする上でこだわった点、こだわりを捨てた点

マスメディアの記者職に限らず、異業界・異職種も含めて広く検討していました。
希望としては、転勤が少ないことと通勤時間が1時間以内の範囲であることを重視しました。また、原則出社よりは、時々でも良いので在宅勤務やリモートワークが認められる環境であることも優先順位としては高かったです。
一方、給与面の待遇アップを目的とした転職ではなかったので、年収がある程度下がることは受け入れていました。

また、異業種の場合には、求められる業務内容に前職で培った実務経験が活かせるかも大切な軸だったと思います。キャリア採用で入社する上で、自分の中である程度貢献できると思える担保のようなものは必要だと感じていました。

⑤    転職活動を通じて気付いた点、反省点

本格的に転職を決意してから職務経歴書の作成を始めましたが、もっと早く取り組んでおけば良かったと思います。
というのも、それまで自分が担った業務や取り組んだ仕事内容を振り返る作業とも言えるので、自分にどんなアピールポイントがあるかを言語化できるからです。自分が今担当している業務を表現するとしたらどう言えるかを常に考えていると、日々のルーティンワークでも自分で工夫を施して何かを生み出せばそれが強みにつながることに気付きました。
結果的に、前職でも仕事のモチベーションアップになっていた気がします。

応募する業界ごとに特化した職務経歴書をその都度用意することが理想的だったのかもしれませんが、正直なかなかそこまでの余裕がなかったことが反省点です。
また、これまでの仕事以外にも趣味などについても意外と面接で聞かれたので、プライベートな面についての質問に対しても、もっと準備をしておけば良かったと思います。

⑥    最後に

まずは、(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの保坂さんによるサポートは私にとって絶大な助けになったという事は、是非お伝えしたいです。
他社エージェントさんからもオファーはありましたが、私が異業種にも応募したい旨を相談すると誰もが「マスコミから未経験業界・異職種への転職は無理です」と難色を示されることばかりでした。
そうした中、保坂さんからはネガティブな言葉は一切なく、本当に自分がチャレンジしたい企業や職種、業務内容の求人案件を多数ご紹介していただきました。
求人案件を通じて、自分はまだ諦めなくても良いのだ、と励まされた気持ちにもなりました。ありがとうございました!

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