アラブ首長国連邦の海上現場で石油開発をしていた地学修士30歳。外資系地熱開発スタートアップ企業への転職失敗(1年未満)に懲り、財閥系海運会社の総合職へ

No.1625
  • 現職

    【東証プライム上場 財閥系 海運会社】
    陸上総合職

  • 前職

    【東証プライム上場 エネルギー会社グループで石油開発を手掛ける中核事業会社】
    アラブ首長国連邦のグループ会社へ出向 開発部 地質グループ 開発プラン策定・地質モデル作成補助
    →同国の別会社へ出向 開発部 地質深鉱グループ 海上現場のオペレーション管理、現場監督(オペレーションチームリーダー)
    →帰任し、人事部 人事担当 新人採用・技術系社員の育成 

    【スウェーデンに本部を有する地熱開発スタートアップ企業の日本法人】
    開発部 地下技術責任者・HSE統括責任者

金行 敦士 氏 30歳 / 男性

学歴:宮崎県立 宮崎大宮高等学校 卒
東北大学 理学部 地球惑星物質科学科 卒
東北大学大学院 理学研究科 地学専攻 修了
TOEIC Listening&Reading Test 850点

目次
  1. 新卒での就職活動
  2. 石油開発会社での担当業務
  3. 1度目の転職のきっかけ
  4. 外資系地熱開発スタートアップ企業での担当業務
  5. 2度目の転職のきっかけ
  6. 海運業界を志望した背景
  7. 転職活動において譲れなかった点
  8. 転職活動を通じて気づいた点、反省点
  9. 最後に

① 新卒での就職活動

新卒時は、学生時代に学んでいた資源地質のスキルを活かしたいと考えており、その中でもスケールも大きいかつ日本のエネルギーの安定供給に貢献できる石油開発会社を志望しました。
総合商社の選考も受けていましたが、最終的に、地質の知見を仕事に活かしたいという観点で石油開発会社への入社を決めました。

② 石油開発会社での担当業務

1社目は石油開発業務、2社目は地熱開発会社における地下技術担当責任者として従事しておりました。

1社目では、中東の石油開発会社2社へ出向し、自社開発油田のプロジェクト管理・現場監督に従事しました。
地質技術担当者として坑井掘削、テスト、改修等に関するエンジニアリング業務、坑井作業に係るHSE及び品質管理、坑井計画の策定及び現場監督等の業務を4年間担当した後、プロジェクトオペレーションリーダーとしてプロジェクトの管理・遂行を担当しました。

具体的には以下のような業務を担当しました。
・    坑井作業に必要となるリグの選定、入札を含む契約、購買及びロジスティックス
・    コントラクターとの価格交渉
・    坑井業務に係る規格等の選定、管理、運用
・    自社坑井関連ガイドラインの制定、改廃
・    坑井プロジェクトの安全性・リスク評価
・    チームマネジメント
・    現地社員採用活動
・    既存油田の原油増進回収プロジェクト管理・遂行(オペレーションチームリーダー)
・    株主・関係部署への報告・説明

③    1度目の転職のきっかけ

私はこれまで二度の転職活動を行っているのでそれぞれ記載します。

1社目からの転職は、現在の経営幹部の描く会社の将来ビジョンが実務担当の立場から見えなくなったこと(再エネへのシフトはまだ先)、会社で経験を積んだ先で自分が目指す経営人材になれないと感じたことが要因に挙げられます。
1社目ではエンジニア出身の方の昇進が遅く、実際に経営幹部には石油開発のエンジニア出身の方は未だに0であることから、当初はエンジニア出身の経営幹部への道を志していました。

しかし、仮に私が会社で出世し経営幹部になれたとして、経営者にふさわしい人材になれるのかについて正しい判断ができない状態でした。
在籍中の会社の度重なる組織改編による士気の低下(出向元の技術部が無くなり組織改編されることが決まった上に、それが事後報告であったこと)も相まって、私自身のキャリアをこのままこの会社で築いて良いのか不安と危機感を持ちました。

中東の石油開発会社2社へ出向して計6年働き、一通りの業務内容(現場作業からプロジェクトマネジメント)が把握出来るようになった段階で、多少のマンネリ感と、自分の得意分野を身に付けたいという焦燥感と、得たスキルを石油以外の分野にも活かし社会に貢献していきたいという思いを感じるようになり、転職を考え始めました。

石油開発との技術面での親和性が大きいこと、GXの流れの中で身に付けたスキルを最大限に活かせること、地熱開発における地質技術責任者としてのポジションでのオファーがあったこと、外資系企業地熱開発専業という部分でスピード感を持ち、よりハードワークをできる環境でスキルセットを身に付けることができるという思いを抱いたことから2社目への転職を決意しました。

④ 外資系地熱開発スタートアップ企業での担当業務

2社目では、外資系地熱開発会社の開発部に所属し、地下技術責任者・HSE統括責任者として以下の業務に従事しました。

・    坑井の掘削、テストに関するエンジニアリング
・    日本全国の地熱ポテンシャル評価
・    提携コンサルの管理監督
・    坑井作業・既存発電所に係るHSE及び品質管理
・    坑井プロジェクトの安全性・リスク評価
・    技術者育成
・    関係する事業パートナー、コントラクター、当局等との交渉・連絡・調整
・    開発・操業・保全に係るコスト・スケジュールの計画作成及び最適化、プロジェクト進捗管理
・    新規プロジェクトの立案、開発、パートナーリング、または、開発業務における各種エンジニアリング業務の遂行
・    グループ会社である台湾の坑井の掘削、テストに関するエンジニアリングサポート
・    地表調査
・    温泉モニタリング
・    M&A案件の地下資源評価サポート

スタートアップ企業であったため、そもそも社内の整備が整っていない状況ではありましたが、淡々と自身の業務を進めました。
海外の本国マネジメントサイドは、温泉を大切にする日本人の文化をなかなか理解してくれない状況であり、日本法人とマネジメントサイドでの共通理解を醸成することに非常に苦労しました。

⑤ 2度目の転職のきっかけ

2社目の会社は、先入観を排して常に新しいことを取り入れており成長に貪欲であること、社員育成にもコミットしていることが魅力的でした。
また、地域社会の再活性化、地熱エネルギーの普及を通して自立した地域社会を作り、人と地球の調和をめざすといった企業理念においても、世界でも類をみない地熱開発事業専門企業という点においても魅力を感じ、ここでならスピード感を持って地熱開発のスキルを身に付けていけるという思いから入社を決意しました。
加えて、日本以外にアメリカ、台湾などにも事業会社があり、インターナショナルに情報・技術共有を行っていけるという面でも魅力的だと思いました。

入社後は、同じグループである、台湾の会社の業務サポートを実施しました。
台湾には地下エンジニアが3名所属していますが、掘削を伴うプロジェクトの開発経験が無かったことが理由です。コントラクター選定、坑井業務に係る規格等の選定、管理、運用を実施し、台湾のチームへの一定の成果を残すことはできました。

しかし、社内の組織改編、日本支社の社長の交代等により、国をまたいでの業務や自分が求めていた業務を進めることができない環境となってしまいました。
スタートアップ企業であるため、入社前に想定していたワークボリュームや求人票に記載されていた業務内容からの変更もあり、現状満足のいく仕事量がなく、スピード感を持って地熱開発に関するスキルセットを習得していく場が不十分でした。現状のタスク等に関して納得感を持って取り組むことができておらず、「このままでよいのか」「自分としてはもっともっとやりたい」という気持ちがある中で、叶えられる環境へのシフトを検討し始めました。

⑥    海運業界を志望した背景

海運業界を志望した理由に関しては、「スケールが大きく、エネルギーやモノの安定供給を通して社会に貢献する」という当初からの目標に対して、世界規模でアプローチできると考えているからです。

1社目では中東にて石油開発業務を行っており、生産した原油をタンカーに月に一度積み込み、日本へ運搬しておりました。エネルギーを安定供給するという使命感を持って仕事に取り組みましたが、その中で、コロナやペルシャ湾のホルムズ海峡における地政学リスクの問題もあり、モノを運ぶ難しさ等を痛感しました。
コロナ期間は海外に住んでおり、日本からの食糧配送が途絶えた期間もあって、モノの安定供給は生活インフラの重要な基盤だと心から思いました。
モノやエネルギーをお客様へ届ける、この価値を最大限化させたものが海運業界のお仕事であり、スケールが大きく、エネルギーやモノの安定供給を通して社会に貢献できると考えました。

⑦    転職活動において譲れなかった点

自分自身が成長できる環境に身を置き続けること、成長の機会が確保できること、世の中のために貢献していると実感できる仕事をやるといった部分は譲れない点でした。

⑧ 転職活動を通じて気づいた点、反省点

今回の転職活動を経て、改めて自分のスキルや実務経験の棚卸ができたことは非常に良い振り返りとなりました。
大手企業から外資スタートアップ企業への転職、そして今回は改めて日系のプライム上場の大企業へ転職を決断しました。
自分としては、大手企業、スタートアップ企業両方を経験することができたことは、人生の糧になりました。両方の企業形態を経験することで、より自分に合う企業形態がどのようなものか認識することができました。

また、海運業界への転職は新卒とほとんど変わらない選考フローであり、筆記試験の対策、小論文の対策等にかなりの時間を費やしました。その中でも、(株)エリートネットワーク様には細かいフォローや対策のポイント等のアドバイスを頂き、自信を持ってテストや面接に臨むことができました。

反省点としては、もっと早い段階から準備をすることで、もう少し時間にゆとりを持って選考準備ができたのかなと思いました。

⑨ 最後に

コミュニケーション力と信頼関係構築力を活かし、前職と同じく同僚、関係者そしてお客様と良い人間関係を構築したいと思います。
これまで支えてくださった家族、関係各所への感謝の気持ちを忘れることなく、常に謙虚な姿勢で仕事に取り組んでいきたいと思っております。困難なことにも諦めずに挑戦し、社会へ貢献できる人材になりたいです。

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